機能拡大とは? | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
11月23日、24日と大阪で開催されました、日本保険薬局協会大会に参加してきました。

今回のテーマは「ネクストイノベーション~保険薬局の本気度~」です。

次なるステップへ進むためには「イノベーション(革新)」が必須です。

2日間に渡る大会で延べ5,000人程の参加者がいたようです。


一つのテーマとして「保険薬局の機能拡大」というテーマが上がっていましたが、皆さんにとって薬局の機能拡大とはどういうイメージでしょうか。


いま「在宅医療」がしきりに騒がれ、今回の学会でも多く取り上げられていました。

バイタル、Hba1c測定 などなど


9月に開催されました日本薬剤師会の学術大会、そして今回の学術大会を通し、一つの疑問と不安を感じました。

それは、「在宅業務への偏り」です。


私個人の持論ですが、在宅業務をするもしないも個人の自由でいいと思います。

しかし、無理して在宅を「must」にする必要性も感じません。

一言に薬局といっても、大規模チェーンから地域のチェーン、個人薬局と色々な形態があります。

薬剤師のレベルや、薬局の質も様々です。

一番の違和感は、サービスを提供する薬局ごとに「医療の質」「サービスの違い」があっていいのかということです。


ある所では、配薬のみの在宅をしています。

ある所では、バイタルサインを図ります。

ある所では、心電図まで測るそうです。


平等であるべき医療に、携わっている従事者が自ら医療格差を作っているのではないでしょうか。


っと思ってしまいます。

機能拡大と意気込み、色々なことへ挑戦するのはいいのですが、それはあくまでも「医療」というカテゴリーの中で、ルールにのっとったものでなければいけません。

そして標準化されなくてはいけません。

フィジカルアセスメントにおいても、先導しているのは日本薬剤師会ではなく一団体です。

万が一なにかの問題が起きた時には誰が責任を持つのでしょうか。

それは該当する薬剤師なのでしょうか。


お薬手帳についてもまた同じです。

こんかい「保険薬局協会版 電子お薬手帳」をみてきました。

大阪府が作成し、配布しているお薬手帳よりも数倍効率的でよい仕組みです。

しかし、それも標準化されることはないでしょう。

資金力がある所が、先導していく。こんな構図は何度も見てきました。

果たして保険薬局の機能を拡大する必要はあるのでしょうか。

その「機能」の目指す先はどこにあるのでしょうか。

そこに見えるのは自分たちの医療人という「プライド」と「自己満足」ではいけないと思います。


いま本当に必要なのは「イノベーション(革新)」ではなく「リストラクチャー(再構築)」「リノベーション(再構造)」なのではないでしょうか。






「こまがたこうだいのぜんこく薬局放浪記」はじめました!vol.2
いちどのじんせいタノシク・ジユウに


こちらでPDF版が見れます。(PDFだと文章まで読む事ができます)
http://kae-m.kilo.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/11/秋田視察ツアー.pdf



毎日コツコツ更新中☆
読んでくれる皆様に感謝感謝☆
こちらもお願いします↓↓↓

薬剤師 ブログランキングへ

お勧め書籍 秋元義雄 先生 「医療過誤事件から学ぶ薬剤師の失敗学」

【1000円以上送料無料】医療過誤事件から学ぶ薬剤師の失敗学/秋本義雄【RCP】

価格:1,995円
(2013/11/14 09:27時点)
感想(0件)





ホームページ事業も順調に進行しております。

10月よりサイトアップが完了しました!
「北海道留萌の調剤薬局 株式会社ハートファーマシー 様」
http://heartpharmacy.sakura.ne.jp/index.html


「福岡県の調剤薬局 有限会社 権丈 様」
lhttp://kenjou-ph.sakura.ne.jp/index.htm