≪ もっと、やさしい言葉で
しゃべって下さいよ!≫
「毎度」口をとがらせて、私に
こう「文句を言う」のは
「中卒」を売り物(?)にしている
「O」君です!
朝礼で、研修で、ミーティングで、
私が「抽象的な言葉」や「英語」、
あるいは「まわりくどい表現」
をしたときに、決まって発する
「彼のクレーム」です!
そして
“ 優しい言葉で相手を説得でき
ない営業は、ダメだ!と(私が)
いつも言ってるじゃないですか!”
・・・と続くのです!
≪ 優しい言葉で相手を説得でき
ない人は、いかつい言葉でも説得
できない≫ とは、ロシアの作家
「チェーホフ」の言葉・・
だから
「営業は、相手が理解しやすい
優しい言葉を使えるように常に
心掛けておく必要がある!」・・
と朝礼で、私が一度「訓示」した
ことを「O君」は「逆手に」とって
「楽しんで」いるのです!
つまり私が「一本」取られた
訳なのです!
その「O君」・・・
彼が言うには、「オレの学歴」は
「ヤコウチュウ」??
つまり
「 夜 間 高 校 中 退」なのです!
「履歴書の学歴」は「中卒」!
です。
「夜間高校、中退の理由」は
『 族(暴走族)にはまった !』
・・・からだそうです!
さて
≪ 「 知識 」と「 知恵 」と・・≫
の 「第三弾!」
営業職にとって、仕事にとって
「知識」と「知恵」とは何なのか?
営業・仕事に、どう活かされるのか?
あるいは妨(さまた)げるのか?
「学歴」「出身校」とはどんな意味
を持つのか、持たないのか・・?
「IQ」と「EQ」をどう考えるべき
なのか?
この「深淵?な命題?」に迫る時
「中卒」の実力を、努々(ゆめゆめ)
侮(あなど)ることなかれ・・・!
「日本」にも「中卒」の『立志伝中』
の人物は「多数」存在するのです!
例えば、財界・・・
「経営の神様」と謳(うた)われた
「パナソニック」(旧、松下電器)
の創業者
「松下幸之助」(尋常小学校中退)
あるいは
「本田技研工業」の創業者:
「本田宗一郎」(高等小学校卒)
彼の「存命中」にはかなわぬも
「創業者の夢」=「世界のホンダ」
を標榜し、念願の「ホンダジェット」
を、つい最近「実現」させたのも
「創業精神」=「本田の挑戦」が
もたらした「宗一郎」の「功績」!
例えば、政界・・・
「今太閤(いまたいこう)」
「政界のブルトーザー」と称され
「日本列島改造論」をぶち上げ、
「学歴無用論」をかもした、
「田中角栄」元総理(高等小学校卒)・・
例えば、文学の世界では
「宮本武蔵」「三国志」その他の
長編シリーズで多くの読者を引き付け
魅了した作家
「吉川栄治」(高等小学校中退)
等々・・・・
数えれば枚挙にいとまがありません!
翻(ひるがえ)って
「名門大学卒」も負けてはいません!
私の知る限り
一国の現役の首相・総理大臣が、
他国のマスコミから
「公然」と「実名」でその「資質」
を評価されたのは、「光栄」にも
「史上」彼、が初めてでしょう!
その資質に与えられた「栄誉ある」
「栄冠の名」は、なんと
≪ loopy (ルーピー)≫
=“ イカレタ ”奴
伝統ある名の知れた「一流紙」
「ニューヨークタイムズ」が
一国の首長に対して、儀礼上
「絶対に犯しては行けない“ 禁 ”
を犯してまで」絶賛?したかった
「かの人」は・・・
元日本国総理大臣「鳩山由紀夫」
(東京大学卒)
そして、
その双璧とも言える人物・・・
「東日本大震災」「福島原発事故」
で誰よりも「冷静沈着」であらねば
ならない「司令塔」・・
「当事国の現職総理」が
「誰よりもパニックって」
見るも惨めな珍プレイを演じた
元総理
「管 直人」(東京工業大学卒)
彼等が「安保法案」を「戦争法案」
と叫び、騒ぎ立てるのも頷けます!
何故なら、「震災」はおろか、
「戦争」にでもなろうものなら
彼等の持つ手前勝手な「知識」は
「国民」を護るどころか「自分」
さえも護ることも出来ない・・・
「実践には役に立たない無益な
知識」しか「保有」してないことが
証明されてしまうからです!?
「知識」(=蓄積された情報)は
「今、ここにある、直面する課題」
を「克服する手段」として使われ
「役にたってこそ」初めてその
「真価」が光るのです!
ついでですが
「商品知識」も同じです!
(商品知識でモノは売れません!)
「東大卒」「東工大卒」が如何に
「優秀」か、はさておいて、
「中卒売り物」「O君」の話に
戻しましょう・・
ある日、その「O君」が、
ニヤニヤと笑いながら私の机に
近寄るや、“ 「族」あがり ”の
奇妙な低音で・・
「部長!
(当時私は取締役営業本部長でした)
毎日、売上を挙げろ、行動しろ、と
言ってるくせに、どうして部長は
毎日机に座っているのですか・・!」
と、いきなり「無作法にも」
こう切り出してきたのです・・
周りから、
「クスクス」と失笑が聞こえます・・
と同時に「O君」のこの「問い」に
私がなんと答えるか・・・
皆が「興味シンシン」・・・
耳を澄まして聞いている「雰囲気」
を肌で感じます!
いきなりの「質問」(言いがかり?)
です!
当然、
彼の「質問の意図」を「瞬時に」
掴みかね、それでも反射的に
「どうすれば、
もっと皆がスムーズに売上げを
伸ばせるか、売れる仕組みを考えて
いるんだよ・・」 と答えた私・・
すると、彼
「ヘタな考え休むに似たりでしょ!
行動して下さいよ・・!」
・・・・
「ヘタな考え休むに似たり!」とは
営業スタッフに「行動」を促す時に
私が良く使う言葉です・・
またもや「彼」はこれを「逆手」に
とってきたのです!
つまり「二本め」を不覚にも、彼に
取られたのです!
しかし、仮にも上司に向かって
「ヘタな考え・・」とは失礼千万
その上、「命令口調」で
「行動して下さいよ!」とは何事か!
・・と多少私も「ムッ」と来ました!
が、これ以上「応酬」を繰り返しても
「彼の思うツボ」・・
何故なら
「彼」には、彼なりの
何らかの「目的・意図」があり
「私を挑発している!」
・・・・と、思えたからです!
「で、要件は・・」と私
「今日のデモなんですが、
部長、同行してくれませんか?」
と「O君」・・
いきなり「クロージング」です!
「・・? 課長や係長はダメなの?」
と私、
「二人ともアポが入っているんです!」
と彼
すかさず、2人に目をやると
椅子の背もたれに寄りかかり、
ニヤニヤと指で「OK」マークを
送っています。
本当にデモが入っているのでしょう!
「・・・フ~ン・・」
この「状況」を理解する上でも、
ここはしばし考えどころ・・・
私がもし「忙しい」とでも言おう
ものなら
「“ 忙しい ”は仕事を伸ばす理由に
ならない!」って言っているのは
部長でしょ! と返って来るのは
ミエミエです!
かと言って、答えに時間をかける
のは「周囲の目」から「私の技量」
を評価される・・・!
まさに“ しようがなく ”・・・
「で、先方(お客)は私が同行
することを知っているの・・?」
と私が聞くや
「えッ 行ってくれるのですか?」
とすかさず「彼」!
これで、
「三本め」が取られたことに
なるのです!
なぜならば
私の「営業の科学」では
「お客に質問されたら答えない!」
「質問には質問で応えよ!」と
指導していたからです・・・
私の「・・・知っているの?」の
質問に、
彼が「ハイ」あるいは「イイエ」と
応えることは「私の教え」に反する
のです!
彼は、見事に「先生の目の前で」
「先生の教え」を実行したのです!
「理論」どおり、「質問した私」が、
今度は、彼の質問(切り返し)に
「答える番」になってしまうのです!
つまり「O君」の「営業ペース」に
はまる番になる訳です!
また“ しようがなく”
「先方が承知なら同行するよ・・」
この私の言葉を聞いて、周囲から
「 オ~・・!」と言う「感嘆」の
「うめき」が漏れました・・・
まるで「O君」が“ 今 ”「成約」を
達成したかのようなフロアーのムード
・・・
ここで私は、
私に対する ≪「O君」の「営業」≫
に屈したのです・・・!
ここまで来ると、彼の
「今日の挑発の真意」が掴めます!
「月末〆」まで、あと10日前後・
まださほどに私が
「あわただしくない」時期をねらって、
「あと、2本」で「今月の目標」が
達成できる「彼」が、残「1本」でも
「確実」に成約できれば良し、
もし「成約」にならなくても
「未達成の理由」が出来るのです!
「部長が同行してもダメだった!」
私が「同行」したとなれば
「必ず、成約にしなければ
面子(めんつ)が立たない私の立場」
を利用して
「彼が仕掛けた罠」にまんまと
はまったしまった「私」・・・
「彼」の『 知恵 』の勝利です!
私の立場と性格を見抜いて
・・・・≪敵を知る≫
自分の「技量」と「状況」を
踏まえ、≪己を知る≫
「準・段・確」の「手抜かり」
なく・・
「トークの流れ」を
周到に組み立て・・・
「No」を言わない状況を作る・・
「営業の科学」を踏み台にして
「彼」が「現場で活かした『 知恵 』」
なのです!
「中卒」
「努々(ゆめゆめ)侮(あなど)ることなかれ!」
です!
さて、
この「同行の結果」はまた次回に
お話ししましょう!
「知識」と「知恵」が
「営業・仕事」にどう絡むのか・・
「学歴」とは一体何なのか・・
「IQ」と「EQ」はどう考えれば
良いのか!?
「デキル営業」に「変身」するために!
それでは、また!
お疲れ様でした!