宮仕え
で 妄想ふくらませ
私がみたそのお姿を
当のご本人に お伝えしたくなる衝動
私、今 めっちゃ 元気ないんだから
ろくなこと 口にしないんじゃない？
黙っといたら？
気を悪くされたら、このいただいている関係を失うかもよ？
勇む私を とめる私
あぁ、しかし
勇む私は とめられず
「この宮仕えは ‥‥ さんのことなんです」
ご本人に お伝えする
「じゃあ、あなたは ‥‥でしょうか」
広いお心で 受けとめてくださり
私も 同じときに 登場させていただいた
おっしゃるとおり、その立ち位置に いたことがあるかもしれない？
そして また 別の立ち位置からも
お姿を みているようです
庭先の 茂みのうらから
あこがれのまなざしで
‥‥私に 何かしてさしあげられることは ないだろうか
内宮さま？ 親王さま？のお心に寄り添おうとなさっているお姿の
あなたさまに 何かしてさしあげられることは‥‥と
一方で
そのお姿のななめ前辺りに立ち
気づかれないように
振り返りながら
盗み見て
称賛なんて できもせず
ただ 憎々しく 想ゆる
そんな ところにも 立っている
同じ場面でも
立ち位置をかえ
経験をかえ
みているものをかえ
目線を かさねたく
生を受けるのでしょうか