『ヒョクチェ、いーのか?』
『何が?』
『またみん彼が告られてるよ』
だからなんだ。なぜ俺にそんな報告を…そんなのいつものことだし…
それにうまくいってくれたら俺、解放されるし…
『前はさー、きざったらしーセリフならべて女子たちきゅんきゅんさせてあきらめさせてたらしーけど、最近はヒョクチェといる時間がすくなくなっちゃうからごめんねってあっさり断るらしーよ。あいつもあせってんじゃね?』
あせってるって…
俺なんかにかまわなくったって…あいつだったらちょっと声かければ誰だってふりむくだろ。しょっ中告られてるんだし…
そもそも俺にこだわる理由がわからない
『そうでもないんじゃない?いるだろ?ふりむかないやつが』
『…誰だよ…』
『お、ま、え!』
びしっと目の前に指をつきつけられる
はぁ…まじめにきいて損した…
お前がなかなかオチないから、賭けももりあがるよな
賭け?
『ウワサだけどな。誰が仕切ってるかはしらないけど、Xデー賭けてだいぶ集金してるって』
Xデー?何の?
『お前がドンへにオチる日』
なんだよそれっ!
おもわず机をたたく
俺の剣幕にあわてて。ウワサだよ、あくまで。ウワサ
そーゆーことか…
あいつが俺なんてに本気でかまうわけないんだ。賭けにしてるなんて…
そりゃみんな俺の居場所、あいつにおしえるよな…
お前はいくらかけてんだ?
俺が何をした?勝手にからんで…勝手につきまとって…あいつにかかわってからロクなことがない
俺のいないとこでいじわるくにやつくドンへが見えた気がした
《⑦につづく》
※本日のラインナップ
※pink magic 人気のよーです