こんばんは。

初めましての方はこちらから!


ぐれおじさん物語です。

長らく間があいてしまってすみません。

どうしても、先に進めなくて・・・。

でも、お盆も終わって、彼もお空の上で

「続きまだかにゃー?早く書かないとみんな忘れちゃうにゃー」

って怒ってるかもしれないので、書きますね(^^)


第1話はこちら

前回はこちら


人生を変えた猫 
~優しすぎる猫ぐれおじさん物語~


=第42話「不思議な出来事」=



その夜はぐれちゃんを横にして、時折撫でてあげたり、昔話をしながら、静かに見守っていました。


そして


午後23


不思議なことが起こりました。


ふと、ママ猫メルが寄ってきて、僕に


「にゃあ」


と声をかけたかと思うと、彼のところに歩いていくんです。


「メル、どうしたの?」


と聞くと、彼の横に座り、両手を揉みだしたのです。


僕のお腹の上や横で手をモミモミすることはあっても、ほかの猫にその仕草をしたことはありません。


猫が手をモミモミするのは、「ウールサッキング」と呼ばれ、子猫の頃に母猫のお乳を出すために手を揉む仕草の名残だと言われます。


もちろん、ぐれちゃんに向かってその仕草をするのを見たことは無いのですが、反応が薄くなってしまった彼の横で、何度も何度も、必死に手を揉んでいるのです。


それはまるで


「今まで、ありがとにゃ」


と言ってるかのようでした。


涙が溢れました。


メルママにとっては、彼は育ての親。小さい頃、突然知らない家に連れてこられて不安だったでしょう。そんな時に、いつもそばで優しく見守ってくれたぐれちゃん。おかげでメルママは立派なお母さんになりました。安心してたくさんの子供を産み育てることが出来ました。


そんなことを想いながら、「ぐれちゃん、ありがとう」そう心の中で呟きました。



今思えば、メルママはこれからの出来事を悟っていたのでしょう。


その時の僕はそんなこと微塵も思わず、微笑ましい気持ちで見ていました。



30分くらいたった頃でしょうか。


メルママもモミモミをやめ、ぐれおじさんがゆっくりと呼吸をしているのを確かめ、僕は洗面所へ向かいました。


明日の朝、無事に迎えられるといいな。


そう思って扉を閉めた瞬間、Yuさんの叫び声が聞こえました。



「ぐれちゃが!ぐれちゃんが!」



第42話 完



夜20時頃の、穏やかなぐれおじさん。



夜20時頃の様子。
この頃はまだ呼びかけに反応してくれてました。
これまでのことを思い出してたのかな。



そして、メルママ。偉かったよ。



不思議な光景でした。




またね。




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