そのまま...俺はずるずると、妖精くんとの共同生活に突入してしまった


危害を加えるわけではないみたいだし。部屋からなくなったものもないし


ほんとに妖精かはわからないけど。人間でないのは確かなよーだ...メシを食わなければ眠りもしない。トイレにもいかなければ、水さえ飲まない。いつもにこにこして。膝を抱えてすわっている


『いってらっしゃい』


『おかえりなさい』


『おやすみなさい』


『おはようございます』


それくらいしか言わないけど。こっちの言うことは、大体、理解しているらしぃ



その日は俺は。ちょっと浮かれていたんだと思う。プレゼンで手応えはあったけど。課長から俺の企画が通ったと言われて。同僚に手荒い祝福を受けて。まだまだこれからだぞ


お気に入りの食堂でタッコムタン食べて。コンビニでビールとつまみを買って帰った


先にシャワーを浴びよーと。とりあえず冷蔵庫にビールをしまっていたとき。ふと


『あのさ』


妖精くんが首をこてんと倒す


『キミって、名前あるの?』


ぱちぱちとまばたきをして


『ウニョク』


ウニョク?ウニョクか...


『ただいま、ウニョク』


俺がそーゆーと。また、まばたきをして。首を立てなおすと


『おかえり。ドンへ』



《つづく》


※わー!やっぱりほらーっぽぃ(~_~;)←ホラーだめなひと(笑)

※あくまでファンタジーです

※きのーの最終更新です