シウォンは動画を見たやつを確認しにいくってゆーから。いーってゆったんだけど
どれくらいのひとが見たんだろう...あんまり気にしてなかったけど。オカズにされてたかも、と思うと。いい気はしない
あんなの、おもしろがるやつがいるんだな...
『ヒョク!』
え?聞きなれた声がして。廊下のとーくのほーにドンへがいた。そこからまっすぐダッシュしてくる。すごぃ勢いで
『ヒョク!』
ぅ...そのまま抱きつかれて。そこそこ腰にきた
『ごめん!ヒョク...俺、あんなになってるなんて、知らなくて...』
え?動画...見た?顔を見ると、泣きすぎてぐちゃぐちゃだ。あ...まぁ...
『まさか...関係ないやつが、動画まで撮ってるなんて思わなくて...』
ごめんな。やな気分だよな。もーあんなことしないから。ひくひくと子どものよーにしゃくりあげる。何だ...ドンへも知らなかったのか...よかった...ちょっとほっとした
『撮ってたやつは、捕まえたから』
動画もカトク部屋も削除させたし。そか...あ...きょろきょろとまわりを見まわして
『シウォンは?』
あぁ...動画、見たやつ確認するって...シウォンが?さすがだな...でも、シウォンが気づいてくれてよかった。あのとき殴られても、俺、文句は言えなかったよ。じゃ
『どこいくんだよ』
『シウォンにお礼言わなきゃ』
謝りたいし。それに、カトク部屋にいたやつはわかるから。一緒に探す。ドンへ...ヒョク...もう一度、俺を抱きしめて
『ほんとにごめん...』
許してくれる?許すも何も...お前のせーじゃねぇーだろ。ありがと...じゃぁ。たたたっと駆けだした
すぐに謝るのも。言い訳しないのも。ドンへらしぃ。ちゃんと話せば、シウォンもわかってくれるだろう...
たぶん...
《つづく》
※本日のラインナップ