ドンへ side
吾輩はドンへである
今日、僕は。無職になりました
《次の契約更新は見送ることになりました》
一瞬、訳がわからなくて。何度も読んだけど、おんなじで。イタズラにメールを開きなおしたり。パソコンを閉じてみたり...
はぁ...どーしよー...
このまま、僕...ヒョクチェのお荷物みたく、なっちゃうのかな...
『ただいま』
ドンへ？最近、ヒョクチェは。ソファで寝落ちていても、 おこりません。今日は、おきてるけど...そっと抱っこしてくれます。まるで、小さい子を。あやすように...
『ひょく...』
ん？起きてんのか。おでこにちゅーしてくれて。ただいま。おかえり...よいしょっと。ヒョクチェのお膝の上に、またがって。ぴたりくっつきます。とくとくとく...ヒョクチェの心臓の音が。気持ちよくて...僕ね...ん...
『お仕事...なくなっちゃった...』
そのときはじめて。涙がぽろりとこぼれました
『そうか...』
ぽんぽんって。背中をなでてくれる。大きな手。やさしいぬくもり...
『少し。ゆっくりしてればいいよ』
でも...
『家の中のこともさ。ずっと、お前に任せっきりだったから...』
これからのことは、一緒に考えよう。ん...
まだ、こころは重いけど...ヒョクチェとなら。大丈夫な気がしてきました
《つづく》
＠weeklyidle
※画像お借りしましたm(_ _)m
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