「ネオニコ不使用を求めてパブコメを出そう!」〜サンデーアクションNO.476 | 『つながる』ことからはじめよう!

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誰でもできる、良い連鎖へと変化を生みだす、小さな取り組み

新型コロナウィルスの感染拡大が多方面に影響を与えていますね。

京都も観光客が激減ということで、風情が戻って来たと言う方もいますが経済的な影響も心配です。

基本的なウィルス対策をしていれば大丈夫だということですが、私が働く診療所の先生は、食べ過ぎないこと、就寝前の4時間くらいは食べないことが免疫力アップになると言われています。栄養価の高いものは良い反面、体に負担になりアレルギーを起こす可能性もあるので控えめが良いらしいです。

粗食が良いということだと思います。

 

それでは、サンデーアクションNO.476、2020年2月23日号を送らせていただきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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最近の診療所で、アレルギーの原因として度々出てくるものに農薬があります。

農薬は主に有機リン系、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系の3種類と除草剤(グリホサートを含む)を診ています。中でも影響の大きなものがネオニコチノイド系です。

日本は世界でも使用量が多いと言われています。海外では規制が厳しくなっているのに、日本では逆に規制緩和され、使用可能な種類が増えています。

 

ネオニコチノイド農薬:各国の使用状況

http://organic-newsclip.info/nouyaku/regulation-neonico-table.html

 

聞いた話ですが、JAが農家に配布するカレンダーには農薬を散布する時期などが入っているそうです。

ネオニコチノイド系農薬は農業用にだけ使用されているわけではありません。家庭用の殺虫剤やペットののみ取り製品にも使用されています。最近は、ネオニコチノイド系だけでなく、フェニルピラゾール系のフィプロニルが使用されている製品も多いようです。これもミツバチの大量死に関連している、危険性の高い殺虫成分として海外では認識されているようです。

 

生活にあふれるネオニコチノイド

https://www.akikawabokuen.com/qa/img/Neonicotinoid2012-11%2013.pdf

 

農業環境がミツバチなど昆虫にとって、どれくらいの毒性があるかという米国の調査では、25年前と比べると48倍も高くなっているということです。

 

農業の毒性が48倍に、『沈黙の春』再び?

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/080800467/

 

自然界の負の連鎖を想像するととても恐ろしいことです。

日本でも昨年、ウナギやワカサギの漁獲量の減少は農薬ではないかという調査結果が出ています。

 

ウナギやワカサギの減少の一因として殺虫剤が浮上

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20191101/pr20191101.html

 

最近では、発達障害の原因としても注目されています。

イチゴの日本の残留基準(アセタミプリド)は3ppmで、これはEUの60倍、米国の5倍の緩い基準にあたるそうです。ブドウの5ppmは、EUの10倍、米国の14倍。トマトの2ppmはEUの4倍、米国の10倍、お茶の30ppmにいたっては、なんとEUの600倍の基準になるそうです。

日本の基準自体が高すぎることが、一般にはあまり認識されていない事が問題ですね。

 

発達障害リスク「農薬」に対策遅れる日本 禁止どころか緩和も

https://dot.asahi.com/wa/2019030500049.html?page=1

 

この現状に気づき、農薬を減らそうと国会議員からも声が上がり、4月に「改正農薬取締法」が施行になります。

主な内容は以下です。


*農薬が生態系に与える影響についての安全評価が厳しくなる。
*農薬メーカーには動植物への影響と生態系を脅かさないかどうかについて、
 毎年国への報告が義務化される。
*評価対象は、これまで河川(魚への影響など)が中心だったのが、
 昆虫や鳥など陸上動植物も含まれるようになる。

(いのちを守る川田龍平メールマガジンより)

 

農業規制、日本でも始動 虫や鳥など安全性チェック

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55807280Z10C20A2MM0000/

 

消費者や科学者の声をよそに規制すべきところを緩和してきたことから比べると、とても前進ではありますが、ただちに使用を禁止していただきたいというのが、食品の安全性を求める市民の願いです。

海外のように安全性の評価が得られるまでは承認しない、禁止するなどの対応を求めたいところです。

また、生産者さんたちにも出来るだけ使用しないことを求めていかないとと思います。

それというのも日本の環境ですと、無農薬で栽培されている生産者さんも周りの農薬仕様の影響を受けてしまうからなのです。無農薬で栽培されている生産者さんは農薬の影響を受けてしまうにも関わらず、農薬を散布しないことで虫が増えると言われたり、周りの生産者さんに気を使いながら生産している方達が少なくありません。

危険な農薬を使用しないでほしいという消費者の声を大きくして、安全性の高い食を提供してくれる生産者さんを守っていきたいものです。

 

地域でネオニコチノイド使用をやめた所もあります。

 

全市でネオニコ系農薬の空中散布を中止に:千葉・匝瑳市(そうさし)

http://www.nouminren.ne.jp/newspaper.php?fname=dat%2F201903%2F2019030401.htm

 

現在、2月末までの期間、以下の分野について、200字程度で意見・要望の募集が農水省で行われています。


全般 / 食料自給率・自給力、食料安全保障 / 食の安全、消費者の信頼確保 / 食育、食文化 / 地産地消、6次産業化 / 農業経営、担い手 / 農業生産(水田、畑作、畜産、園芸、特産、その他)/ 人材育成、雇用確保 / 農村振興、中山間対策 / 農地、耕作放棄地対策 / 技術、環境 / 食品産業政策 / 農林水産物・食品の輸出 / その他

 

この機会に、皆さんからもご意見を提出してください。

 

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★サンデーアクションNO.476

「ネオニコ不使用を求めてパブコメを出そう!」

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新たな食料・農業・農村基本計画に関しての意見募集

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/index.html#ikenbosyu

  1. インターネットからの提出
    次のアドレスをクリックし、提出フォームにより提出ください。
    https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/kanbo/kihyo01/190906.html
  2. 郵便による提出
    次の宛先へ提出ください。
    〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省大臣官房地方課 (地方提案推進室)宛て (提出用紙はhttps://www.maff.go.jp/j/keikaku/ikenyoshi.pdf

 

あなたの地元の議員にも声を届けましょう。

■ 国会議員いちらんリスト

https://democracy.minibird.jp

 

 

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