未来志向で子育て~幸せな教育移住の旅

未来志向で子育て~幸せな教育移住の旅

妻の「家族で一緒に夕食が食べたい!」夫の「一斉授業じゃないところで教育を!」から始まった私たち夫婦の教育移住計画。行く先は一体どこに!?→2016年2月、群馬県に移住。7年過ごし2023年、カナダへ移住。猫が2匹増えて大移動。

子どもたちが一日7時間も過ごす学校という環境が、子どもたちの成長に影響がないわけない。世界はすごいスピードで変わっているのに、日本の教育は戦後ほとんど変わっていない。

これってちょっとまずくない?からスタートした夫婦の教育移住計画。公立小学校の教員だった夫は育休を取り、4歳と1歳の子どもたちと一緒に国内外の教育現場を見てきました。オランダ、シンガポール、マレーシア。首都圏をはじめとして和歌山、山梨、鳥取・・・。悩みに悩んだ結果、国内のイマージョン学校を選びました。そこに至った経緯と、教育について書いています。

 

先週の大雪で学校が休みになり、家族でのんびりしていました。

 

家は山を少し登ったところにある、とても静かな場所にあリます。

雪が積もって幻想的な森の中を散歩したり、丘をソリで滑ったり。

 

日本ではなかなかゆっくり家族で散歩なんて出来なかったので、ありがたいなと思っています。

 

カナダに来た理由を聞かれて「子どもの教育です」というと、こちらの人たちは一瞬「え」と驚くことが多いです。

 

クラスメートのカナダ人のママには、あからさまに「勉強しないでしょ、どこがいいわけ?」と聞かれて思わず笑ってしまいました。

 

「いや、その、ダイバーシティだよ」と言うと納得して「ああそれならね。カナダ、特に最近すごいからね」と頷いていました。

 

確かに、公立小学校でこなす勉強の量は日本の方が圧倒的に多いです。「学力だけで言ったら、間違いなく日本にいた方が良くない?」と言われてしまえばその通り、なのですが。

 

ダイバーシティも単なる国籍だけではなく、宗教、人種、言葉もそれぞれで、見えないところの価値観もそれはもうそれぞれすぎて、マジョリティが存在しない感覚です。

 

例えば、隣の家の子は、雪の中スニーカーで30分かけて森を抜けて登校していきます。うちは怖いので学校まで車で送ります。どっちでもいいのです。

 

クラスメートはお弁当にカップラーメンを持ってきます。うちはお稲荷さんを持っていきます。なんでも良いのです。

 

日本では、とかく「こんな寒い中靴下まで濡れて歩いて行かせるなんて」「お弁当にカップラーメン持ってきたらしいよ」と、とにかく世論が賑やかなのです😄

 

それは、日本の親がおせっかいだとか悪いとかではなく、ただ、文化にダイバーシティがないので、ついつい集団としての「あるべき論」が強くなってしまうだけ。

 

こちらでは、人は違って当たり前です。

私も今、ロシア人のとウクライナ人、そして中国人のグループでマーケティング戦略をまとめる課題に取り組んでいます。ロシア人のまだ二十歳そこそこのクラスメートは大麻ショップ(こちらでは合法)のデジタルマーケターとして働いています。中国人の彼は元中国銀行のマネジャー。そして、そこにウクライナ人となると、もう最初から「あるべき論」なんて存在しようがありません。

その分相手に対する期待値が高くないのですね。

 

「一人一人違って当たり前だよね」という言葉を、一見皆が同じように見える環境の中で毎日言うより、このグループワークを3ヶ月間こなすだけでもう強烈な体験として体得する感覚。

そして英語ですが、こうなると完全にツールでしかない状況。「行間」も「あ、うんの呼吸」も「空気読む」も何もあったものではありません😄

 

長男も次男もグループワークは多く、長男はフードトラックでの起業アイデアをまとめる課題(寿司ドーナツという斬新な(?)商品を売るアイデアらしい)、次男はSDGsの中から一つ選び、グループでプレゼンをするという課題が出ています。

 

学力は日本の方が保てるのは確かな気がします。

ただ、このダイバーシティの体得をリアルに学ぶ機会はやはりカナダの教育現場の強みだなと思います。

 

ただ、繰り返しますが、学力の向上を求めてカナダへ教育移住と言う計画はなかなか厳しいかな、と言う気がしています。

 

そうは言っても、学校によって状況はまちまちのようで、長男は今年中学1年生でこちらに来ましたが、来年から数学は高校1年のEnrichクラスへ飛び級することになりました。

この辺りも、柔軟でカナダらしいです。

 

長くなってしまいました💦

また書きたいと思いますが、もし教育移住を考えてるので相談に乗って!と言う方がいらしたらお気軽にメッセージください。

 

もう大昔のことですが、イギリスの大学でHistory of Artの学士号を取りました。

 

今はカナダの大学でPost Degree Diplomaという学士を持っている人向けのコースを取っています。

 

せっかくなので、カナダとイギリス両方の国で大学に通った経験から、その違いをまとめておこうと思います。

 

現在のコースもクラス編成はまちまちで、特に基礎的なコースには学士号を取っているクラスメートもたくさんいます。

 

イギリスで専攻したのはHistory of Artで人文学科系、カナダではHospitality Marketingとビジネス系でその分野が違うこと、そしてイギリスの大学生をしていたのはもう20年前になるので、時代的な違いもあると思います。

それでも、これほど違うか、と感じたのは課題の種類。

カナダではやたらグループワークが多く、イギリスでは全くもってありませんでした。一人でまとめて提出する課題ばかりで、ひたすら本を読み論文を書く、その繰り返しでした。学科にもよるのかもしれませんね。マイペースで進められるので、今思えば楽だったなと思います。

 

カナダは全てのコースにグループワークがあります。そして、さすが移民大国、とにかく外国籍の学生が多いのもイギリスとは違う点。グループワークは正直大変で、それぞれの文化やライフスタイルを尊重しながらも単位を落とすわけには行かないので終盤はヤキモキします😂

 

今3コース終了した時点で、私が一緒に課題に取り組んだクラスメートの国籍を並べると、コロンビア、タイ、ペルー、メキシコ、韓国、インド、カナダ、アルゼンチン、ベトナム、香港、フィリピン。多くないですか・・?この多様性はカナダならではです。

イギリスの大学では、美術史を専攻しているアジア人は私1人でした。

 

思えば、イギリスではどうしてもアジア人としての引け目というか、「私は外国人」という意識がいつも自分の中のどこかにあったのですが、カナダでは日々の生活の中でそれを感じることがほぼありません。カナダのこの「誰でもWelcome」という雰囲気、素晴らしいなと感じます。

 

そして、私が住んでいるBC州はアジア人が多く、こんなに日本食が普通に手に入る外国は他にないと声を大にして言えます。

例えば、白菜や牛蒡、豆腐や胡麻、味噌などはアジア系のスーパーへ行かなくとも最寄りのカナダのスーパーで買えますし、こんにゃくやとんかつソース、本みりんなどは車で5分のアジア系スーパーでいつでも手に入ります。これまで暮らした国で、こんなに日本と変わらない食生活が送れた場所は一つもありませんでした。

 

少し話が逸れましたが、私の限定的な経験値をざっくりとまとめると、カナダの大学生活は日本食を食べながら多様な国籍の人たちとグループワークをする日々、イギリスの大学生活はじゃがいもとパンを食べながら個人で勉強をする日々、でした(ざっくりすぎ)。

 

もちろん、期末や中間試験はどちらも個人で受験です。

 

目下私の大学ではChatGPTなどのAI利用を禁止していますが、技術進歩はもはや逆らえない時代の波。

 

今後どういう対応になっていくか、要注目です。

またアップデートします!


 

こんにちは!

 

期末が近づいてきて、課題の提出とプレゼンに追われつつあります。

 

それぞれのクラスでグループワークがあるので、3つのグループメンバー(それぞれ3人、合計9人)とかなり密にやりとりをするようになってきました。まるでタイトな締切のあるプロジェクトを一気に3つ抱えているようです😆

 

それぞれの性格やらお国柄やら生活スタイルやら全く違うので、同じ課題に取り組んでいるとぶつかることもあるのですが、今日はメキシコ人のクラスメートに「みんなそれぞれ人は違って、それで良いの。あなたは課題をちゃんとやりたい人、私は特に気にならない人」と笑顔で言われてまた新たな気づきを得ました。

 

子どもたちは相変わらずテニスとサッカーを頑張っていますが、来週は、長男のロボット&プログラミング教室の体験に行ってみることにしました。

 

実は今でも日本でお世話になっていたロボット教室にオンラインで通学していて、毎週こちらの夜(日本の昼)に先生とオンラインで話しています。

ちょうど今は次の大会のための準備に入ったところで、パーツがないだの猫が図面を引っ掻くだの文句を言いながらも楽しそうに取り組んでいます。

 

先生のことが大好きな長男は、時々日本語でああでもないこうでもないと話せるのが嬉しいようです。

 

カナダに来てからの子どもたちの日本語学習については、これまでも夫婦でいろいろ話しあってきたのですが、夫がずっと自分の子どもたちとやっていたアウトプット教室をブラッシュアップし、こちらの子どもたちにも提供し始めました。

 

今日はそのお知らせです。

(サイトはスマホ向けデザインになっています!)

 

 

カナダに移住して4ヶ月🇨🇦

 

 

やはり日本の素晴らしい点は山ほどあるなと感じます。

 

お風呂(温泉も!)やウォシュレット、食事、物価の安さなどなど。医療制度も素晴らしいです。(先日、次男が歯医者にかかったところ、診察とクリーニングだけで3万円超えました。良い子はちゃんと歯磨きしましょう😭)

 

しかし、日本のラーメンが食べたい、おせちが食べたい言う次男が「でも学校はカナダの方が良い」と言います。

 

これは予想ですが、一人ひとりが主役になれる場所があるからかなと感じます。そして、算数は日本の方が進みが早いため自動的にクラスで算数が一番出来る環境となり、それも大きいのではないかなと思います。

 

サッカーにも意欲的に参加するようになった次男。

こちらは仕組みがよく出来ていて、必ず全員が試合に出られるようひとつのチームには12人くらいまでしか登録できないようになっています。

そして全員が同じ年。2013年生まれの男の子チーム、と言うわけです。そんなチームがスクール内に20チーム以上あり、レベルに応じて分かれています。(すごいマンモスチームなのです)

 

そうなると、チーム内で一人だけがエースということがなく、全員がエースになれる環境が整っています。

すると全員が活躍できる。活躍できれば楽しくなって、楽しいからこそ練習も頑張りたくなります。

そして、頑張ることでまた活躍できる。とても良いスパイラルだなと思います。

 

日本では上手くならないと試合に出られないという状況だったので(きっとこれが通常ですよね)、ずっとベンチ、試合に出れても最後の4分間だけ、と言うことも日常茶飯事。

 

悔しい思いをしながら頑張ることももちろん大切ですが、次男の場合は楽しさが何よりのモチベーションとなっていて、豪雨の中でも欠かさず練習に参加し、試合になれば一番に会場入りしています。

 

長男は日本の勉強では自信があった分、今は悔しさがモチベーションになっているところもありますが、それもまた良し。

数学コンテストにエントリーしたのもそうですが、テニスも試合に出たいと言い出しました。(日本では試合は嫌がっていたのです)

 

悔しさも楽しさも、それぞれの個性やモチベーションに合った形で活かされているのは素晴らしいなと思っています。

 

(しかしテニスの試合クラスは月謝が高い!日本の倍します。。😭)

先日、夫が長男の遠足の保護者ボランティアとして参加しました。

 

2泊3日のバスツアーで、車で1時間半程度の場所にある宿泊施設へ。事前にもらった持ち物リストに「寝袋(布団類はありません)」とあり、慌てて急遽2人分の寝袋を購入しました。

日本にはたくさんあったのに!と悔しい思いをしながら、それでも今後使う機会もあるかなと−20度に耐えられるというアウトドア用のものを購入しました。

 

そして出発当日。

多くの生徒が45リットルくらいのゴミ袋に入れた毛布を持参していました。長男によると、ゴミ袋はこういう時軽いし小さくなるし、ある程度丈夫だし、と推奨されたそう。

 

あれ?毛布で良かったの?

うち、なんで寝袋買ったんだっけ?

 

現地について行った夫曰く、別に毛布だろうが寝袋だろうが要は眠れれば良いわけで、持ち物リストにあったからと言って几帳面に揃える必要はないのですね。

 

日本人の習慣でしょうか、リストに書いてるから用意しなきゃ、となるわけです。

一歩先の「なぜ」を考える癖がついていないなあと振り返りました。

クリティカルシンキングを24時間意識しながら生活するわけではないので、後付けで習得するのはそれなりに大変だなと感じました💦

 

海外で生活してた時期がそれなりにあっても、こうした思考の癖はなかなか抜けませんね。

 

次男の学校開始時の持ち物リストにも「名前ステッカー 80枚入りシート」と言うものがあり、文房具店をはしごしてやっと買ったのですが、先生に聞いたら「あ、要はなくしもの防止だから、マステでOK」とのこと。そっか。。。なら1ドルで買えたな・・😭

 

日本では「几帳面で真面目」と捉えられることでも、こちらでは「言われた通りの受け身の判断しかできない、目的志向ではない」となってしまうこともあるなと実感。

 

でも、ですよ。

日本の中学校の遠足で寝袋の代わりに毛布を持って行って、先生に「要は眠れればいいわけですよね」と言ったら、それは褒められたふるまいになるのかな。多分ならないのでは・・🤨

 

文化の違いと一言で言ってしまったら簡単なのですが、多様な社会で生き抜かなければならない子どもたちにとっては他の文化に触れておく機会はとても大切だな、と思った出来事でした。

 

夫はカナダの教育現場に触れることができる保護者ボランティアに片っ端から参加し、「今回もすごい勉強になったわー」と子どもより生き生きして帰ってきます。何よりです😃

 

また現地情報を定期的に発信します!