楽しかった。 | あお色のたね、きん色のみ

あお色のたね、きん色のみ

A Blue Seed and a Golden Fruit
Subtle, Slight, Trivial Happiness of My Sweet Days
自分を受け入れる。自分を楽しむ。自分をゆるす。自分を愛するの日々。

週末は久方ぶりの充実度だった。


金曜日は2号の誕生日と小学校入学が

重なっていたので、

みんなでご飯を食べたことは書いた。


翌日は妹と二人で岡山までドライブ。

Googleマップさんが片道2時間半と

言ってるところ、4時間半かけて

ゆーっくり行った。

目的地で高速を降りるまで2回SAにて

停車したが、それってアメリカにはないから

めちゃくちゃ面白いと、何故か、

思ってしまう。


数年前から宣伝されていた高級ソフトを

食べたんだけど、それがめちゃ美味しかった。

乳臭いを超えて、最早チーズ!

なんでそれを兵庫県の端で食べてんのやろか、

と疑問に思わないでもないが、

いやー、美味しかったなぁ。

ただ、気を使いすぎてコーン部分が

ラングドシャになってるの。

そこ、普通のでええんちゃうん?

めっちゃひつこいねん。

と、最後がちょっと残念だった。


備前で焼き物でも見るか、

と言っていたが、出発したのも

10時頃だったんで、

第一目的のオリーブ園が閉まってしまう、

と今回は諦めた。


初めて行った岡山は、しかし、絶景だった。

もう素晴らしい!

こんなに美しいのか!とため息の連続。

胸のすく美しさだった。


妹はそこでオリーブオイルをゲットしていた。

私はコスコで買ったオリーブオイルが

あったので、やめておいた。

国産オリーブオイル、よくよく考えたら、

買ったことも使ったこともないわ。


それから山を下って海沿いの街に出て、

なぜかイタリアンが食べたいと

店を探す。でも、店じまいが早い。

多くが4時閉店。

あるレストランは3時に着いたのに、

既に店じまいしていた。

次のレストランは、1日1組しかお客を

取らない店だった。

そして、三軒目にしてやっと辿り着けたのが

激しく美味しいピザ専門店だった。


お店も古民家風で、おしゃれ。

見事に春爛漫な桜がたわわに生けてあったのも

素晴らしく、日本のような欧州のような、

でも、店主は岡山弁のおじさんだった。

ニヤニヤ


だが!

そこのピザ、実に絶品!

もちもち、でも薄ーいピザ生地は天然酵母。

具材は全て近隣の農産物な上、自家製。

チーズもこだわっていて、全て無添加。

私はマルガリータとボロネーゼの

ハフハフにしたのだが、

マルガリータなんかトマトの美味しさが

口の中いっぱいに広がるのだった。

そして、バジルの代わりにミントを

使っていて、「どうなん?」と

思っていたが、


これが驚きの美味しさ!

ほのかにスッキリとして、

思いの外合うのだった。


私はジンジャーエールを頼んだが、

それも自家製で、生姜が清く香る、

喉の奥がカァーッとなる美味しい、

本当のジンジャーエールだった。

北カリフォルニアではこういうのに

よく出会ったが、日本ではお初。

まさか岡山で出会うとは。


本当は港町だったから、

海鮮のイタリアンを…、と思っていたが、

むしろこれで良かったわ。

楽しい遅めのランチになった。


とりあえず、26センチのピザを

余さず食した私なのだ。

妹はきちんと3ピース残していた。

それが普通よね。

何かがおかしい私だ。


よぉーく晴れた青空と、

青い海、そして終わりの桜。

至る所で桜吹雪の中を走って、

それもとても美しかった。


最後に防波堤で海を見ることにした。

牡蠣の養殖をしている棚があり、

遠くに小豆島が見える。

小島もたくさん浮かんでいて、

その全てに名前がついているのも

可愛らしく、奥ゆかしいと思うのだ。


春の霞が降りていて、遠くは白んでとぼける。

そこへ春の遅い日差しが仄かな黄色を帯びて

テラテラと見るものを温めている。


瀬戸内の海の風は、

サンフランシスコ湾の海風より

ずうっと大人しく、柔らかい。

まさか髪の根っこから持って行く気では

あるまいな?と思うような凄みはない。

そして、そこを眺める人もいない。

まさかの数人が

とぼとぼ歩いているだけなのだ。


移住したくなったわ。

せぇへんけど。


なんでもかんでも、

なんとなく昭和で懐かしく、

おかしいくらいに楽しかった。


翌日はTreasureの初コンサートだった。

日本人メンバーの子が日本語で

家族にメッセージを送るのに泣けたし、

思いの外すごく良くて、

今やTreasure lossになってるんですけど。


それはまた今度。


妹よ、連れて行ってくれてありがとう。

長いドライブで疲れたやろなぁ。


本当に楽しかったわ。


山を抜けると突然この風景が。

「ええー、うそー!」と興奮する日本の海。




オリーブ園の展望台から一望。

遠くに見えるのが小豆島だって。

小さな島々にも全部名前がついていた。


その件のピッツァ。

本当に美味しかったわぁ。。。


海はよろしいわぁ。

魂の洗濯やな。

憑き物が淘汰されていくねん。