翌日、子供たちは早くも飽きてくる。男の子三人、部屋から出られずゲームも出来ないことにいら立ちが出てくることはしょうがないと思う
私はと言うと、Ⅾのことが頭から離れず眠れぬ夜を過ごしていた。
緊急部屋では職員が買い物を代行してくれるのだが、この時もいつもの癖でⅮの分まで言って職員さんに数は合っていますかと確認されることがあった。
長年の習慣はすぐには抜けないだろうな・・・と思いつつも、この環境に感謝していた。住む場所があること、食費などは市からの援助があったし、(布団はレンタル)家具家電がそろっている部屋で家族で過ごせること。
思い描いていたシェルターの環境よりはるかに良いことにびっくりした。
もちろん、私が行ったところの話なので他の場所はもっと劣悪な環境のところもあるのかもしれないが
この日、警察の方々が事情聴取に来るとのことだったので、また最初から話さなければならないことがつらかった。特に夫婦生活を強要されていたことはなかなか話しにくいことだった。
職員に案内された別室に通され、警察の方たちを待つ。
しばらくすると、3人の警察官が入ってきた。そこに見覚えのある顔が・・・
『すみません・・・ご迷惑をおかけして・・・』とその方に頭を下げた。
その方、以前の話に出てきた子供の習い事の保護者である。(自販機事件のときの)
その方は『大変でしたね。こちらのことは気にしなくても大丈夫』と優しくおっしゃってくれた。(いい人や!)
わたしはこれまでのことを詳しく話をした。子供たちへのDVのことや私に対しての事。そしてⅮの性格も。
話を聞いた警察官から避難してきた夜の出来事を聞いた。
その日、Ⅾはパチンコが終わり私にメールや電話をするも繋がらないことが分かりあわてて家に帰るとわたしたちがいないことに気付いた。
子供の携帯を確認するとママ友の家の近くで切れていたので、そのママ友に聞きに行くも知らないと言われ、いろんな方々に電話したそうだ
わたしの両親にも電話したようだが、もちろん本当に知らないので分からないと伝えたらしい。
Ⅾは急いで警察署に行き私たちがいなくなったことを話に来たという。
そして、居場所は警察も知らないこと。しかし私からの相談を受けているのでⅮにも少しばかり事情聴取したそうな
自分は何もしていない。と言っていたらしいが
話が終わり、警察官が『Ⅾさんは性格上、危険があると思われますか?』と聞いてきたので、『カッとなりやすい性格だと思います。後は外面はいいので私が悪いと吹聴すると思う。何度も離婚話をしても相手にしてくれなかった。執着心はかなりあると思います。』と伝えた。
そこにあの警察官(ここからKさん)が『僕もⅮさんの性格を見てきましたが、カッとなりやすい性格だと思います。機嫌が悪い時も見ていますし』と証言してくれたのだ
Kさんの証言もあり、私の話が正しいことだと認識してくれたようだ本当に感謝
Ⅾへの注意喚起もすること、友人や家族にあまり連絡を取らないことを伝えたと言っていたが、のちにⅮの執着が止められないことを警察官から聞くことになるのだった