おはようございます。
「アトリエ茉莉(マリ)」です。
『茶の本』を書いた岡倉天心(1862~1913)
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先週、時折小雨がぱらつく茨城県北茨城市の五浦海岸。
太平洋に突き出した岩の上には
天心が読書と思索にふけった六角堂が。
東日本大震災の津波により流失
平成二十四年に再建。
ちょっと長くなりますが、以下
茨城大学五浦美術文化研究所のリーフレットより文章を一部抜粋しますね。
宜しければお付き合いください。
杜甫の草堂である六角亭の構造に
朱塗りの外壁と屋根上の如意宝珠で仏堂の装いを施し
内部に床の間を備えた茶室としての役割をかねている。
六角堂は
当初は板敷きで中央に六角形の炉があった。
天心は『茶の本』の構想が進むにつれて
六角堂に茶室のイメージを重ねたのだと考えられる。
天心は、これを「観瀾亭子(大波を見る東屋)」と呼んでいた。
永遠に変化してやまない波を
天心は「道」にたとえていた。
『茶の本』がそうだったように
六角堂にも
道教(杜甫草堂)と仏教(仏堂)と禅(茶室)が渾然一体となった天心の世界観が表現されているのである
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今日もお天気が不安定な様子。
お気をつけてお出かけくださいね。