私たち人間は、自分たちよりも偉大な超自然的な存在に頼る必要を本来持っています。このことを認めることは大切です。人間はいつも避け所、避難所、支え、助け、安らぎを必要としています。人間が持っている心の穴は自分では埋めることはできません。それを埋めることができるのは神だけです。詩編作者は、神を「避け所」、心を注ぎ出すことのできる「避難所」、「助け」、「支え」と呼び、神が「安らぎ」を与えてくださると述べました。(詩編46:1;18:18;55:18)
そして、その穴を神以外のもので、埋めようとすると、私たちは失望させられます。(箴言11:28。詩編118:8,9;146:3,4)その大きな心の穴を埋めないままでいたり、間違ったものに依存したりするならば、うつ病になってしまいます。
このことは、一般的に無神論の旧ソ連地方や日本で自殺率が高く、多くの人が神の存在を信じている南米やイスラム教圏の国々で自殺率が低い傾向があることを説明するものとなるでしょう。ある統計で世界で最も自殺率が低い国は、イスラム教の国ヨルダンです。また、別の統計で最も自殺率の低い国は、その95%がキリスト教で最近地震が起きたことで有名な中南米の国ハイチです。
聖書は人間を一時的に存在するはかない花や青草に例えています。(詩編90:5,6;103:15。ヨブ14:1,2)人間はいつでも死ぬ可能性があります。(ヤコブ4:14)人間は、身体的にもとても弱い存在です。イエスは、私たちは、「霊ははやっても,肉体は弱い」と言われました。(マタイ26:41)人間がはかなく弱いのは、人間本来の姿です。人間が永遠に存在しておられる神に頼る必要を感じるのは、人間の真実の姿を直視した時に、人間が当然自然と抱く感情です。(詩編146:3-6)
人間は、神から独立して永遠に生き続けることはできません。(詩編73:27)人間は神に依存しないならば、年寄りだけでなく、若者でも勢いを失ってしまいます。(イザヤ40:30)一方、神に信仰を抱いていたアブラハムが年老いても、満足していたことを聖書は示しています。(創世記25:8)人間は、永遠に神に支えていただく必要があります。
エホバはとりわけ、「心の打ち砕かれた」人、「打ちひしがれた」人、「倒れてゆくすべての」人、すなわちうつ状態にある人の近くにおられることを聖書は示しています。(詩編34:18;145:14;147:3)うつ状態にある人は、人間が神に依存する必要を持っているという真理を認めやすい立場にあります。それで、イエスは「嘆き悲しむ人たちは幸いです」と言われたのかもしれません。(マタイ5:4)
聖書は、エホバがご自分との親密な交友を人間に差し伸べておられることを示しています。(詩編25:14)エホバはご自分に頼るよう勧めておられます。(詩編4:5)是非、エホバの言葉を心に取り入れて、唯一まことの神エホバとの親しい関係を築いていきましょう。神に依存する必要性を正直に認めましょう。それは、私たち人間が本来あるべき姿です。
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