こんにちは、KEITAです！
プロの世界では男子だと30代手前になると「ベテラン」という風に呼ばれますよね。
確かに昨今のようにフィジカルが一層重要になっているツアーでは、
どうしても年齢を重ねると勝ちにくくなるのかな？
と思うのですが、
どうやらそう一概にも言い切れない気がするのがテニスというスポーツです。
たとえば男子ではドイツのトミーハース選手は今年で36歳ですが、
今もツアーの第一線で戦えています(現在16位)。
もちろん、心身のケアやトレーニングをしっかりと行っているからでしょうが、
おそらくベテランならではの強みという部分もあるはずです。
その強みとは一言で言えば「経験」だと思います。
そう、テニスとは若さや勢い以外にも、
この経験が非常に重要なスポーツなのです。
なぜ多くの経験を積むことが重要かと言うと、
それによってだんだんと「周り」がよく見えるようになってくるからです。
若い頃はパワーやスピードがありますが、
経験する戦いはすべて「未知」の領域です。
勢いのままに突き進んだら何が起こるのか？
一切わかりません。
テニスで言えばたとえば余計なところにもエネルギーを使ってしまったりするわけです。
つまり、効率が悪いプレーをしてしまうこともある。
それに比べベテラン選手はそれまでの様々な経験から
「これから起こり得ること」が予測できるようになります。
すると、「大事なところ」
つまりエネルギーを集中させるべきポイントがわかってくるのです。
そうすると無駄なエネルギーを使わなくてすむので、
エネルギー効率がよくなります。
こういう部分でベテラン選手は
体力で勝る若手選手に対抗できるのかなと思います。
て、
「エネルギー」とか言われても抽象的でよくわからないですよね(笑)。
ようするにここで言うエネルギーって言うのは、
「集中力」のことです。
え、結局またそれ？
と思ったそこのあなた！
すみません(笑)。
でも、結局プレーの質って
これで決まるんだと思っているんですよ。
で、その背景として、
集中力というのはそう長い間に持続できない、
一度使い切ってしまうとまた高めるのに時間がかかる
という人間の特性があるんです。
ほら、
たとえば一つのゲームの中で何回もデュースを繰り返す時があるじゃないですか？
あれってお互いの実力もそうだけど、
プラスお互いの「集中力」が拮抗してるからああなるんですよ。
つまり集中力が高い方がポイントを取るんだけど、
一本集中力を上げてポイントを取ると、
次のポイントではどうしても集中力が落ちてしまう。
逆に前のポイントを取られた方はもう後がなくなるから
意識しなくても勝手に集中力が高まる。
これをお互いに繰り返すからそれに合わせてポイントも
取ったり取られたりを繰り返すわけです。
プロの5セットマッチとかになると、
集中力がムラが出るのは当たり前。
だから、最初の2セットを簡単に取ったように見えても、
次の3セット目はそれまでの2セットを取るのに集中力を使い切ってしまってるから
逆にスコッと落としたりする。
ここら辺がやっぱり機械じゃない、
人間がやるスポーツのおもしろいところなんですよ。
で、ベテラン選手の方が今までの経験から
そういう集中力の使いどころがわかってるってことです。
だからテニスは技術やフィジカルも大事ですけど、
やっぱり経験ていうのもすごい重要なんです。
ぜひこれを読んでくれてるあなたも大事なところに集中力のピークを持ってこれる選手になってほしいと思います(^^)
KEITA
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