「再エネを選んで原発止めよう!」〜サンデーアクションNO.387 | 『つながる』ことからはじめよう!

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9日に再稼働を強行した大飯原発4号機が、翌日10日午後5時38分に蒸気発生器の水位計が異常を検知、「原子炉を止めよ」という警報を発信しました。

■ 大飯原発4号で警報音 誤作動か

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180511/4613671.html

 

この件に関して、フリージャーナリストの守田敏也さんはご自身のブログで以下のように書かれています。

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要するに蒸気発生器という部品の水位に異常がないのに水位計が「危険」を感知し、警報を鳴らしたというのです。

「原子炉トリップ」というのは原子炉を止めることで、4系統のうち2つが動いたら原子炉が止まるのですからあと一つで緊急停止していたわけです。

 

このリリース、良く読み込むとなんとも奇妙です。

水位が危ないわけではないのに水位計がアラームを出した。それで念のために水位計も点検した。でも問題がなかったから中止していた出力上昇作業に入ると言っているからです。実際に大飯4号機は11日17時から発電を開始しています。

 

ではなぜアラームが鳴ったのでしょう?点検して問題がないと言ったって、水位がおかしくないのに「おかしい」という警報を発したのですから、どう考えたって水位計の誤作動なのです。

しかし「異常は認められなかった」という。これは実際には「異常が起こったけれど原因が分からなかった」ということなのではないでしょうか。プレスリリースを読む限りそうしか解釈できません。「なぜ誤報が発せられたのか」がどこにも書いてないからです。

 

今回のこの故障事故は、明日にも大事故が起こるような兆候ではないだろうとは思います。

しかし安全装置の不具合で、適正に働いていないわけで、そうなると他の水位計は大丈夫なのかという懸念も生じます。

水位が下がってもいないのに「警告」を出してしまったのに、その原因も特定しなければ修繕もしていないからです。

 

いや恐ろしいのは今回は安全な状態なのに危険と判断したわけですが反対も起こりうるのではないか。危険になっているのに感知しない。そういう危機的な誤作動もありうるのではないか。それなのに原因究明がなされない。このあり方に僕は巨大な危険性が潜んでいると思います。

 

なんでこんなことになるのか。一次冷却水ポンプについて指摘してきたように、実は原発はさまざまな点で完成していないプラントで、計器の不具合など、頻繁に起こっているからだと思います。実は細部では分からないことだらけ。しかし「そんなことにかまっていたら運転できない!」というのが電力会社側の本音でしょう。そこに危機が大きく介在しているのです。

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■ 明日に向けて(1523)大飯原発4号機がもうトラブルを起こした!再稼働はやはりとても危険だ!

https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/ef793f9f98bb70b05378ccaeddebce5c

 

2012年の記事ですが、馬淵さんは大飯原発の危険性について次のように話されています。

「大飯原発は橋梁やトンネルが連続する貧弱な一本の道路しかない。福島第一原発の場合は直轄国道である一般国道6号が近傍にあり、アクセス道路がきちんと整備されていた。したがって事故時でも様々な救援活動が可能であった。大飯原発は、半島の先端に位置しているという立地条件もあり、福島第一原発と比較しても、大地震発生時に孤立し、外部からの対応が困難となる可能性が高い、リダンダンシーの低い施設でもある。」

■ 非常時の危険性は福島第一原発より高いのは明白。私が大飯原発再稼働に反対するこれだけの理由

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32783

 

*リダンダンシー:「冗長性」、「余剰」を意味する英語であり、国土計画上では、自然災害等による障害発生時に、一部の区間の途絶や一部施設の破壊が全体の機能不全につながらないように、予め交通ネットワークやライフライン施設を多重化したり、予備の手段が用意されている様な性質を示す。(国土交通省 用語解説ページより)

 

守田敏也さんは以前から長期停止していた原発の危険性を上げていらっしゃいます。

■ 明日に向けて(1128)4年以上停めて再稼働したのは世界で14例。その全てで稼働後にトラブルが起こっている!

https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/474f1254a9054ea9bbfa3757feb15566

 

この記事のなかで、4年間も停まっていた原発を動かすことは技術論的にどういう意味を持つのか、元原発技術者の後藤正志さんに尋ねられた回答が以下です。

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当然ですけれども、そもそも停まっているプラントを立ち上げるということ自身が、ある種のトライなのです。ものが壊れている可能性もあるし、ミスってバルブを開け忘れている可能性もある。

 スリーマイル島事故などはそうですからね。点検の時に給水ポンプのバルブを開け忘れたのです。それで立ち上げてしまって事故が起こってしまった。そういうリスクもあります。だから立ち上げるときはそれなりの緊張感があるのです。

 さらに今、おっしゃったように4年も停まっていると、結構、長いので、プラントの水が溜まっているところ、つまり水が普段、流れているところと溜まっているところがあって、場所によっては腐食環境になりやすい。

 そこで4年も淀んだまま腐食が進んでいることがないとは言えません。そうするとそれをきちんと検査をしたのかということになります。

 建前は検査をやることになっているのだけれど、実際にはすべてが検査にかかるとは限らない。実際には欠陥とかあったときに運転してみて、「ボン」となって慌てて欠陥が分かるということもあるのです。

 

 美浜の3号機で昔、タービンのところの配管が切れたのがそうです。厚さ10ミリのものが1.4ミリまで減っていた。そこに流れが当たってぐっと力が生じたときに破裂したわけです。

 普通は「10ミリあるものが2ミリ以下に減ってくるまで気が付かないことがあるのか」と思いますよね。でも現実にはそういうことがある。管理が間違っているということなのです。

 物事を「建前としてこうあるはずだ」と考えていると事故というのは分からない。事故と言うのはそういう形で起こるのです。そういう潜在的な欠陥が生じやすいのが4年です、ということになります。

 

 福島原発事故からつかむべきこと

 2015年8月14日 後藤政志&守田敏也 対談 東京品川にて

 https://www.youtube.com/watch?v=TKJNkgNOgaI&feature=youtu.be

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何年か停止いただけでもリスクが高まるのに、40年と言われて来た原発の寿命を20年も引き延ばしています。

■ 高浜原発 1、2号運転延長へ 「40年超」審査終了へ 

https://mainichi.jp/articles/20160601/k00/00m/040/022000c

 

■ 「関西電力」が「40年超老朽原発」運転延長へ 

  経産省はなぜこの暴挙を止めないのか

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41112

 

こういうリスクや危険性について、電力会社や政治家、官僚のみなさんがご存じないとは到底思えません。

事故が起きないことを神様にお祈りしながら、やむなく再稼働を進めているとしたら、脱原発により痛手を受ける人たちが彼らを牛耳っているからではないでしょうか。

だから私たちは、原発を動かしたら損な状況を作るか、原発の電気が必要とされない状況を作らないといけないのではないかと思います。

そのチャンスの一つが「電力完全自由化」でした。

そして、再生可能エネルギーの導入が新たな雇用とビジネスチャンスを生むという既成事実を積み上げないといけないのではないでしょうか。

 

本当に原発のリスクを懸念し、家族の命の心配をするなら、原発を持つ大手電力会社と縁を切ることです。

これこそ、誰にでも出来る脱原発への簡単な方法だと私は思います。

もしかしたら、原発が止まらないのではなくて、私たちが原発を止めていないのではないでしょうか?

だから私はデモでも、電力会社や政府に止めて!とか言うのではなく、沿道を行き交う人々に言いたくなります。「原発を止める選択をしてください」と。

もし、全世帯の半分、いや3分の1でも、再エネ中心の電力会社を選んだら、原発をあきらめるしかないということになるのでは?と思います。

 

■ 『原発を止められない本当の理由』よりも『ドイツが脱原発を決めた本当の理由』から学ぶ

https://tens-life.com/2012/07/18/genpatsu.html

 

電力自由化で得たチャンスを活かしましょう。

 

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★サンデーアクションNO.387

「再エネを選んで原発止めよう!」

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■ クリーンな電力会社を選びましょう

http://power-shift.org/choice/:電気を選べば社会が変わる

 

■ ダメ元で安倍首相にも脱原発のお願いを

▽首相官邸 ご意見・ご感想

https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

 

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お読みいただき、ありがとうございました。

ほんの少し、サンデーアクションに

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子どもたちの未来のために。

未来の子どもたちのために。

 

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• サンデーアクションというネーミングですが、

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発信元:「つながる」ことからはじめよう!

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