20110615 千葉県美術館 山下清展 | ウサギだったら走りなさいよ

ウサギだったら走りなさいよ

2006年 BUMP OF CHICKEN “run rabbit run” ツアーより拝借中。基本的に「BUMP縛り」の中、子育て、仕事その他もろもろを書き続けています。最近はNICO touches the Wallsネタの方がおおいかも<(_ _)>

本日 県民の日でございますんで、娘ちゃん(いちおう美術部)をつれて行ってまいりました。

うふふ、BOY'z of SUMMER 思い出しますね。


ウサギだったら走りなさいよ

ほーら、懐かしい方いるでしょ。

ただいま 開催中なのはこちら。


ウサギだったら走りなさいよ

★千葉県立美術館 特別企画展 放浪の天才画家 山下清展

 平成23年5月28日(土)~7月10日(日)

 『特別企画展 』期間は第1・2・3・8展示室全て特別企画展会場となります

 ○大人800円(640円団体20名以上)
 ○高校生・大学生400円(320円団体20名以上)
 ○中学生以下・65歳以上は無料
 ○障害者手帳をお持ちの方および介護者の方は無料


http://www.chiba-muse.or.jp/ART/special/110528yamashita/index.html


先週も近くまで来てたんだけど、今日なら 入場料が無料になるんざんすよ。

さすが県民の日!


ま、同じく考える方はいっぱいいましてね。

それでも駐車場(無料!)にも 5分くらいまってすぐにはいれて、よかったわ。


最初 展示室が一つくらいしかみえなかったので、ああ、このくらいかぁとタカをくくってら、

なんと 4つの展示室、全189点の作品と、遺品 19点、資料本など 非常に見ごたえのあるものでした。


山下清が12歳から在園した八幡学園は 市川市にいまもあります。

作品のなかで、「八幡様の鳥居」ってのも。これはおそらく京成八幡駅ちかくの八幡さまのものでした。


また、展示の一番最後あった経歴によると、幼少のころ、関東大震災で焼け出され、

新潟の白山に住んでいたこともあったとのこと。


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作品の多くは ネットや図版&書籍で見ることはできるのですが、

貼絵の天才といわれた彼の作品は、とても2次元でみるのはもったいない!


八幡学園入園当時の昆虫の貼り絵からはじまって、

だんだん 張っていく紙片が細かく、さまざまな形に変わっていく時代変遷や

ちぎった紙だけでなく こよりも使っていくさまなど

最初かるい気持ちで見に行ったんだけど、ほぇ~ すごいぃ~と感嘆の声をあげるですわ。


途中、「~修復保存プロジェクト~現在によみがえる山下清の代表作」のコーナーがありで、

岩井希久子さんの手でよみがえった作品が多数。

こちらの方、プロジェクトXで登場されたので、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。

http://www.nhk.or.jp/professional/2010/1122/index.html

「長岡の花火」なんて、はがきをかってきたけど、やっぱり実物の色つや&凹凸感は、みてもらいたいなぁ。


あとね、遺作となった 東海道五十三次、これもよかった。

広重の五十三次版画も有名ですが、これを昭和という時代に置き換えての作品群です。


山下清は 後年はスケッチブックをもって画家としてヨーロッパなどにも赴きますが、

基本、放浪中は一切書かないで

戻ってきてから、驚異的な記憶力で貼り絵として再現していたようです。

昭和30年台は、ペン画の作品が多数ありましたが、ホワイトで修正できるわけでなく

すべて一発勝負、しかし、全く線の迷いもなく、書き上げた作品ばかりだそうです。


全国巡回もするのかしらね、そのときはぜひ 実物を見に

足をお運びくださいませ。