【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその142です。
「controversy」の語源、派生語、同語言語(universe)、関連知識、「controversy」を含んだ名言(釈迦)などを載せています。
「controversy(カントラヴァーシ)」の意味は、「論争/議論/論戦」などです
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【フレーズ】
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- Pixabay - CC0 Public Domain
【メモ/語源】
「controversy」の語源は、ラテン語の「contrōversus(反対方向を向いた)」です。
「contrōversus」は、「反対に(against)」を意味する「contrā」と「回った(turned)」を意味する「versus(=vertō(回る/回す)の過去分詞)」から成っています。
「contrā」と「versus」の語源はそれぞれ、インド・ヨーロッパ祖語の「*kom-(近くに/一緒に)」「*wer- (2)(回る/回す)」です。
「反対方向を向いた」⇒「意見の不一致/口論」 という意から、現在の「controversy(論争/議論)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ contrast [名] 対照/対比/対照的なもの [動] ~を対照[対比]する;対照をなす (語源:反対に立つ)
■ reverse [動] 逆にする/逆になる [形] 逆の [名] 逆 (語源:後ろに回る)
■ versus [前] ~対/~に対して (語源:回る→回った/反対の) などがあります。
【語源⇒意味】
controversy [英] /ˈkɔntrəvəːsi/ [米] /ˈkɑntrəˌvəːrsi/
= contrā 「反対に(against)」+ versus 「回った(turned)」
⇒ 『反対方向を向いた、意見の不一致/口論』
⇒ 『[名] 論争/議論/論戦』
【派生語】
【同語源語】
universe [英] /ˈjuːnəˌvəːs/ [米] /ˈjuːnəˌvəːrs/
= uni- 「ひとつの(one)」+ vertō 「回る/回す(turn)」
⇒ 『回って一つになる』
⇒ 『[名] 《the ~で》①宇宙/森羅万象 ②全世界/全人類』
【関連知識(Wikipedia)】
『Controversy』(邦題:戦慄の貴公子)
アメリカのミュージシャン、プリンスの4枚目のアルバム。1981年10月リリース。同名シングルがインターナショナルチャートにランクインした。タイトルチューンの「Controversy」は、「世間の人々の言うこと全てが信じられない」という歌詞で始まり、プリンスが白人なのか黒人なのか、あるいは同性愛者なのかといった人々の疑問について論議を提起する楽曲になっている。
【YouTube①】
“Prince - Controversy (Official Music Video)” by Prince
Lyrics:『Controversy』(GENIUS)
【YouTube②】
“Top 10 Most Controversial Calls in Sports History” by WatchMojo.com
(*)controversial call:「論議を呼ぶ判定」
*動画の右下の「字幕ボタン」で字幕のON/OFFの設定ができます。
【Quotes/名言】
“In a controversy the instant we feel anger we have already ceased striving for the truth, and have begun striving for ourselves.” ー 釈迦(c.563/480- c.483/400 BC、仏教の開祖)
(論争で私たちが怒りを感じた瞬間にはもう、真実を求める努力を放棄してしまっている。代わりに、自分の利益のために努力し始めたことになる)
“Buddha's statue near Belum Caves Andhra Pradesh India” by Purshi
- Wikimedia Commons - CC BY-SA 3.0