スルガ銀行の中間決算が14日に発表されますが、一部報道で
その内容が公表されています。それによると、最終損益が
従来の120億円の黒字予想から900億円の赤字に転落すると言われています。
実に、1,000億円超の大幅下方修正です。
損失の主な要因は、投資用不動産ローンに関わる貸倒引当金の
積み増しによるものとされています。
以前、この貸引の積み増しが少なすぎるのではないかと指摘しましたが、
ここにきて、ようやく本格的に積み増すことに決めたということ
なのでしょう。
これにより、通期業績予想も大幅下方修正になります。
自己資本比率は、現状問題ないということですが、
顧客離れが深刻で、預金流出が止まらないと言われていますし、
新規個人向け不動産融資は当分出来ません。
では不動産融資以外に、この銀行がどうやって稼いでいくのか?
それ以前に、これだけマイナスイメージのこびりついた銀行と、
新規に取引したい客がどれだけいるのか?
ということを考えると、スルガ銀行の先行きは、
極めて厳しいのではないでしょうか。
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