683. diversity “多様性”

【ページ説明】

今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその683です。

「diversity」の語源、同語言語（convert）、派生語（divert, diverse, diversion）、関連知識（生物多様性、多様性）、「diversity」を含んだ名言（マハトマ・ガンディー）などを載せています。

「diversity（英：ダイヴァーシティ、米：ディヴァーシティ）」の意味は、「多様性/相違、多種多様/様々」などです。

【サイト内の全索引】

【フレーズ】

bio diversity【生物多様性】

“River in the Amazon rainforest”

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【関連知識①（Wikipedia）】

生物多様性（英：biodiversity）
“生物に関する多様性を示す概念で、生態系、生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していることを指す。”

“生物多様性の定義には様々なものがあるが、生物の多様性に関する条約では「すべての生物（陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない。）の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」^[1]と定義されている。”

（「生物多様性」『ウィキペディア日本語版』 - 2022年11月11日 (金) 00:06 - 変更履歴）

【

メモ/語源】

　「diversity」の語源は、ラテン語の「dīvertō（違う方向に曲がる/それる）」です。

　「dīvertō」は、「離れて」を意味する「dis-」と「回る/曲がる」を意味する「vertō」から成っています。

　「vertō」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*wer- (2)（回る/回す）」です。

　「回る/回す」⇒「曲がって離れる/違う方向に曲がる/それる」⇒「矛盾/対立/相違」という意から、現在の「diversity（多様性）」の意味につながっています。

　同語言語には、

　■ convert [動] ～を変える/改心させる；変わる [名] 改宗者（語源：強く回る/向きが変わる）

　■ distinguish [動] ～を見分ける[区別する]/特徴づける；目立つ/有名である（語源：突いて離す[分ける]→区切る）

　■ universe [名] 宇宙/全世界/全人類（語源：回って一つになる）などがあります。

【語源⇒意味】

diversity [英] /daɪˈvəːsəti/ [米] /dɪˈvəːrsəti/

＝ dis- 「離れて（apart）」+ vertō 「回る/曲がる（turn）」

⇒ 『違う方向に曲がる/それる、矛盾/対立/相違』
⇒ 『[名] ①多様性/相違 ②《a diversity of ～で》多種多様/様々（な～）』

【関連知識②（Wikipedia）】

多様性（英：diversity）
“幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。英語の多様性"diversity"の語源は、ラテン語ではdiverstiasに求められ、この言葉は、最初には、一致可能なものに反すること、矛盾、対立、不一致、といった消極的な意味を有したが、第二義的に、相違、多様、様々な形になる、という意味も併せ持っていた。17世紀になって、消極的な意味が失われ、現在のニュアンスになったとされている^[1]。また、diversityとは、相異なる要素を有する、もしくはそれから構成される状態であり、そこから更に、異なったタイプの人々をあるグループや組織に包摂すること、とされている^[2]。”

（「多様性」『ウィキペディア日本語版』 - 2022年11月10日 (木) 05:56 - 変更履歴）

【同語源語】

convert （名） [英] /ˈkɑnvəːt/ [米] /ˈkɑnvəːrt/ （動） [英] /kənˈvəːt/ [米] /kənˈvəːrt/
＝ con- 「一緒に（with）/強意」+ vertō 「回る/向ける（turn）」
⇒ 『強く回る/向きが変わる/ひっくり返る』
⇒ 『[動] 《他》 ①～を変える/変形する/改造する ②～を両替する ③～を改宗[改心]させる』