ヒョクチェ side



『そしたらね。ハルモニがね...』


うん...俺の膝の上に。まだ少し湿っぽい頭を転がして。目が半分、閉じかけてるのに。一生懸命、話そうとしているドンへの。前髪をなでる


ドンへは。週に、何回か。ジョンスヒョンの事務所に行って。たまに俺も、帰りに寄って。一緒に帰ってくる。手をつないで。シャワーを浴びて。髪を乾かしながら。こうして。その日にあったことを。報告してくれる。大抵、途中で。寝ちゃうんだけど


事務仕事だけじゃなくて。短時間で終わる、簡単なレンタルに駆りだされることもあるらしくて。よくあるのは。お使いサービスだ。いろんな事情で、外出がままならないひとたちの代わりに。買い物に行ったりする。そのときに。以前、よく。犬の散歩を依頼してくれたハルモニに会って。また、依頼がきて。週に一回。犬の散歩も追加になった。ドンへご指名で。そのたびに。写真が送られてくる。見慣れたわんこがふたり。舌を出しているやつとか


疲れてても。片付けとか。飯の支度とか。がんばろうとするから。自然とふたりでやるようになった。俺...まだまだ、足んなかったんだな...


ドンへの仕事のことは、残念だけど...俺が会社勤めをはじめたころに比べれば。全然、いい気がする。ほんとに。ジョンスヒョンには、感謝してもしきれない


急に、重みが増して。気づいたら、ドンへが寝息を立てていた。やっぱり、寝っちゃったか...ベッドに連れてかなきゃだけど。もう少し、このままでいいかな...


おやすみ。ドンへ...



《つづく》


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※きのーの最終更新です