望郷の父・・・14 長女の背景「おとうちゃんが好きで、おとうちゃんが嫌いで」 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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無意識のストレス反応を意識的に変化させて
気づきと自然治癒力を高め 自分や周りのひとの存在に光をみる人生を楽しんでいます

望郷の父・・・目次


父が家族のために、娘たちのためにしてくれたことは


家族旅行だけではなく


お正月といえば、ひとりひとりが 手作りのかるたを作ったり


春といえば、河原で 手作りの画板をもって 写生に出かけたり


夏といえば、海へ キャンプに行ったり


秋といえば、山へ 栗拾いに出かけたり


冬といえば、スキーやスケートに行ったり



インドア・アウトドア問わず いろいろな体験をさせてくれた


父は 何にしても我流だったが、何にしても 上手だったし、楽しませてくれた



父と手をつないで 大リンクですべるスケートは


小さな子どもひとりでは滑れないスピードがスリル満点で


きゃあきゃあと 喜んだ



絵を描くこと、本を読むこと


お弁当を持ってお出かけすること


喘息が出ても 山をのぼったり、お宮まで走ったり


顔面にバレーボールを受けても、歯をくいしばって 次のボールに「さあ、来い!!」と向かうこと




父のアイデアは いつも突然で、まわりは振り回されがちだったが


父の実家での親戚一同でする、トランプ大会・かるた大会・似顔絵大会、宝探し、瓦焼き、山登り


父の会社の同僚をいきなり招いての飲み会、海や山でのキャンプ


近所の家族との麻雀大会


親戚での卓球大会



家族でのボーリングでは

「この一投が いくら(何円)になるか考えて投げ」

なんて 教えを受けた


日曜日に車で出かけると、車からおりたら 父と手をつなぐことをねらった


だって、娘は3人だもの


おとうちゃんの手は ふたつだもの





そんな女の子だったらしい私は


小学校高学年の頃から 父に対して ふつふつと疑いの気持ちがもたげてきて


高校生になる頃には 身の毛もよだつほど嫌いになっていた


父への文句を口にする私に


母の末の妹(私の叔母)は


「あんなに おとうさんっ子だったのに(笑)」


と 言っていた


それを耳にしたとき、何を言われているのか わからなかった



「・・・はあ???」



わからないというより、怒りがわいた



・・・大っ嫌いだし!!






そう


めんどくさいことばかり言う、身勝手なしつけ?に厳しく、母に暴力をふるう父は


大っ嫌いだった



だけど


大っ嫌いになる前は


父に認められたくて、ほめられたくて



「おかあちゃんが気が利かんけえ、おとうちゃんは いつも困るんよ」


と 私に話す父のことばに


「気が利く娘になろう、おかあちゃんの代わりをしよう、おかあちゃんに とってかわろう」


しっかりしよう、しっかりするんだ って 心が燃えてたところがあった