今回は私が治療した症例ではないのですが、相談があったので思うところを書いてみようと思います。

小学生の吃音についてです。

幼少期から吃音が続いていて、本人も親御さんも気にしているということです。

専門家にかかってメンタルについての訓練も受けているのですが、完治には至らない。

東洋医学で何とかならないか、ということでした。

 

吃音は、人前や初対面の人と話す時に言葉が出てこず、吃ってしまうという状態です。

原因不明で、成長するに従って治癒する人もいれば、そのまま吃音が続く人もいます。

私は吃音の治療経験がないのですが、夜尿症や小児ヒステリーを診たことはあり、子供には意外なほど強い緊張があることを感じています。

おそらく吃音の場合も、妊娠、出産、幼少期のどこかで、緊張するような経験があったのではないかと推察しました。

その話をすると、今は完治していますが出生時に心臓の弁膜が不完全だったので何度か手術を経験したそうです。

この経験がストレスになった可能性は高いと思いました。

 

鍼灸では過緊張となっている筋肉を緩め、漢方なら柴胡桂枝湯や小建中湯など子供をリラックスさせる薬を使うと良さそうでした。

 

この方は遠方なので私が関与することはできませんが、東洋医学を試す価値はありそうです。

何とか治って欲しいと思います。