■2024/7/7【17時頃〜翌朝迄の出来事】

夫は膵臓癌の終末期後半で在宅緩和ケアを行っています。


今、自宅で私一人で、

夫の看取りの時間を過ごしています。

今日は長い長い1日です。

(何回かに分けて投稿します)

2024/7/7【朝から17時頃までの出来事】は

こちら↓


看取りの時間は、

悲しみの中に有るとばかり思ってましたが、

在宅緩和ケアを選んだことで、

一緒に過ごせる時間をたっぷり取れて、

悲しいだけじゃない、

大切な時間を過ごせていると感じています。


ラジオ チューニング

18:40頃

夫は自分でラジオを触って、

好みの番組を探しています。


(動画は声も聞こえます↓)

私『メガネかける?』

夫『見える』

私『見える?大丈夫?』

夫はラジオのチャンネルを操作中

私『おお、なんか、いいのやってそう!

あれ、これ誰だろう?ピーター・バラカンさん?』


夫がチューニングしたのは、

InterFM

『ピーター・バラカン Barakan Beat』

でした。


こんな、何気ないやり取りも、

貴重な時間に感じています。


俺は今日死ぬのか?

19:50頃

・夫『カーテン閉めて。少し寒い』

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私は夫にタオルケットとフリース2枚かける。

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・夫『俺は今日死ぬのか?』

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私は心の中で、

「それ、私が一番知りたいやつやん!」

と思いましたが、

さっきみたいにラジオ操作してた人が、

(急変は有るかもしれないけど)

普通に考えて、今日じやないわ〜

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・私『それは分からないけど、今日は大丈夫な感じがします』

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夫は、黙ってうなずく

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夫『暖かくて気持ちよくなった。

ベッドを5℃くらい上げてくれる?

うん。ありがとう』


この後、

朝の4:44迄に

レスキューとして

今迄ナルラピッドを口から飲んでいた替わりに、ボーラス投与のボタンを押しますが、

4回押しました。


22:30頃 

夫から

『このまま眠ったまま亡くなりたい』

の発言が有り、

体も気持ちも辛そうです。

未来の無い生きる苦しみと、

死への恐怖。

言葉では、言い表せない辛さだと思います。


その他に、

1:40頃 吐き気止めとして、

坐薬ナウゼリン30㎎を使いました。


朝までの間に、

看護ステーションに2回電話相談し、

坐薬の入れ方も習って、

私は初めてですが、夫に坐薬を入れました。

難しくはありませんでした。


無事、今朝

夫は新しい朝を迎えることができましたが、

スピリチュアルペインは強まるばかりです。


■2024/7/8

いつものように、訪問看護師さんに朝来ていただき、

その後ボーラス2回押し、

ナウゼリン坐薬1回いれました。


今は、落ち着いて、

大瀧詠一さんの「君は天然色」をCDで繰り返し聴いています。


なぜか?

さっき夫に『腕時計とって』と言われました。

時間に縛られていませんが、

時間が気になるようです。


夫のスピリチュアルペインは、

日に日に強まるばかりです。


スピリチュアルペインの相談を

訪問診療医師にした時に、

医師はこんな話をされました。


医師『日本は7割の人が、病院で亡くなります。

病院で亡くなるというのは、孤独なんです。

スピリチュアルペインを一人で乗り越えるわけですから』