こちらの続きです。

 

翻訳アカデミー特別過程アトリエの応募用紙をダウンロードし、応募動機を書き込みました。

二年前は金玉均を暗殺した洪鍾宇のことを(韓国の古典である春香伝をフランス語に翻訳した人物として知られる)書いて、ややふざけていたかもしれないという反省もしつつ、現在活躍中の尊敬する翻訳家を挙げ、そして、すでにアトリエに数年在籍している先輩(本をすでに出版している実力ある方々)と一緒の空間で刺激を受けたいとかなんとか書いて、書類審査無事通過。

 

その後は二月末に筆記試験。これまたイ・ギホの「ハン・ジョンヒと私」が出ました。二年前の筆記試験もイ・ギホの作品だったので翻訳院の推しがわかるというものです。二年前は語り手が男性か女性かまったくわからず困ったのですが、「ハン・ジョンヒと私」はラッキーなことに読んだことがある作品でした。自分が里親として育てている高校生のジョンヒがクラスメイトとトラブルになり、謝罪しに主人公がクラスメイトの保護者をたずねるシーンです。

で、主人公は男性の作家です。で、ほんと、読んだだけではわからないのですよ韓国語って(涙)。男女そんなに意識して訳さず無難にするって結構むずかしい。日本語の小説って自然と性別、年齢、立場みたいなのがわかりやすいといいますか、韓国語小説に落とし込もうとすると、わからなくなってくることが(私は)多いです。

 

一旦一時間があっという間にすぎました。

 

そしてなんとか二次通過、あとは面接です。

この面接は意思確認と抱負を語る、みたいな簡単なものでした。韓国語と日本語ネイティブの先生二人。

アトリエは勉強するというよりはサロンみたいなところで、指導をするところでない、すべて自分で動き自分で考え計画を進めていくので何もしなければ何もない、なのでがっかりするかもしれないが大丈夫かと?

 

翻訳家になりたいというわけではないが(なれる実力などない)、実際活躍している方々の脇で勉強する機会があるから、自分はそこにいたいと伝えて終えました。訳してみたいのはジャンル小説、純文学が苦手なのでミステリーやSFがいいとも。

 

そしてなんとかアトリエへの参加資格が与えられました。

 

アトリエは卒業という概念がいまのところないので、サロンに顔を出すという既存メンバーが五人います。

まあとにかく優秀な方ばっかりで気後れしますし、各自翻訳しようとしている作品について意見交換もするので、各作品を読んでくることが前提になります。1回目の集まりはやってくるべき課題的なものの量にかなり面食らって、今回も一緒に授業を受けることになった同期と、やばいやばいを連発しました。

 

というわけで、今後もブログで書けたらと思います。