ヒョクチェ side



『ヒョクチェヒョン。いい加減、起きてよ』


ん...何か、いい匂いがする...


『ほら。はやく食べっちゃってよ』


片づかないじゃん。きゅ...ひょな...?ってことは...ここ、キュヒョンちか...俺...キュヒョンの店で...寝ちゃったのか...ふわぁぁ...もう、呑気なんだから...へへ...顔、洗ってきて。これ、タオル。ん...さんきゅ。キュヒョナ...いい嫁になれるよな...


『お前は?』


もう済んだよ。洗濯物を干しながら。テーブルには、コムタンと白飯、キムチにじゃがいも炒め。こんなまともな朝メシは、久しぶりだ


『わりぃな。泊めてもらっちゃって』


いつものことじゃん。昨日はジョンウニヒョンがいたから、助かったけど。ジョンウン...さん?うん。ここまで一緒に、連れてきてくれたんだよ。そうなんだ...


『あのひと...何してるひと?』


ジョンウニヒョン?麦茶をコップに注いで


『デザイナーだよ。アクセサリーの』


へぇ...自分の店も持ってるけど。俺の店にも置いてあるよ。そういえば...そんなの、あったかも...


『ヒョンとこ。ペダルしたんでしょ?』


え...あぁ...うん...安心したよ。え?あぁ...ジョンウニヒョンのこと


『作業にかかりきりになると。食事を真っ先に排除するひとだからさ』


ちゃんと、メシ食ってんだなって


今回は...連れてかえってくれなかったのか...バカ。何、期待してんだ。俺...あんときだって。どうやって拾われたか、わかんないのに...でもちょっと...胸のあたりが。ひんやりした


『あ。キュヒョナ』


ん?何?おかわりある?まだ食べるの!



《つづく》


@navernow

※画像お借りしましたm(_ _)m

※きのーの最終更新です