江原道の原州(ウォンジュ)は、古くから韓紙の生産地として知られています。韓紙の材料となる楮(こうぞ)の育つのに良い環境が原州で整っているからだそうです。

「原州韓紙テーマパーク」はそんな原州韓紙の紹介をはじめ、韓紙の歴史や韓紙を使った工芸品の展示、種類豊富な韓紙工芸体験が楽しめるところです。

 

 

 

 

さっそく中に入ってみると、たくさんの韓紙が迎えてくれます。これは柿でしょうか、ほおずきでしょうか。小さいものがたくさんならんでいてとてもかわいらしいです。

 

 

 

 

 

 

テーマパークの案内デスクは入って右手にあります。文化解説士の方が常駐していて希望すれば館内を案内してくれます(韓国語)。デスクではテーマパークのパンフレットの他、原州の主要観光地の案内もいくつか準備してあります。

 

 

 

 

 

デスクの向かい側にはこのような原州市観光広報パンフ無料自販機というおもしろいものがありました。ボタンを押すと観光パンフが出てくるんですよ。

 

 

 

 

お土産コーナーが充実しています、韓紙はもちろん伝統的な工芸品からランプ、モダンな文房具や雑貨までいろいろそろっていました。ただし、お土産コーナーは写真撮影は禁止です。奥にはゆったりとくつろげそうな広々としたカフェもありました。

 

 

 

 

こちらの作業室では予約なしでさまざまな韓紙を使った工芸品作りの体験をすることができます。予約なしなのでふらっと訪れた観光客でも気楽にできるのがうれしいですね。

 

 

 

 

2,000ウォン~で所要時間も15分から1時間強までさまざまです。お子さんでも気軽に体験できるメニューなので、親子で楽しむのもよいですね。

 

韓紙を好きなようにちぎってこのようにはると、ちぎったところがインコたちのかわいい頭の部分になったりします。かわいい~

 

 

 

 

こちらは貯金箱のようですね。

 

 

 

 

1階の展示室からまわりましょう。こちらでは世界で製紙技術がどのように発展して、東アジアではどのように伝播していったのかを見ることができます。4世紀頃に仏教の伝来とともに製紙技術も中国から朝鮮半島に入ったそうです。

 

 

 

 

韓紙を使ったさまざまな伝統工芸品の紹介は興味深かったです。韓紙を貼ったものに漆を塗ったものが模様も素敵でした。はこなどに鮮やかな韓紙を貼って仕上げたケース、細かな紋様が入った箪笥などは作るのにどれくらいの時間をかけるのか、伝統工芸品の奥深さを改めて知ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

韓紙ができるまでの工程を韓紙人形の動きで知ることができます。100の工程があるというのを以前聞いたことがあります。すべて人の手で行っていたのですから大変な作業です。

 

 

 

 

パルプの大量生産の時代に入り、原州の韓紙産業も衰退の一途を辿りましたが、市では伝統を後世に伝えるべく、このようなテーマパークを作ったり、お祭りを開いたり、全国の作家の支援などを積極的に行っています。伝統と現代の技術を合わせて作り出した新しい工芸品の展示も興味深かったです。

 

 

 

 

二階は企画展示と姉妹都市美濃市の美濃紙の紹介コーナーがあります。企画展示のコーナーでは現在活躍する作家の作品が並んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

美濃市の美濃和紙コーナー。柔らかいイメージにちょっとほっとしたりも。

 

 

 

 

韓国で日本の伝統に会えたのはなんとなくうれしかったです。美濃和紙を使ったかわいらしい雑貨や文具があってほしくなってしまいましたよ。

 

 

 

 

■韓紙テーマパーク 

住所:江原道 原州市 戊実洞(ムンシルドン) 16

강원도 원주시 무실동 16)
電話番号:033-734-4739 

営業時間 9:00~18:00(入場は17:30まで)
休業日 月曜、1月1日、旧正月・チュソク(旧盆)の当日

アクセス:原州バスターミナルからタクシーで約5分

ホームページ:www.wonjuhanji.co.kr/new/main.php

 

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