春からの進学課程のことに始まって
ためていた あんなことやこんなことを
ふつふつ
ぶつぶつ
ぐわぐわ
ごおごお
と 膿み出した、娘ちゃん
娘ちゃんのためていたものを 聴くのは
覚悟をしました
背筋を伸ばして 正座して
母は 聴きました
子どもの心を聴くとき
親にとって 突かれたくないところが
痛くて 怖くて
反射的に 突き返しそうになりそうで
そんな自分も 怖い
娘ちゃんのはきだした、あんなことや こんなことは
大きなことに 見えること
小さなことに 見えること
大きなことに 見えること は 保留
小さなことに 見えること は すぐに取りかかれること
娘ちゃんは 光明が見いだせたようだ
娘ちゃんの望みを叶えられないことを想い知る母は
自分の無能さが さびしくもあるのだけれど
娘ちゃんが それだけ 大きくなり
母がなんとかする なんて、もう 及ばないことになっているんだ
親の力が及ばないってことは
自分で なんとかしていくことなんだな と
娘と母は ふたりで感じた
そうして 自立していくのね‥‥