名前を聞いてから。妖精くんに...いや...ウニョクに変化があった。ただ座っていたのが。移動するよーになった。外に出るわけじゃないけど。うちに帰ると、窓際にいたり、ソファに座ってたりする
なんでだろ。名前、聞いたせーなのかな...
『先輩!ロトの結果、見ました?』
そーいえば。こないだコンビニで。後輩が買うとゆーから、試しに買ってみたんだ
『俺、当たってたんですよ!』
今までで最高額!へぇ...滅多に当たんないってゆってたのに...
聞きつけたひとたちに、あっとゆー間に囲まれて。奢る約束をさせられていた
『先輩も確認してみてくださいよ』
うん。そうするよ。でもなー。こーゆーの、当たった試しがないんだよなー。運がないわけじゃないとは思うんだけど...
みんなの前で確認して。外れていたら何だから。休憩するフリをしてこっそり確認してみたら...
『うそっ!』
思わずおっきな声が出てしまった。あわてて口をふさいで、周りを見まわす。そしてもう一回見る。一回どころではない。目をこすりながら五度は見た
『当たってる...』
しかも...後輩よりも桁がひとつ多い...やっぱりみんなの前でなくてよかった...たぶんリアクションに困ったと思う。俺も周りも...
これ...換金してへーきかな...
何か悪いこと、起きなきゃいーけど
《つづく》
※きのーの最終更新です