福太郎の問題はあとを引きそうだ。
アイセイの問題もあとを引きそうだ。
来年度改定に向けて危惧し始めている人は少なくないと思います。
というよりも、経営に携わる方であれば意識してほしい所である。
今回の問題を機に今年行われる中医協での火種が予想できる。
すこし前までは、薬剤師に優位な状況にあった。
理由として挙げれるのが、
『医師による検査値の改ざん、虚偽の報告』
である。
この時の中医協は珍しく薬剤師側に軍配があがった。
いい流れで入れそうっというときにこれである。
しかしながらこれを業界の問題と捉え、然りとしたものを見つめ直すいい機会しなければいけないのではないだろうか。
近年の流れからいくつか見直さなくてはいけない点がある。
1.叩くべきところは6億円の報酬ではなく身近な金持ち
毎年、役員報酬がいくらになるのか気になるという方も多いと思います。
そして、その都度批判も多いのが現実です。
しかし、今回のアイセイの問題から見るように会社の私物化をしている経営者は決して少なくないと思います。
会社のあり方とか、そういうのはおいておいて「経費」とは便利なものであり、蜜であります。
しかし、一歩間違うと毒薬にもなりかねません。
自分自身が勉強の為に、、、っと思っている○○塾関連、○○会議所系。
内容によっては会社の経費として(従業員のため)ふさわしくないように思えるものもあります。
社長の人脈が会社の糧となる。
社長の能力が会社の糧となる。
いい方はかっこいいかもしれませんが、そんな人に限って従業員には、
「スキルアップは自分でするもの、自分にもっと投資をしなさい」
てきなことを言って支援をしません。
車なんかをみてもそうですよね。
従業員に「これは自分の車。これは会社の車」と堂々と胸を張れる経営者はどれだけいるのでしょうか。
2.見えてきた調剤報酬体系の限界
年始早々から改定まで大きく尾をひく問題だと思います。
「薬剤師の認識の違いだった」
そんなことじゃ許せないですね。
また、今回の問題は完全なる不正請求です。
規模も数千万クラスです。
10店舗閉鎖し改善に取り組むと言いますが、本来は会社に対し全店舗の保険指定の取り消しをすべきではないでしょうか。
やっていることはミスではなく、既に悪意となっています。
この問題から見えたことの一つとして、「薬歴」の存在が挙げられると思います。
薬歴とは何のためにあるのか。
そもそも薬歴を書くことに点数が付いているということをどの様に解釈すればいいのか。
お薬手帳の有無も議論に上がっています。
本当に必要なのであれば、お薬手帳はやはり「義務化」です。
というよりも、それが当然なのではないでしょうか。
一つの考え方として「薬歴」「お薬手帳」の基本料への包括化が考えられると思います。
間違いなくそんな事をしたらどちらもやらないという所が増えると思います。
でもそれをしてしまえば、それまでのレベルってことになり、薬局を信頼する人達が減るだけだと思います。
限界点に来ているのは、「後発品調剤体制加算」も同様ではないでしょうか。
これって国民にとってまったくもって関係の無い点数ですよね。
「基準調剤加算」もなんの基準なのかが曖昧です。
集中率が低い⇒面に対応している
とありますが、医療モールや医療ビルの問題を解決できなければ説得力がありません。
シンプルな所に落とし込むと現在の報酬体系から大きく変わり、
調剤基本料(薬歴、お薬手帳の包括化)
基準調剤加算(後発品調剤率が要件化)
一包化加算などの技術料
この3つの点数で収まってしまうと思うのですが、いかがでしょうか。
薬歴もお薬手帳も「必要!」であり「Must」な事項であれば、やはり包括化されるべき点数です。
こうなった時、薬局というものはどうなるのでしょうか。
国民から理解される場でなければいけない。
国民に対して安心、安全でなければいけない。
国民に対して明瞭な報酬体系でなくてはいけない。
一つの仮定論ではあるが、経営を無視すればこれこそが真に近い形だと思う。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
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