みなさま、おはようございますニコニコ

 

以前に何度か実施したこども向けの調香体験レッスン、とても楽しかったのでまた開催したいなと思って準備を進めています。

 

こどもたちは大人と違って、迷わない、完璧を求めない、人より優れた作品を作ろうとしない、失敗しない方法を質問しない、100点を目指さない、1個の作品のスピードが速い、楽しんでいます。

 

大人は、いろいろ思うところがあったり、概念に縛られたり、人と比べたり、どれとどれの組み合わせなら失敗しないか質問したり、いいものを作りたいと完璧を求めがちですが、こどもたちは思いつきで作りたいものをどんどん作っていきます。

大人のレッスンでも十分楽しいのですが、こどものレッスンはさらに楽しいです。
柔軟な脳に驚かされます。


ただ、トイレの芳香剤も香りの種類が増えたので、フローラルとかレモンとかの香料はトイレの香りだ!と言って、作品タイトルに”トイレ”とつけて、私がちょっとムッとするようなタイトルをつけている無邪気な子どもたちもいました。

 

大人のレッスンもみなさまいろんなイメージで調香されているので、凝り固まった脳を解きほぐすのにいいトレーニングだと私は思っています。

初めて調香する時、最初のレッスンで完璧なものは作れません。作れるとしたら天才なのでもうレッスンを受ける必要はありません。

まず、楽しむこと、それが一番大切です。
どんなことでも楽しくないと続きません。

何度も調香を続けているうちに自分のベースとなるような香りが出来ます。
理科の実験感覚でいろいろと試していると香りの厚みが出たり、美しいハーモニーが出来たり、何と何を合わせると1つの時より香りの魅力が増すのか、自分なりの素敵なひらめきがあったりします。


岡本太郎さんが言われているように、アートは意外と論理的です。

感覚だけでは足りなかったりします。

せめて自分の作品は他人にわかるように論理的に説明できなければならないのです。

それを私はパリにいる先生から教わって、それからは意識しています。

 

フランスのようにこどもが香水をつける文化のない日本には、こどもの嗅覚トレーニングといってもまだまだ浸透しておらず、ちょっと体験してみるには香料の値段は高いと感じる方もいます。(私が扱っているのはプロの調香師が使っているのと同じ香料のためお値段が高くなりますが質は良いものです。その分、一流の香りしか取り扱っていません。質の悪い香料で学ぶことありません)

そして、そのお子様のレッスン料金を払っていただくのは大人である親です。

大人の方にもお金を払ってもいいな、という興味を持っていただく必要があります。

 

レッスンで作った香りを、学校の夏休みや冬休みの研究作品に持って行ったら、クラスのみんなが興味津々だったよ、と言ってくれた子もいました。

そういう報告を聞くととっても嬉しいですよね。

 

将棋、プログラミング、水泳、そろばん、英会話、塾、将来役に立つ習い事を選ぶ親が多いです。

もちろん気持ちはわかります。子どもたちには、将来幸せになってほしいのは私も同じです。
習い事でスケジュールがパンパンな子も多かったりします。

塾や勉強のように毎日学ぶ必要はありません。

月に1回、勉強の時とは違う脳の領域を使って五感を取り戻す、香りを知ることによってパン屋さんの香り、食事の香り、お花の香り、雨の匂い、おひさまの香り、世界の見え方、感じ方が変わるという実感を持ってもらえたら嬉しいです。

 

私は、保育士の資格は持っていないので、レッスンとはいえこどもを預かるということに対して私も、預ける側も不安ということはわかっています。

人数が多すぎると私一人では対応できないし、知り合いでもないよく知らない私にこどもだけ預けるというのは不安なはずです。

保育士と書いていますが、ここでいうこどもとは小学生〜高校生くらいまでを対象としています。

香料を誤って飲んだりしない年齢を想定しています。

小学生と高校生が同じレッスンでいかがなものかと考えるのですが、人数が多ければ別々にしたいと思っています。

zoomに慣れてきたこどもたちなら、ご自宅でオンラインでレッスンできるかな、と思っています。

通う時間とコロナ感染の不安や、親の送り迎えの手間を省けたり、もしかしたらこどもだけで通う危険度も下がるのではと思ったりしています。

zoomでやってみようかなと思ってきたこの頃です。

もしくは、グループで受けたいというお申し込みがあれば、私が出向けばいいのではと思っています。

ご近所さんでグループで受けられたい方がいらっしゃいましたら、子どもたちも大人の方も安心なのではと思っています。


英語とフランス語がもっと話せるようになったら、日本語以外のレッスンもやってみたいです。

東京と地方ではやっぱり教育の格差があり、私は自分が子供の頃からそれがずっと気になっていました。

今でも、ネットがありながらも地方に行くと情報の格差を感じ、情報のスピード、広がりの格差を感じます。


そして、勉強以外のことを教えてくれる大人が周りにどれだけいるのだろうか、とも思います。
もし、私に話してくれるなら恋の悩みとかも聞いてみたいです。

ポンコツな私はその問いにちゃんと答えられるだろうか、不安です。

前は、預かる不安から親子でレッスンを受けてもらったりしていましたが、親子で楽しんでいただくのも開催予定です。

親子で楽しかった時間、思い出を共有することは素敵だな、と思います。

準備のために、一度はストップしたレッスン、やりたいと思ってくれる人がどれくらいいるかではなくて、私がやりたいと思っています。
楽しい!と思ってもらえる内容になっていたら嬉しいです。

将来の調香師、発掘したい!将来の天才調香師に会えるのも待ち遠しい!

自分が死んだら終わりにするのか、誰かに譲るのか、それごと売るのか、
始めるからには、終わりにも責任を持て!と教えてもらったので、
私が調香師として活躍していると想定している未来で、その時はぜひ、まず弟子になってほしいと思っています。

 

それでは今日もbonne journéeウインク