イメージを簡単に表してみると
【各地域の薬局】
↓
【各地域の薬剤師会】
↓
【各都道府県薬剤師会】
↓
【日本薬剤師会】
こんな体型になっています。
【日本薬剤師会】
↓
【厚生労働省】
みたに感じてしまいますが、これは間違いで薬剤師会はあくまでも職能団体であるということが感じです。
この体制がいまの様々な問題を作り上げています。
一番重要なのが、医療を管轄する「厚生労働省」、地域の薬局に関わるのは厚生局ですが、そこには法の基に薬局に対して処罰を与えることが出来ます。
保険薬局の開局の許可などがそうですね。
しかし、日本薬剤師会は職能団体ですので、そういったことはできません。
なんだかんだといってはいますが部活のキャプテンみたいなものでルールを変えるまでの力はありません。
このニュアンスが大事になります。
さて、「2013年度日薬ブロック会議」が9日より始まっています。
大阪を皮切りにスタートしましたが、ここではやく組織における「規律」「統制」に陰りが見えます。
大阪府薬剤師会といえば
「電子版お薬手帳」です。
この取り組みに対し7府県から申し込みがあったっということです。
ちなみに日本保険薬局協会でも電子版お薬手帳がスタートしています。
~ここに注目~
お薬手帳の持参する事、中身を確認すること、指導する事等の充実性は「薬剤服用歴管理指導料」の中にも取り込まれている薬剤師の最重要項目です。
現状は算定不可となっているはずですが、間違いなく次回改定で算定が可能になると思いますが、なぜ「大阪版」「保険薬局協会版」なのでしょうか。
全国統一のモデルを使用する事によって、お薬手帳を有益性をアピールしなくてはいけないのではないでしょうか。
~ここに注目~
大阪府薬は基準薬局にかわる「認定かかりつけ薬局」を検討している様です。
「大阪府薬剤師会認定かかりつけ薬局」(仮称)
なぜ「大阪府認定」なのでしょうか。そもそも基準薬局自身がそうでしたが、そこに何の価値があるのでしょうか。かかりつけ薬局とは個々の患者さんが、自己判断において決めるものであり、選ばれる側の薬局が勝手に名乗ることはおかしなことです。
とある所では「調剤ポスト」が始まっています
~ここに注目~
調剤ポストによる薬剤師の役割はどうなるのでしょうか。
保険薬局業務指針における「薬剤師が処方せんを受け取る」所からスタートします。
調剤基本料のエビデンスを示された際には、この行為が唯一の算定根拠になるはずだと思うのですが、ポストかしてしまっていいのでしょうか。
とある地域では「スマホで処方せん」とあります。
これも同様です。
処方せんを応需することによって始まる「一次監査」どこに行ったのでしょうか。
そもそものFAX処方せんの定義はどこに行ったのでしょうか。
薬の引き渡し場所が薬局の中であれば、なにをしてもいいのでしょうか。
~ここに注目~
最重要なのが、なぜ薬歴はレセコンメーカーごとにシステム構築が違うのでしょうか。
レセコンの切り替えを経験した方はわかると思います。
同メーカー同士ではもちろん出来る電子薬歴の引き続ぎ。
しかし、違うメーカーに変えた際にはかろうじてコンバート(引き継ぎ)が出来ますが、現状のSOAPなどの割り振りまでは上手くすることが出来ません。
「ただ入っているだけ」っとなってしまいます。
メーカーごとの損益がココにあるわけですが、果たしてこれでいいのでしょうか。
国民マイナンバー制度が現状医療分野が外れることが決められています。
しかしこれが進まなくては、電子薬歴の共有化をすることが不可能です。
ただただ思うのは、結局は一部の既得損益であり、薬剤師会という組織に統制を取ることは難しいのではということです。
「大阪版お薬手帳」ではなく「日薬モデル」として全都道府県に配布すればいいのではないでしょうか?
そのために補助金などもたくさんもらっているはずです。
「大阪府薬認定かかりつけ薬局」はたしてそんな事をする必要があるのでしょうか。患者に対する近いとメリットなどを明確化し、全都道府県共通の仕組みを作るべきではないでしょうか。
医療に差をつけてしまうのは「ナンセンス」です。
「ポスト処方せん」「スマホ処方せん」自分たちを追いこんでいることに気が付いていますか?業務を効率化ではなく、やるべきことを省いていっていることに。それがいまの分業バッシング、薬剤師批判へと繋がっていることを。
規律が乱れれば統制が取れなくなる。薬剤師会に所属する会員は全体の3割程です。多くは管理薬剤師だけ登録しているパターンです。
そうしないとデメリットをこうむるからです。
某常務理事は「薬剤師たるものは自費でも薬剤師会に入るだけのプロ意識を持たなくてはいけない」っといいます。
ではそれだけの価値のある組織を作ってほしいものです。
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