元ベーシストのマッチャンです!
この記事は、
ドラッグを助長するものではないが、
音楽の歴史と発展を述べる以上
避けては通れない分野と思っている。
昔からミュージシャンとドラッグは切っても切れない
とよく言われているが、
実際、どういう作用が働くのか?
当然、ドラッグそのものは
違法行為なので、経験は御法度だ。
しかし、先代の多くのミュージシャン達が
この法度を犯し今日の音楽に多大な影響を
与えているのも周知の事実だ。
ドラッグは感性が研ぎ澄まされる等、
ミュージシャンには好都合な要素が多く存在する。
特にビートについて、
音楽の発展に大きく影響したといっても過言ではない。
ドラッグは人間の脳に直接作用し、
喜び、記憶、思考、集中、感覚、協調運動等に影響する。
特に「時間の認知」が狂うようだ。
具体的には、同じ1秒でも、
ドラッグをしている時はこの1秒が
大変長く感じとってしまう。
この作用が現代音楽のビートを大きく発展させたといわれている。
それまでの音楽はスタンダードジャズなどにみられる
4ビートが主流だったんだ。
‘ツータ・ツータ・ツータ・ツータ’
しかし、ドラッグを活用することで、
四分音符と四分音符の間が非常に長く感じてしまう。
1・2・3・4・~
↓
1 ・2 ・3 ・4 ・~
奏者は拍と拍のタイムが
「待ちきれない」「もの足りない」と
感じてしまったんだ。
そこで彼らは、四分音符と四分音符の間に
もう一つ音符を入れ始めた。
これが8ビートと呼ばれるビートの誕生だ。
1950年代頃、
エディ・コクラン、バディ・ホリー、エルビス・プレスリー
などによって、Rock'n Rollの黄金期を迎える。
‘ツータ・ツータ・ツータ・ツータ’
から、
‘ドドツタ・ドドツタ・ドドツタ・ドドツタ’
に、移行していったんだ。
同じく時代は1970年代に入り、
まだ、「待ちきれない」「もの足りない」と感じ、
8ビートの八分音符の間に音符を入れて
16ビートを生みだした。
ファンクという音楽ジャンルが発展したのもこの時期だ。
この様に音楽とドラッグ、
特にビートの発展について多大な影響を与えている。
しかし、その反面、
音楽に対しての悪影響も出始めている。
1980年にポール・マッカートニー率いるウイングスが
成田空港にて大麻・不法所持で現行犯逮捕され、
日本公演が中止に追い込まれている。
日本でも多くのミュージシャンが
ドラッグによって活動の場を失っている。
ミュージシャン = ドラッグ
というイメージは
純粋に音楽を愛している人に対して
侮辱行為にあたり、私自身強く批難している。
また、ミュージシャンもドラッグにより活動の場を失い、
音楽を後退させているのも事実だ。
決してドラッグには手を出さないで欲しい!
ドラッグに頼らない真の音楽を今後も楽しんで行きたい!
ちなみに8ビートや16ビートは和製英語。
外人に言っても通じないのでご注意を。