こんにちは。
リスナー&事務局のひろみです。
今日は、私事ですが、昨年、40年以上乗れずにきた自転車に乗れるようになり、
それと、「ただ話し聴いてもらう体験」についての私の気づきを書いてみようと思います。
(自転車の練習と「聴くこと」の方が「トレーニング」という共通点で書きやすそうだけど、
今回は、敢えて自転車と「話すこと」で!
どっちにしてもむちゃくちゃ個人的な体験からですみません)
私は、自転車に乗れないことで、これまでの人生で、何度か不便さだけでなく無力感を
味わってきました。
小学生のとき、学校で毎年行われた交通安全教室。
校庭に白線で引かれた道路を自転車に乗って手信号など合図を出しながら
安全に乗れるかチェックされる機会は、私も無理やり自転車に乗らされ、
みんなの前で乗れないことを露呈しなければいけない悪夢のような日でした。
自転車に乗れないことで、いろんな選択肢を諦めたこともありました。
例えば、修学旅行の班行動で、私がいる班はサイクリングや自転車で回る、という
選択肢はなくなったし、高校のとき入ろうとした運動部は、試合に行くのに自転車を使う、
ということで断念しました。
余談ですが、中学の時、自転車でみんなが友だちの家に集合したとき、
私だけ歩いて行って、帰り道、じゃんけんで負けた男子が私を後ろに乗せてくれ、
「私を乗せてくれるのは、『負けた人』なんだ。これが可愛い子だったらじゃんけんで『勝った人』の役割になるんだろうな」
と情けなく思ったりもしました。
そんな、もはや私の中で「生きづらさ」にもなっていた自転車に乗れるように、
一念発起して練習する気になったのは、子どもの不満からでした。
当時5歳だった娘が自転車に乗れるようになり、お友達たちも公園に自転車で
行き始めるのに、うちは付き添いの私が乗れないばっかりに、自転車で行けない。
「お母さんも練習して乗れるようになればいいいのに!」と言われ、
やらざるを得なくなりました。
(だって、自転車のせいで、「お母さんは人には言うけど、自分では何も挑戦しようとしない。
私はそのせいでずっと不自由で我慢させられた」とか言われ続けるのはイヤだし、
実際、私も今更ながら不便を感じたし…)
そして、案の定、時間はかかったけど、何度も練習して乗れるようになった今、思うのは、
結局のところ、「好奇心」と「必要度合い」なんだな、と。
恐怖心や恥の気持ちより、乗れたら「どんな世界が待ってるんだろう」という純粋な好奇心
が私に強くあれば、もっと早くに挑戦して、この快適さに辿り着けたと思います。
ただ、私の場合は、本当に必要に迫られないうちは、
(過去にも必要に迫られていたことは十分あった気がするけど、自分の中での
心底からの切迫感がないと)やらなかったんですね。
いざやってみたら、あんなに乗れないことが重荷になっていたのに、
今となっては乗れることがすっかり「当たり前」になり、
そして、「当たり前」なのに、世界が一気に快適に広がりました。
そこで、「話してみる」という体験もそれと同じだなと私は思い至りました。
私の場合は、人に言えない事情を抱えていて、やっぱり必要に迫られました。
だから、話してみました。
もっと好奇心があったら、「ただ話してみる。聴いてもらうっていいよ」
と聞いたけど、何がそんなにいいんだろう~~という興味だけで
そんなに必要に迫られなくても利用したかもしれません。
そして、利用してみたら、
それまで抱え続けて当たり前になっていた思い込みの生きづらさを手放して、
新しい「当たり前」の心地よい世界を早くに手に入れられていたかも。
というわけで、私のお勧めは、
必要に迫られたと感じたら、即、「おはなしDAY」ご利用ください。
必要に迫られてはいなくても、そこに好奇心があったらお試しください。
そして、初めの数回はピンと来なくても、何回か試し続けてみてください。
自転車も1回では乗れるようにならないし、乗れるようになっても
乗りやすい自転車とそうでない自転車があったりする。
目的や気分によって、電動がいい、とか、ただのママチャリがいいとか、
違いもあるかも。
リスナーを替えて、回数を重ねるのもウェルカムです。
続けてみたら、いつか、ふわっと新しい世界が開けて、
さわやかな風を感じるときがきっと来ると思います。
(山中湖1周14キロサイクリング。2年前の自分には全く考えられなかった体験でしたが、
今では自転車を車に積んで出かけたり、旅先でレンタサイクルを探すのが普通になりつつあります)
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