引用元:日本呼吸器学会さんのサイトより
「心機能が低下して胸水があるケース」について尋ねられたので、ここに少しまとめてみます。
胸水は、心機能が低下して血液がさばけずに水が漏れ出たり、肺や心臓の炎症に水が集まったものです。
症状は、心機能が低下しているので動悸が生じたり、肺が圧迫されるので呼吸が風聞にできずに息切れが生じたりします。
この方は病院では経過観察で、利尿剤などを処方されているとのことでした。
レントゲンでは上↑のように写ります。
これは正面から見た図で、黒はX線を通す空気、白は通さない水や骨です。
写真だと左側の肺が小さくなっていて、底面に水が溜まって肺を圧迫していることを示唆しています。
このような場合、病院では利水剤を使ったり、注射で水を抜いたりします。
鍼灸ではこのような場合、滞っている経絡を通すようにツボを使っていきます。
よく使うのは腎を働かせる照海や太谿などで水の動きを作り、あとは胸や背中に強い緊張があるので緩めて呼吸をしやすくします。
漢方だと、胸周辺の水を流す「木防已湯」、余分な水を全般的に動かす「五苓散」、肝機能を強めつつ水を流す「柴苓湯」、体を温めつつ水を流す「真武湯」などが候補になります。
伝統医学は体のこわばりを取り、利水剤が効きにくい状態が改善する可能性があるので、試してみる価値はあると思っています。




