明治座で上演中の松平健さん主演「松平健芸能生活50周年記念公演」に、北翔 海莉さんと音波みのりさんがゲスト出演されています。

 

みっちゃんファン、宝塚ファンとしては、お二人のことが気になっていましたが、評判良さそうで大変嬉しいです。

 

来年1月の博多座と3月の御園座の公演も決まって、みっちゃんも引き続き出演されるとのこと。これは長く楽しめそうで、なおさら嬉しい。

 

私の観劇予定は10月の新歌舞伎座公演なので、ずいぶん先の話ですが、予習のつもりで「マツケンサンバ」の動画を見ました。で、思ったのですが・・。

 

サンバ棒って必須アイテムですか?

 

買った方がいいのかな?(←家族には止められましたが)

 

手作りも可能ですよね?

 

 

 

 

モヤモヤすることの多い世の中ですが、嬉しいニュースに元気を貰って、この夏を乗り切って行こうと思います。

 

月組東京宝塚劇場千秋楽公演 

ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』

レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』

 

配信を視聴しました。

 

荒城の月の、あの美しい場面をもう一度見たくて、さよならショーのラストシーンも見たくて。

 

何と言うか、とっても爽やかで素敵な千秋楽公演でした。

 

危険な暑さが続く日々の中で、一服の清涼剤のような爽快さを感じることができ、配信を見て良かったなあと思いました。

 

月城かなとさん。心に残る忘れられないトップスターです。

 

退団者の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

これからの人生に幸多かれと祈ります。

 

千秋楽、おめでとうございました。


 

関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念

七月大歌舞伎 夜の部を観てきました。

 

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

木の実
小金吾討死
すし屋

  いがみの権太
弥助実は三位中将維盛
若葉の内侍
主馬小金吾
お里
六代君
権太伜善太郎
弥左衛門女房お米
猪熊大之進
権太女房小せん
梶原平三景時
鮓屋弥左衛門
    仁左衛門
時蔵改め萬壽
    孝太郎
    歌昇
    壱太郎
    種太郎
    秀乃介
    梅花
    松之助
    吉弥
    彌十郎
    歌六
 

二、汐汲(しおくみ)

  蜑女苅藻
此兵衛
    扇雀
    萬太郎

 

 

六代目中村時蔵 襲名披露狂言

 

 

近松門左衛門 作

三、八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)

嫗山姥

  荻野屋八重桐
煙草屋源七実は坂田蔵人   

腰元お歌
沢瀉姫
白菊
太田十郎
梅枝改め蔵
菊之助
 萬太郎
 壱太郎
 孝太郎
 鴈治郎

 

 

「すし屋」は人形浄瑠璃文楽で一度観たことがありますが、歌舞伎で観るのは初めて。「木の実」「小金吾討死」は観たことが全くなく、しかもいがみの権太を仁左衛門さんが演じると知り、これは観なければ!と思い、私にしては奮発して2階席のチケットを購入しました。1階席はさすがに買えませんでしたが・・・。

 

 

 

 

劇場に入ると、客席に外国人の姿が多くて、ビックリ。

後で、外国人向けに幕見席チケットを販売していることを知りました。

25分程の「汐汲」が3,000円だったと思います。観光でフラッと劇場に入り、カブキの雰囲気を味わうのにはいいかもしれません。

 

木の実」「小金吾討死」があることで、「いがみの権太」がさらに感動的な芝居になっていました。仁左衛門さんの狙い通りに。
 

権太があの二人を連れて出てくるところで、ハッと胸を突かれました。

あらすじは知っていたのですが、それでも込み上げるものがあり・・・。

 

「小金吾討死」では、主馬小金吾を演じる歌昇さんの立ち回りが凄くて、二階席・三階席へのサービス精神溢れる派手な立ち回りに見入ってしまいました。

 

義経千本桜」に集中力と体力を持って行かれてしまったのか、私は少し疲れてしまいました。後の演目はボンヤリとしながらの観劇になってしまいました。勿体ないことしてしまいました。

 

コロナ禍で歌舞伎の上演時間を短縮して公演することもありましたが、今はたっぷり見せてくれます。16時開演で20時35分終演。長くてちょっと疲れたかも(;^_^A)

 

観劇も体力が必要ですね。

 

 

 

 

 

 
 
 
image
 

 

 

 
image
 
 
 

質問コーナーでは、上田先生はたくさんの質問に答えてくださったのですが、興味深い質問ばかりでした。

 

 

①本名で仕事をするのは怖くないですか?

宝塚歌劇団でペンネーム使用を希望したら、「俺ら、逃げも隠れもしないんや」と言われて終わった。

 

以前、ローンを組んだ時にローンの審査結果を電話で知らせてくれた担当者から「上田先生ですよね?」と聞かれたことがあり、「バレテル!!滝汗」となった。

 

私は「逃げも隠れもしない」この表現に思わず笑ってしまいましたが、どんな批評も批判も受け入れる覚悟という意味なのかな?どなたの言葉なのかな~?ちょっと想像してしまいました。

ローン担当者の発言は、有名税というものでしょうか?でも、その金融機関の担当者に問題ありですよね。苦情を言っていいと私は思います。

 

 

②質問内容のメモをしてなくて、先生がおっしゃったことのみになります。

その時で自分も変わる。

企業に入社して安定した先が見えて、同じ日々を繰り返す平和な生活をおかしいと感じた。そんな生活をできない自分が変だったのかな?と今は思う。

受けた差別から文化的価値に気づくことがある。これはどうなのかな?とずっと考え続けた。自分が知らない事情があるのでは?と。

 

 

③質問されたのは学生さんだったと思います。将来への挑戦と不安を克服する方法について(こちらも質問内容のメモなくてたぶんこんな感じだったと・・。違ってたらすみません)

宝塚歌劇を辞める時も、失敗するかもしれない。安定を捨てていいのか?この年齢でいいのか?と思った。

不安だけど「やりたいんです」と言えば、チャンスがある。

恐怖感を克服することはできないし、何回やっても怖い。

なかなかそうもいかないが、楽観視することが大切だと思う。

私も会社員から宝塚歌劇団に入った時、「絶対に無理。生き残れない。成功する確率は1パーセントもない。」と感じていた。

やらない限りは、分からない。それは当たり前のことで、心配はしても結果を受け入れることができれば大丈夫!

 

 

④舞台芸術以外に興味を持っていることは何ですか?

 上田先生の作品の再演はありますか?

一つ目の質問については「有機農法」

 

宝塚歌劇の作品は劇団が著作権を持っている。慣例として、演出家存命中は別の演出家による再演はない。だから、私が死んだら自由にできる。

私はやってもらっていいと思う。

退団の挨拶周りをした時に、「再演する時には呼んでください」と言った。

 

オリジナルを創作した演出家を尊重するモラル、慣習ということでしょうか?

では、再演の可能性はゼロではないということですね!再演されたら、嬉しいですね。

 

 

④宝塚歌劇のスターシステムの確立した中で、役者にピッタリの配役はどんなところを見て決めたのですか?

直観。

感覚的なもので、その人から感じ取る。

 

この回答は、上田先生なぜか言葉少なめでした。

 

 

⑤舞台製作におけるハラスメント防止について、フランスはどのような状況でしたか?

フランスでは日本よりも早く問題化していて、防止策が進んでいる。

演劇学校等でハラスメント防止について勉強している。

ハラスメントが起こりにくい意識の共有ができているので、ヒエラルキーの抑圧がない。とは言え、オペラ等の古い価値観が残る世界では全くリベラルと言うわけではない。

 

 

⑥新作オリジナルにこだわりがありますか?

違うメディアを舞台化した作品で成功例は「ベルサイユのばら」があるけれども、悔しさもある。演劇だけでもできるという思いがある。

 

 

⑦法学部の学生さんの質問。

フランス留学を予定していますが、生活で気を付けることなどを教えてください

失敗した話をした方がいいかな?私の学生時代の留学は縛りがなかったから、ずっと部屋にいることもできた。今思えば、何か具体的にやりたいことがあれば良かったかな?と思う。

 

これを学びたいとか、目標やテーマをみつけてみては?

 

 

質問コーナーは以上で終わり。

 

 

 

この後で上田先生から、今後の活動予定の告知があり、さらに「宝塚歌劇団について言わなければ」「宝塚歌劇団から恩恵を受けている自分が何も言わないことはできない」「思いを述べたい」と切り出されました。

 

 

心を痛め、今も悲しいと感じている。自分は当時すでに退団していたので分からないことがあるけれど、宝塚歌劇団に要因は山ほどあり、拘束時間が多いのは事実。

宝塚歌劇団は時代に合わせて行う見直しが遅れている。

短時間で話すことはできないが、宝塚はすごい文化だと思うので、続いてほしいと願っている。

 

 

録音したわけではなく、走り書きしたメモから記憶をたどり、このようなお話だったかなと。なので、書き漏らしている言葉もあると思います。これが先生の言葉の全てとは言えないのですが、亡くなられた方を悼む思いが伝わってくるお話だったと思いました。

 

最後に関係者席より、上田先生へ花束贈呈がありました。

お花を渡された男性はフランスの方で、京都大学で学ばれたそうです。

その男性と上田先生がフランス語で会話される様子に、上田先生カッコいい!とミーハーなことを思ってしまいました・・。

 

会社員時代に「アンチ資本主義」「合理的思考」だった人が、同じことを繰り返す環境で「正気を失いつつ」あった時に出会った宝塚歌劇団。

合理的思考の対極に位置する宝塚歌劇で成功を収めたという事実が、衝撃的で不思議に思えますが、さらに新しい世界へ羽ばたく姿に、本当に訳が分からないくらい凄い人なんだなと、感動しました。

 

講演会関係者の皆さま、学びの時間を与えてくださったことに、感謝します。

 

 

image