進む高齢化とビジネスはどういうリンクをしていくのだろう。
一次産業の就業者平均年齢が60歳を越えると言われている。
一次産業とは「農業・林業・漁業」といわれる所である。
わかりやすい所で、「農業」を少し見てみたいと思う。
日本の食料自給率は
生産額ベース 68%
カロリーベース 39%
当たり前のことであるが、それ以外の部分については輸入に頼っているということである。
「産業は基本に戻る」
などと言われ「一次産業」が注目された時期が少しありました。
渋谷のギャルが作った「シブヤ米」なんてのもありました。
果たして、産業の流れがもう一度一次産業へと戻るかどうかは別ではあるが、産業の若返りが求められているのは確かである。
現在、物議をかもしているTPPであるが、この動向も農業には大きく影響を与える。
「国産のいいものであれば高くても買いたい」
というような報道でのインタビューを良く聞くが本当にそうであろうか。
「とりあえず少しでも安いものがいい」
というのが大半ではないだろうか。
農業従事者が減るということはすなわち「国産ブランド」が消滅するということにつながる。
果たしてそんな時代が来るのだろうか。
だいぶ水面下ではあるが国策による一次産業従事者の増加作戦などが繰り広げられている。
ある種日本の農業を守ることは、国策にすべきと言ってもいいのかもしれない。
そう考えると一次産業へビジネスが戻るっという考えはあながち否定できない。
同じ様に高齢化が進んでいる業種が多々ある。
そういった業種の多くが、経験値がものをいう意匠業が多い。
少し医療の話になるが、先日とあるドクターと話した際に
整形の場合、医師免許を持って2年の臨床、指の処置が出来るようになるには2年、腕の処置にはまたさらに5年、全身となると全部で20年かかる。
こんな話があった。
人を育てるには時間が掛かる。
意匠業となるとそれはなおさらである。
高齢化が進むということは、日本ブランド、日本の技術が衰退へと向かうといっても過言ではいのだろうか。
高齢化の次には人口増減が控えている。
師匠も先生も少なくなる時代、果たして日本ブランドが維持できるのかどうかという問題が見えてくるのではないだろうか。
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