こんにちは！
リビング・ラボの村田でございます。
92歳だと思っていたら96歳だった伯父が言いました。
暑いなー今年は。96年で一番の暑さや。
でも今はな、冷房もあれば、冷たいものも
好きな時に好きなだけ食べられる。
不自由がない。不自由を感じることがないと。
食べ物もなく、冷たく、暑く、
戦友の死に悲しみと恐れを抱きながらも
ただ生きなくてはという
強い執念だけで過ごしたシベリアの日々。
毎年お盆に来る伯父から出る話は戦時中のこと。
何度も聞く話でも私には
想像でしかない時代ですが、当たり前にある
豊かな暮らしの中で生きていることを感じます。
伯父は、この豊かさを憂いているような気がするのです。
だからでしょうか。
伯父も初めて経験するという
この暑さにも冷房も使わず、
もう口に出来ない食べ物もなかなか捨てられない。
子供が買ってきた洋服も
もったいないとタンスの中で眠ったまま。
破れた靴下も捨てられません。
贅沢は敵。
捨てるのは悪いこと。
何でも手に入る時代は、
未だに伯父にとっては別世界なのかもしれません。
自分に許可を出せないまま生きる伯父。
物がいっぱい。
家族は嘆きます。
でも、私は伯父に何も言えません。
だから、お盆の暑い日はわが家で
伯父が生き抜いた日の話を聞かせてもらいましょう。
向かい合って、冷たい部屋で冷たいお茶を飲みながら^^
そして、まだまだ生きるぞと笑う伯父が
戦友たちの元へ行った時
片づけのお手伝いをしようと思います。
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