本日 県民の日でございますんで、娘ちゃん(いちおう美術部)をつれて行ってまいりました。
うふふ、BOY'z of SUMMER 思い出しますね。
ほーら、懐かしい方いるでしょ。
ただいま 開催中なのはこちら。
★千葉県立美術館 特別企画展 放浪の天才画家 山下清展
平成23年5月28日(土)~7月10日(日)
『特別企画展 』期間は第1・2・3・8展示室全て特別企画展会場となります
○大人800円(640円団体20名以上)
○高校生・大学生400円(320円団体20名以上)
○中学生以下・65歳以上は無料
○障害者手帳をお持ちの方および介護者の方は無料
http://www.chiba-muse.or.jp/ART/special/110528yamashita/index.html
先週も近くまで来てたんだけど、今日なら 入場料が無料になるんざんすよ。
さすが県民の日!
ま、同じく考える方はいっぱいいましてね。
それでも駐車場(無料!)にも 5分くらいまってすぐにはいれて、よかったわ。
最初 展示室が一つくらいしかみえなかったので、ああ、このくらいかぁとタカをくくってら、
なんと 4つの展示室、全189点の作品と、遺品 19点、資料本など 非常に見ごたえのあるものでした。
山下清が12歳から在園した八幡学園は 市川市にいまもあります。
作品のなかで、「八幡様の鳥居」ってのも。これはおそらく京成八幡駅ちかくの八幡さまのものでした。
また、展示の一番最後あった経歴によると、幼少のころ、関東大震災で焼け出され、
新潟の白山に住んでいたこともあったとのこと。
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作品の多くは ネットや図版&書籍で見ることはできるのですが、
貼絵の天才といわれた彼の作品は、とても2次元でみるのはもったいない!
八幡学園入園当時の昆虫の貼り絵からはじまって、
だんだん 張っていく紙片が細かく、さまざまな形に変わっていく時代変遷や
ちぎった紙だけでなく こよりも使っていくさまなど
最初かるい気持ちで見に行ったんだけど、ほぇ~ すごいぃ~と感嘆の声をあげるですわ。
途中、「~修復保存プロジェクト~現在によみがえる山下清の代表作」のコーナーがありで、
岩井希久子さんの手でよみがえった作品が多数。
こちらの方、プロジェクトXで登場されたので、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。
http://www.nhk.or.jp/professional/2010/1122/index.html
「長岡の花火」なんて、はがきをかってきたけど、やっぱり実物の色つや&凹凸感は、みてもらいたいなぁ。
あとね、遺作となった 東海道五十三次、これもよかった。
広重の五十三次版画も有名ですが、これを昭和という時代に置き換えての作品群です。
山下清は 後年はスケッチブックをもって画家としてヨーロッパなどにも赴きますが、
基本、放浪中は一切書かないで
戻ってきてから、驚異的な記憶力で貼り絵として再現していたようです。
昭和30年台は、ペン画の作品が多数ありましたが、ホワイトで修正できるわけでなく
すべて一発勝負、しかし、全く線の迷いもなく、書き上げた作品ばかりだそうです。
全国巡回もするのかしらね、そのときはぜひ 実物を見に
足をお運びくださいませ。