韓国観光公社が今年4月下旬から運営している「2019KOREAご当地シャトル」。今回は8万ウォンを出して行ってきました。弘大入口駅1番出口を合井(ハプチョン)方面に少し進んでハナKEB銀行の前でバスを待ちます。日本語可能な添乗員さんが同乗しています。

 

コースはサイトにはこのように。

>2.【鉄原(チョロン)】

鉄原コースでは「第2トンネル」、「平和展望台」、「労働党舎」などのDMZ観光スポットへご案内します。ランチは鉄原のブランド米「五台米(オデサル)」の釜飯と味付け鴨肉の定食。
 

時間や第二トンネルの見学の都合により訪れる観光地ん順番が変わります。今回一番初めに訪れたのは、到彼岸寺(トピアンサ)でした。

到彼岸寺(トピアンサ)は865年(景文王5)、当代の高僧道詵国師(道詵國師)が1,500人余りの大衆とともに鉄仏を造成して三重の石塔を立てて創建した由緒ある古刹です(コース案内のサイトより)

入り口に蓮池があり、花が咲いていました。ここで写真撮影をたくさんしました。とてもきれいです。

 

 

 
 
国宝63号指定の鉄造毘盧舍那仏坐像(てつぞうるしゃなぶつざぞう)のある寺として有名です。韓国には鉄製の仏像は三体しかないそうですよ。知りませんでした。宝物223号指定の高さ4.1メートルの花崗岩でできた三重石塔も素朴ながらも味のあるものです。
この日はお坊さんは念仏を唱えていらしたので、そっと遠くから撮影するにとどめました。
 
 

 

 

お次は孤石亭です。ここは数回訪れていますが、こんな風に船に乗って遊覧するのは初めてです。約15分間乗船し、漢灘江(ハンタンガン)の自然を楽しみます。大人一人5000ウォンでした(2019年8月現在)

 

 

 

 
 
この方向から奇岩をみるのは初めてです。孤石亭は、新羅・真平王(579-632)の時代に建てられた二層の楼閣(朝鮮戦争でオリジナルは消失。現在あるのは1971年に再建されたものだそうです)と、こちらの奇岩、玄武岩渓谷を総称して孤石亭と呼ばれています。こちらの風景は鉄原八景のひとつにも数えられています。
 
 

 

 

楽しみにしていたランチタイムです!以前コレイルのDMZ観光列車のツアーで地元の方々が提供する韓食ビュッフェもとても美味しかったのですが、鉄原のブランド米「五台米(オデサル)」の釜飯と味付け鴨肉の定食、にとても期待してました!孤石亭のすぐ近くにある「五台(オデ)オリ」という鴨肉料理専門店。お店のインテリアもとてもモダンでおしゃれな店です。

 

 

 


4人テーブルにセッティングされた料理。オリプルコギ(野菜と鴨肉をピリ辛に味つけた料理)とオリタン(鴨肉入りのピリ辛スープ)がメインです。まわりにあるおかずも野菜やきのこがとても新鮮で、たくさんおかわりしてしまいました。うずらのたまごの醤油煮は本当に味付けが絶妙でした。こちらでたっぷりと休憩をとったあと再びバスに乗り込んで次の目的地である第二トンネルに向かいました。こちらの訪問の様子については、日帰りバス旅行で楽しむ鉄原(チョロン)・第2トンネル に書きましたのでよろしければどうぞ!

 

 

 

 
 
鉄原平和展望台です。鉄原郡の非武装地帯と北朝鮮が見られる展望台で、50人乗りのモノレールで移動します。2007年に造られました。ちなみに旧展望台だったタンチョウヅル館も閉館になっていました。リニューアルされるのでしょうか、気になるところです。
 
 

 
 
非武装地帯についての短い紹介映像を見た後、15分ほど周囲を見学しました。この日はあいにくの雨で霧も濃く、よく見えませんでしたが、けぶっている自然を見るのもいい経験になりました。お土産屋さんでお茶と一緒にじゃがいもで作った素朴なお餅などを食べながら、一緒に参加したみなさんとおしゃべりを楽しみました。
 
 

 
一番最後は、民間人統制区域内の最も北(非武装地帯に一番近い)にある京元線の簡易駅である月井里(ウォルジョンニ)駅舎です。現在の駅舎は、朝鮮戦争で廃駅になった場所から移転して1988年に復元されたもので、駅としての機能はありません。
 
 

 

 

駅舎の向かいには「鉄馬は走りたい」と書かれた看板と、朝鮮戦争の時に爆撃を受けた列車の残骸が残っています。この後は労働党舎だったのですが、時間がなかったからでしょうか、驚きの車窓見学でした!

残念です。けれども大変充実した日帰り旅行となりました。鉄原はソウルから2時間弱と気軽に行けるのが魅力です。機会があればぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか、おすすめしたいです。
韓国の平和はいろんな人たちの緊張と軍人さんらの警備で守られているのだ、と肌で感じることができます。