苦悩、苦悩、苦悩 | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
とある薬局の後継者からメールが来る。

お父さんの会社で働く20代後半の薬剤師である。

分業率のまだ低い土地で、これから会社をどうしたいのかを悩み、色々なセミナーにも参加しその場で出会った。

地方では中央の情報はなかなか入ってこない。

また、地方風に押されてしまい中央の情報でもなんだか「うちの県では関係ない」そんな空気すら出ている。

先日も書いたが、商売において地域での現場の戦いはもちろんであるが、法律やビジネスの流れはすべて全国一区である。

国の方針が「病院から在宅へ」、「後発医薬品の使用促進」と進んでいる中でも地域差が出ていることが現状となっている。

本題に戻すと、相談の内容は現場の薬剤師の質である。

質といっても「調剤スキル」ではない。

社会人として、人として、サービス業としてである。

バブル期を過ごしてきた人たちがその後の不況に耐えられなくなり、多くの企業が苦境に陥ったのはいうまでもない。

現場の薬剤師もそんな状況のなかに現在ある。

なにもしなくてもよかった分業バブル。

店舗展開に人材が間に合わず、貴重人種へと薬剤師はなった。

そして得たのが「薬剤師=高給」というイメージである。


分業率が65%を超えると共に「医薬分業の真の意義」を求められるようになった。
そうなった時に槍玉にあげられているのが調剤薬局の薬剤師の質である。

お薬手帳を拒否されても勝手に、シールを入れる薬剤師。

後発品の変更を半ば強引に行う薬剤師。

仲の良い患者には長く、好ましくない人には短い服薬指導。

研修に出れと言われれば「研修手当・日当」を要求。

在宅に行ったら「手当」を要求。

業務効率化を拒み「残業手当」がかさむ。

なにかあると「転職すればいい」と考えてしまう。


これは全て人ごとの話ではない。

これからの薬局経営(家業)をどうにかしなくてはと考える若者にとっては苦悩の連続である。

年配の研修嫌い、変化を嫌う、職務態度が悪い薬剤師をやめされるべきなのか・・・

でも、やめさせると人がたりなくなる。。。


少しでも気がついてほしくて、誰よりも早く会社に行き、掃除もする。
みなが帰るまで自分ももちろん残る。

休みの日は少しでもスキルアップのために研修を受ける。


そんな姿が現場の人達には滑稽に見えるらしい。

不況と言われる世の中、サラリーマンの平均給与は420万と言われている。

巷の「婚活の場」では、「年収300万の壁」と言われる基準値がある。


果たしてこれが永続的に続くのだろうか。
いい時代を過ごした人達のしりぬぐいはいつも後世と相場は決まっている。

若者が夢を見れる世界にするにはイマを変えるしかない。

これはいま現場に実際に起きていることである。


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