青空と紅葉の冴えた秋晴れの気持ちの良い金曜日。
上野に出かけた。
古代エジプト関連の展示があったせいか
期間限定でエジプトの国民食コシャリを
提供する店があった。
エジプトなら小皿100円 大皿200円
どんなにぼられても500円はしないコシャリ。
ご飯や豆、マカロニにトマトソースがかかっていて
揚げた玉ねぎが乗っているのだが、
なぜかエジプトで食べると美味しくない。
彼らにはマカロニを適度に茹でて美味しく
提供するという技は残念ながらない。
その技術がある日本のレストランだと
コシャリは1000円の高級料理になるって訳。
そこはかとなく末法の世を感じ、
ちょっとコシャリが懐かしい気もしたけれど、
コシャリを食べるのはやめておいた。
私は和食を・・・お蕎麦とミニ天丼のセットを注文。
注文する前にテーブルの上を見ると・・・
「ナイルパーチのフライ」サクッと揚げたて。
以前、「ダーウィンの悪夢」
http://www.bitters.co.jp/darwin/
という映画があって、よく 雑誌 Days Japan などで
紹介されていた。ナイルパーチを題材とした映画だった
ようで日本の給食やスーパーの白身魚のフライで
消費しているので人ごとではない。・・・という
触れ込みの映画だった。
もっぱらその映画でナイルパーチの悪評だけは
知っていたのだが何が問題なのだか
よくわかっていなかったので検索してみたら。
アフリカ最大のビクトリア湖に放流された
ナイルパーチは固有種のシクリッドなど
多数の淡水魚が激減、絶滅させ、
生態系に深刻な影響が出て それ以外の問題との関連が
よくわからないのですが、アフリカの貧困やエイズ問題とも
絡めて問題提起した映画らしいのですが、
反対意見もあって、
「タンザニアは飢饉に苦しんでいないし、
シクリッドは絶滅していないし、
事情がわかってない人のつくった映画としか
思えない」という意見もあるようです。
なんだか両者の意見を読むと、
和歌山の捕鯨の映画「ザ・コーヴ」みたいな感じ
でしょうか？
【第82回アカデミー賞速報】
反捕鯨映画「ザ・コーヴ」長編ドキュメンタリー賞受賞
http://eiga.com/news/20100308/14/
一方で和歌山も反論している。
「イルカ漁等に対する和歌山県の見解」
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071500/iruka/index.html
・・・
でもなんで鯨は駄目でナイルパーチを釣るのはオススメ
なのでしょうね？
「ナイルパーチ･フィッシング・モデルプラン
アブシンベルサファリもお勧め！」
http://www.bigtrout.jp/egypt/egypt.htm
しかし「ナイルパーチなんて食べさせられてたの
ゲェ気持ち悪い」と言う気分は以前と違って全く
なくなっているようで、
エジプトレストランなどは勿論の事、
「エジプト料理と和の共演：LUXOR 新宿コマ店 」
http://ccj.dining.ne.jp/menu/?rid=2311
「ナイルパーチ ラフォーレ店」
http://www.nile-jp.com/shopguide.html
なんてファッションメーカーまであるようで・・・
「ナイルパーチでは、かわいいアイテムを
たくさん取り揃え、お客様のご来店をお待ちしております。
ナイルパーチ 東京・原宿店」
なんだか「ナイルパーチ」が「かわいい」と
全く結びつかず戸惑う私だったのです。
以前、吉田兼好が鰹を食べるようになるなんて
末法だ。と言った話をブログに書きましたが・・・
「徒然草 鎌倉の海に・・・」
http://ameblo.jp/lizabstract/entry-11282914703.html
日本人がナイルパーチを喜んで食べるようになるとは、
末法だと思ってしまいました。
と同時に、ブラックバスでも食べたら良いのに・・・
と思ってしまったりもしたのですが、
ブラックバスは駄目なんですかね？
そんなにまずくなければ日本の沼川を救うなら
ナイルパーチ食べるくらいならブラックバス食べた方が
良いと思うのですけれど。