潮にあたったせーか。ドンへは早々にこっくりしだして。花火でもしたかったけど。さっき寄ったコンビニで売ってたから。しょーがねーか...


『ドンへ。寝るぞ』


んー...あたまがかくかくするのを支えながら。ツインのベッドの片方に寝かす。おやすみ...ん...ブランケットを肩までかけてやって。すぐにすーすーと寝息が聞こえてきた。ちょっとやけたかな。顔がほんのりあかい。ちゃんと日焼け止め、塗ったんだけどな。俺もちょっとひりひりするかも


しばらくドンヘの寝顔をながめてて。俺も寝るか...残りのビールを飲み干して。脱ぎっぱなしにしてた、ふたりの水着をすすいで。ハンガーにかけて。顔を洗って、化粧水つけて。ドンへ、なんかつけてたかな...あんまりそーゆーの、頓着しないんだよな...ちょっとつけてやるか。化粧水のボトルをもって、ベッドに近づくと。ドンへ?様子がおかしい...


『ひ、ヒョク...』


息があらい。汗がすごい。どーした?ん...顔もさっきよりあかい。額に手をあてると、めちゃめちゃ熱い。何だ?発作でもないみたいだし...陽にあたりすぎたか...ドンへ?わかるか?ん...こくんとうなづく。意識はあるな...カバンに入ってた汗拭きシートで顔を拭いて。ひんやりしてすっきりするのか、ほっと息をはいた。ブランケットをめくって、手と足もふいてやる。何枚かひろげて、首と足にのせる。水、飲めるか?ん...身体を起こして、口にペットボトルをあてがってやると、こくこくと飲みつづける。支えてやった背中も熱い。とにかく熱を下げよう。フロントで氷もらえるかな...そんなんじゃ足りないか...


よし...


着ていたパーカーを脱がせよーと、ジップに手をかけると。ひょ...ドンへがなみだ目で。弱々しくその手をおさえる。大丈夫だから...あたまをなでて。俺を信じて...ん...ぱったりとその手をベッドにおとした。パーカーとハーフパンツを脱がせて。抱きあげて。急いでバスルームに運んだ



《つづく》


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