江原道という名前は江陵と原州(ウォンジュ)の都市名をつないだものです。今回改めてご紹介する都市・原州は、朝鮮王朝時代には首府として、約500年もの間江原道の行政の中心でした。古くから韓紙の本場として知られ、1984年に16番目の国立公園に指定された雉岳山(チアクサン)国立公園が接しています。ソウルからのアクセスが車や列車で約1時間、高速バスで約1時間半と便利なためソウルへ通勤通学をしている方も多く、日帰り観光客もよく訪れます。
行ったことのあるところを中心にまとめてみました。
■原州の台所、中央市場
原州駅から徒歩12分ほどのところにあるのが原州中央市民伝統市場です。
地元の人たちでいつも大変な賑わいです。お土産を買うのにぴったりの市場です。
■江原監営(カンウォンカミョン)
中央市場の近くにあるのが、江原道の軍事・政治の中心だった江原監営(カンウォンカミョン) です。こじんまりとしたところですが、散策にぴったりの場所です。
■原州駅
原州へはソウルの清涼里(チョンニャンニ)駅からITXセマウル号(大人9,400ウォン、こども4,700ウォン ※2017年3月現在)に乗って約1時間(ムグンファ号が一般的です)。
こちらは、その昔汽車が走っていたとき、水を供給するための給水塔。登録文化財に指定されています。
■中央通りの近代建築など
こちらは旧朝鮮殖産銀行原州支店。原州で初の銀行で1934年築。登録文化財第164号に指定されています。よく見ると古い建物があちこちにあるのがわかります。
■雉岳山
雉岳山は1,000メートルを越える高峰が並び、険しい渓谷があってそのめりはりのある風景が美しいことでも知られています。ふもとにある観音寺と山間にある亀龍寺(クリョンサ)が有名です。
2017年江原道名誉外信記者として活動されているRuby@ソウルさんの記事をどうぞ
■韓紙テーマパーク
2010年にオープンした韓紙テーマパークは、原州の特産品である韓紙の歴史を学び体験できる施設です。韓紙を使った伝統工芸はこんなにたくさんあるのだなあと驚きます。また姉妹都市の岐阜県美濃市の美濃和紙の展示もあり、日本の伝統工芸の美しさにも触れることができます。
■原州ミュージアムSUN
韓国の企業グループ「ハンソルグループ」が運営する私設美術館です。原州のスキーリゾート「オークバレー」内にあり、韓紙に関する展示、韓国の近現代美術品の常設展および特別展の2つのギャラリーがメイン。自然と調和の取れた美しい空間も自慢で、本館は有名な建築家である安藤忠雄の設計によるものです。
どこか懐かしい雰囲気の盤谷駅や原州シティツアーバス、レールバイクや韓紙テーマパークなどもご紹介できればと思います。よろしくお願いします!
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