出会い | 柴田みつ恵のカラーセラピー『こころ色』

柴田みつ恵のカラーセラピー『こころ色』

色と心には深い結びつきがある事をご存知ですか?
私は、教育現場や福祉施設、さまざまな場所で色彩を用いたカウンセリングを行っています。
その中で、日々感じたことを綴っていけたらと思っています。

今朝ある一人の男性に電話をした。

「おはようございます!元気で頑張ってる?」

「ハイ!いろいろありますが、どうにか頑張ってます!」

そんな元気な声を聴いて安心した。

なぜ彼に電話をしたのか…?

 

私にとって今日は特別な日だったからだ。

 

そんな彼との出会いは2年半前にさかのぼる。私は仕事である場所に呼ばれた。

そこは、社会になじみにくい若者達が集まる場所である。

ここでの私のお仕事は、集まってくれた彼らに対し、私の今を語ること=生き方を語ることであった。

 

人前で偉そうに話を出来る柄でもない。

しかし、人よりは沢山停滞はしてきたと思う。

その人生の停滞をみんなに伝えることで役立ててもらえたら…

 

思えば幼少の頃から沢山の問題があった。

訳あり一文無しで、地元福岡を飛び出した10代。

 

幼いころから自分の中にいつもあった。

なぜ自分はこんなに苦しまなくてはならないのか?

どうして自分だけ…?

なぜなぜ…?

 

よくよく考えてみると、不幸の全てを父のせいにし生きてきた。

そして恨んだ。

 

あるときには寅さんとあだ名がつくぐらい(笑)転々と生活し…

たどり着いた神戸で命の恩人と出会え、そこで初めて認められるという経験を味わった。

人に助けられ愛され認められ、初めて心が潤った。

そんな中、18年前の阪神淡路大震災。

倒壊した瓦礫と炎の中、なぜか自分だけが助かり…

益々自分のつまらなさに気が付き、生かされた意味を考えた。

 

恨むというのは=時間が止まるということ。 成長できないということ。

そんな話をさせてもらった2年半前。

 

当時受講生である彼は、人と目も合わすこともなく、しゃべることもなく、青白い顔で、ただただ、うつむいているだけ…唇も、手も震えてた。

 

そんな彼が、その日の夜、勇気をふりしぼりメールをくれた。

「自分も人を許せないでいます…でもいつになるかわかりませんが、許せるよう努力したいと思います」有難いとおもった。

 

それから2年半。今日もまたそこで新たな若者と出会った…嬉しい出会いであった。

人は許すことで成長できること。そして人によって生かされるということ。

 

今の自分があるのも、今の仕事に生きるのも、沢山の人に支えて頂いていることも…♡

皆さん!これからも宜しくお願い致します♪