「引越したい」 の裏側にある、「引越したくない」?理由 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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東洋医学と西洋医学を融合し
陰陽五行理論とからだの反応をもとにした
キネシオロジー(筋肉応用学)を使って
無意識のからだのストレス反応を
意識的に変えることで
気づきと健康に役立つサポートをしています

引越したい」なんて言っている私だが

一方では ここから離れがたい想いも いっぱいあるようだ

 

理由のひとつは 「情」 と いうものかもしれない

 

近所にある、クリーニング屋のお姉さん

派手なパフォーマンスがあるわけではないのだが

その方の仕事ぶりが

地味に見えるほど 誠実で

愛想がないように見えるほど 波がなくて

さりげないほど 記憶力がよくて

いつ訪れても いやな気持にならない

 

そんなお姉さんだから 隠れ?ファンも 多かろう

それこそ、派手なパフォーマンスのファンではなく

みなさん静かに レジの前に列をなす

 

そのお姉さんが ぱったり姿を見せなくなった

違うお姉さんが レジにいる

 

私は クリーニングを出しに行く気持ちが おきなくなった

 

・・・だけど、夫のスーツは お願いしないとね

 

意を決して、クリーニング屋さんに赴く

 

違うお姉さんに クリーニングのお願いをしながら

このお姉さんに好意を抱けないだろうかポイントを探す

 

・・・今までは 違うお姉さんのことを 見ないようにしていたものね

 

そして 

「あの、前にいたお姉さんは どちらへ行かれたんですか?」

と たずねてみた

 

すると

「どこにも 行ってないんですよ

来月戻られます」

とのこと・・・!!

 

いっきに 嬉しくなる私

 

「そうなんですね!?(ああ 嬉しい)」

 

(そんな様子を見せるのも どうかと想うが・・・)

 

 

すっかり 気分がよくなった私は

夕飯の買い物はしなくてもいいかな、と想っていたくせに

足取りが軽くなってしまい

いつものスーパーへ

 

すると 小さい頃からよく知っている、双子ちゃんとママに 遭遇

今では 高校3年生になっている彼女たちだけれど

「こんにちは」

と 私より先に あいさつしてくれる

 

・・・ふたりとも すっかりお姉さんになって、きれいになっている

 

またまた 足取りが軽くなり、同時に しみじみもしながら

わが家のあるマンションに戻ってくると

 

タクシーから降りて 同じマンションに戻られる方に 遭遇

 

・・・どなたかな?

 

そう想いながら エレベーターの方に向かうと

 

・・・ああ!!

 

「こんにちは」

と ご挨拶すると

「今ね、病院から 外出してきたところなんですよ」

とのこと

 

両手に杖を持たれながら 郵便物で手をいっぱいにされている

・・・どのくらい手伝ってもいいのだろう

 

「先に上がってください」

と言われるが

「一緒に 上がりたいですよ」

と ふたりで エレベーターに乗り込む

 

「年をとったら、病院に入ったり出たりばっかりよ・・・」

そう お話される

 

近頃は その方の娘さんにも ご主人にも

お逢いすることがない

娘さんとご主人を なぜ見かけないのか

なんとなく・・・聴けない

 

 

このマンションに住むようになって、

22年・・・?

 

新婚の頃から、子どもたちが 小さい頃から

同じマンションに住む人生の先輩たち

近所の人たち

に 見守られて 私たちが暮らしてきたことを

生活の端々で感じるできごとがある

 

 

そんなに言葉を交わさなくても

お互いに顔を合わせると

「顔見知り」に 「安心」するような表情を見つける(気がする)

 

 

この おうち にいて 困ることもあるのだけれど

離れがたい想いが ぬぐえないことも

同じくらい、いや それ以上? あるんだよな

 

それは

困るぐらいに 幸せなこと