不規則学生の報告書
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『初めての文学』

こんばんは。

今日は昨日書こうとしてブログネタに目を奪われ、保留になっていた話を。


これは『名もなき毒』と一緒に学校の図書館から借りてきたものです。

どうやら文学にあまり慣れていない人向けに作家さん方が何作か自分の作品を選び、お試し版(入門編?)としてまとめたもの……みたいです。

確かに行間はゆったりと設けてあり、一ページ辺りの字数もそれほど多くないと思います。

『名もなき毒』を読んだあとだったので余計にそう感じたのかもしれません。

これだったら普段あまり本を読まない……って人も読みやすいと思います。

苦手な人は一ページに広がる字の羅列を見ただけで目を回してしまいますから(うちの妹がそうです)


収録されているのは

・心とろかすような

・朽ちてゆくまで

・馬鹿囃子

・砂町新田

の四作品。現代物が二つ、時代物が二つと、これまたお試し版として手に取るならいい感じ。

実は今までミステリーばっかりで時代物は手に取った事がありませんでした。

そんなわけで時代物に触れるいい機会にもなったわけです。


四作とも少し時間があれば一気に読めるものばかりです。

個人的に『心とろかすような』が良かったですね。

主人公は引退した警察犬、マサの視点から進む話なのですが、こういうちょっと変わった視点から見える話って結構好きです。

それでいうと登場人物の財布視点で話が進む『長い長い殺人』も結構お気に入りの一つです。

帯に書いてありましたがこっちはドラマ化もされてるみたいですね。


二つの時代物も宮部さんの世界観を丸々江戸時代に移して描かれていて、読みにくいというのは感じませんでした……ちょっと考えれば当たり前の事なんですが、変な固定観念があったみたいで。

とりあえず、読み終えたら『心とろかすような』と『朽ちてゆくまで』が元々収録されている作品と、マサが出ているもう一冊を買ってきました。

これを読み終えたら今度は『馬鹿囃子』と『砂町新田』が収録されてる作品を買ってこようかなと。


ちょっと視野が広がったので読んでよかったと思える一冊でした。


―メモ―


購入

・『パーフェクト・ブルー』

・『心とろかすような』

・『鳩笛草』

『ステップファザー・ステップ』

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こんばんは。
今日の記事を書いてたら右のほうにちらりとこういうものを見つけたので参加してみます。
元々書くつもりだった分は明日にまわしましょう。

『ステップファザー・ステップ』

さて。
主人公は泥棒を職業とする一人の男で、彼の手記と言う形で話が進んでいきます。
ひょんなことから双子の中学生に助けられ、同時に弱みも握られて、彼らの父親代わりをする事になってしまった彼の周りで起こる出来事を描いた短編集で、七編のお話が収録されています。

この双子の宗野直・哲、両親はどうしたのかというと、共に不倫していて、同時に駆け落ちをし、互いに今も双子はどちらかが面倒を見ているはずだと思い込んだままというとんでもない親だったりします。
元から超のつくいい子だったので生活に支障はない(料理も掃除も完璧にこなす)けれど、未成年であるという年齢的な壁はどうしようもできず、このままだと遺棄児童として施設に連れて行かれてしまうため、いざというとき親として立ち回れる人が必要だった。

そこに男がやってきたわけです(男の側からは不本意ながら。

最初は渋々、仕方なく、いやいやといった感じだったんですが、だんだんと双子に心を開いて男が少しづつ父親らしくなっていく姿は見ていて心があったまります。

話の内容はミステリーなのですが、解決の糸口が見えると一気に謎解きのパートから解決のパートへと移るので、話の流れがとんとん進み、個人的には読みやすかったです。
話の区切りもそれほど長くないので、通勤通学時間や、休み時間などにさっと読めるのも良い所。

宮部さんの書く子供には何かしらの魅力がありますがこの作品も例に漏れず。
まず何を進める?と聞かれたらやっぱこれでしょ!ってなる作品の一つです。

『犬と私の10の約束』

こんばんは。

映画も結構観ます。

と言っても映画館へはかれこれ半年以上足を運んでおらず、もっぱらレンタルなのですが。

今回見たのはちょっと気になってたやつで、まとまった時間が出来たのでせっかくだからと借りてきました。


収録されてた予告編でやや危なかったです。


舞台は北海道。

中学生のあかりと、犬のソックスの十年間のハートフルストーリーって感じでしょうか。

序盤でお母さんが倒れて入院する事になります。

頭のレントゲン写真が貼られていたので多分脳腫瘍か何かでもう手のつけようが無いという状況。

お父さんは自分は医者なのに一番近くにいる妻の病気に気付きもしなかったと嘆きます。


そんなお母さんの入院とほぼ同時期に子犬のソックスが家族として迎え入れられるのですが……

病院でお母さんがあかりにこの作品のキモである『犬の十戒』を教えると言うシーンが有ります。

もう完全な自己満足になりますが書き連ねちゃいます。


01.私と気長に付き合ってください。

02.私を信じてください。

03.私にも心があります。

04.言うことを聞かない時は、理由があります。

05.私にたくさん話しかけて。あなたの言葉は話せないけど、ちゃんとわかります。

06.私を叩かないで。本気になったら私の方が強いんです。

07.私が年をとっても、仲良くしてください。

08.あなたには学校もあるし、友達もいるよね。だけど私にはあなたしかいません。

09.私は十年くらいしか生きられません。だから、出来るだけ私と一緒にいてください。

10.私が死ぬ時、お願いです。そばにいてください。そして覚えていて。私がずっとあなたを愛していたことを。


最後の一つを余命僅かなお母さんがソックスからの言葉を借りて、自分の気持ちも代弁しているんだって思うとこれだけで危なかったです。

開始30分経ってたか経ってなかったか。


この映画、全般的にソックスの演技力が凄いなと。

あっち向いてホイは一度やってみたいですねー。

あとあのアフロ君は少し前にコーヒーのCMで大泉洋と共演してた犬泉洋の子ですかね。

箱に頭突っ込んで「……イメチェン?」は思わず吹きだしました。


物語の終盤、ソックスとの十年間、と冒頭で述べている通り、別れがやって来るわけです。

ちょっとした段差も登れないほどに足腰が弱っていたソックスがとうとう起き上がる事もままならなくなり、そんな時に大事な手術が控えていてあかりは離れられない、どうしようって時、モルモットを抱っこして「行きな」と言ってくれたいかつい顔の先輩がすごいいいオッサンでした。

獣医だからこそだろうなあと。


なんとか間に合ったあかりにお父さんがお母さんの遺した犬の十戒を見せてくれるのですが、ありゃ反則だと思います。

お母さんの言い方が余程誘うものがあるのか、そしてソックスの演技力の高さもあるのか(本当に静かに眠ってしまいそうな顔してるんですよ)5つめ辺りまで我慢したのを覚えてます。奥歯かみ締めたり目をぎゅっと瞑ったりして。

8つめから駄目でした。9つめ、ラストと畳み掛けられて目の前にじんで何にも見えなくなって。


や、久々に泣いた気がします。

本とかテレビとか映画とか観てもあんまり泣かないんですが、これは予告からして危なかったので劇場で見てたら目も当てられない事になったと思います。周りを気にしなくて済むのでレンタルで観て正解かも(といいつつ劇場で観ても見たかったなと思うのはレンタルした時いつも思うんですが。


これを見て変わったことはSOYJOYのCM。

あかりとお父さんをそれぞれ演じた田中麗奈さんと豊川悦司さんが立場全く違いますがもうあかりとお父さんにしか見えなくなりました。

そこかよっつーか多分そんなこと思うのは多分自分だけ。