Heart Time

Heart Time

純愛ものの小説を書き綴っています!

もしよかったらご感想をください^^

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?「なんでここに?…」

琴「嘘………??」

偶然とは思えない再会に琴美は何もいえず
なんて事情を説明したらいいか
どう話しかければいいか 若干パニック状態だった

一方例の先輩もなにもいえず固まっていた
そうなるのも無理ないだろう
なぜかというと生物実験教室とはまったくといっていい程
授業以外では人の出入りがないのだ

?「初めてだ…こんなこと」

ボソッっと呟くと琴美はそれに反応して
少し顔の表情を曇らせる

琴「ぁ…ごめんなさい……ここ入っちゃ…いけ ませんよね」

琴美は罰の悪そうな顔をしながら
部屋を出て行こうとバックが置いてある

あの先輩が入ってきた扉に向かおうとする

歩くたびにあの先輩の視線が痛い心が痛くなる


……ノート…そうだノートのことも…!

なんともいえない気まずい雰囲気の中
やっとバックの元へとたどり着くと
横には先輩が立っていて琴美を心配そうにみていた
それでも先輩はなにもいわず琴美を凝視していた
言わなかったというよりは言えなかったといった方が正しいだろうか

琴美はバックを取ると
一度だけ先輩の方を少しみて謝ると
そのままろうかを小走りで歩いてく…つもりだった

琴「勝手に教室へ入ってしまって…すみませんでした」

一歩教室から足を踏み出す
だがその行為は2歩目で無理やりとめられた

ちょうど2歩目の足をあげて歩き出そうとしたとき

?「まって…!」

バックの持っていない手をつかまれると
グイっと後ろに引かれてついさっきまで立っていた
先輩の横に引き戻される

琴「ぅわっ!!!」

いきなり引き戻された反動で思わず声が漏れる
それと同時にバランスを失い思わず尻餅をつくとこだったが
先輩が手を反対に引っ張ってくれたおかげで
なんとか転ぶことだけは避けられたが足がユラユラする

?「あぁ ごめん 大丈夫?」

うぅ……な…ちょっと強引すぎじゃ…
…!!!ぇ?嘘!?この人本当に前あった…せんぱい?

対応とかぜんぜん違う気がするんですが…???


琴美は下を向いていた頭を無理やり上にあげると
なるべく睨みつけるような目つきで先輩を見上げようとした
…が一瞬で素の顔に戻ってしまった

そこにいたのはスラッとした顔立ち
少女マンガにでもでてきそうな少しくせのある髪
前あったときとはまったく違う気がするが
声のトーンはたぶん一緒だったし背も同じくらい

でもほんとに同一人物だろうか?

そしてみるみるうちに琴美の顔耳までが
赤く染まっていくと同時に
ある一つの疑問が浮かび上がって琴美を迷わせる

その瞬間先輩と目が合う

…なぁ…!?何この展開!?!?なにを…

?「あ…えっとさ もしかしてこの教室にでも興味あった?

  どうしてこの教室にいたの??」

その様子に気づいてかいないか先輩は琴美の顔を真剣にみている
なんだか訴えかけてるような勢いで静かながらも

その気迫はジンジンと伝わってくる

この状況で琴美もあせって言葉を吐き出そうと必死なのだが

なぜか舌がうまくまわらない 思考も一時停止でも

しているかのようにまったく吐き出す言葉が生まれない

「…ぇ・・・・・・とその…」?「あの… 科学部っていう部活があるんだけどさ…
この教室に少しでも興味があるなら体験にでも…どうかな?」

琴「………へ?」

先「だ…だって生徒が授業以外でこんなとこにくるなんて
 よほどの物好きじゃなくちゃ普通こないしさ
 はっきりいって興味があるからだろ?」


今までのムードはどこにったのやら


すると今度は謎の先輩の表情が変わり静かに

不安そうな声で琴美に話しかける

なぜかこの謎の先輩は勧誘したいがために

強引に琴美を引き戻し琴美の心をメチャクチャに破壊したのである
それはともかくこの発言は琴美にとって図星だったのだが……

視線が痛いなあ……余計気まずいじゃないか
なんか前あったときとちょっと雰囲気違うような…

「とりあえず!その先輩にお礼言ってから愚痴は言いなさいね~」

…う~ん といってもなぁ 名前わかんないし…
とりあえず美術部に体験いってみようかなぁ


授業が終わり部活動の時間に入って
ふと昨日の先輩のことを思い出した琴美は
莉子にまた話を聞いてもらおうとしたところ
しつこいと怒られてしまいお礼を言いに言って来いと
教室から追い出されたが結局あの先輩を探す気にもなれずに
今にいたる


校内をフラフラと迷いながらも美術部の

活動場所美術室を目指す琴美
いつもは来ないような場所だが見たことない教室や
卒業生達が残していった卒業制作品など
いろんなものが置いてあり飾ってあり…
ひとつひとつ見ていってはきりがない程だった
だがそんな見たことの無い光景でもさすがに
こんなズラリと並べられては目が疲れる 

っとそんなことに思考を走らせているときだった


はぁ…つまんないなぁ
ってか美術室ってどこだっけ?確か3階だったと思うんだけど… 
ぅん?…なんだろこの教室



琴美はある教室に引き寄せられるように自然と視線が向く

~生物実験室~


生物実験室…??? 確か2年生が受けてるんだっけ
う~ん 中学生の頃の理科室とは違うのかな

中学生の頃は第一 第二ってついて理科室って名前だったけど…

それに生物ってことはキモチワルイ虫の標本とか

キモチワルイ動物の臓器とかのホルマリン漬けとかあったりしたりして~

少しワクワクした気持ちで教室の扉の前へ歩む
そっと扉に手をかけて横に引いていみる
すると扉はスッと軽く手の引っ張る方向へとずれていく
どうやら鍵はかかっていないようだ

ゆっくりと音を立てないように扉を開けていく
慎重に一歩足を踏み入れ教室をそっと覗く
琴美は誰もいないことを確認すると
鞄を床に置いて壁に張り付いている棚へ歩み寄る

きもちわるい虫の標本やネズミの腹から臓器が出たまんま
ホルマリン漬けにされているものなど

というものは無くただ授業で使うであろう
実験器具が並べられてるだけであった
だが顕微鏡や使い方がまったくわからない実験器具でも
琴美にとっては興味あるものばかりであった

なんだ 実験用具ばっかりじゃん
…でもこの実験器具どうやって使うんだろ 
よくみればわからないものばっかり
やっぱり高校は違うなぁ 理科の中にも色々わかれて授業あるし…

えっとそういえば生物って中学では2分野あたりで習ったことだよね
なんか面白そうかも DNAとかやるらしいし興味あるなぁ


教室に置いてある実験器具を見ていると
いつの間にか時間がたつのが早く思えた

…そういえばここって勝手に入っちゃっていいのかな?
もし生徒と先生が入ってきちゃったらなんて言い訳……ん!?!?


恐る恐る扉の方向へと振り返る  誰かが…くる!?

コツコツコツ…コツコツコツ…コツコツコツ…

だがその足音はそのまま教室から離れるように
音は次第に小さくなり聞こえなくなった
どうやらただの通行人だったようだ

琴美はホッと胸を撫でおろし一瞬で早くなった
自分の心拍数を落ち着かせる

なんだ 通りかかっただけか…ビックリしたー

だがまだ安心するのは早かった

コツコツコツ……コツコツコツコツ
音がどんどん近づいてくるのがわかる
また誰かが教室の方向へと歩んできていた

っえ!?また通行人???
このまま通り過ぎますようにこのまま通り過ぎますように!!!


だがその思いはむなしくもはずれた

ガラリッ


「……は?」
「……ッハ!?!?!?」

だれがこんな 再会 を予想しただろうか

なんとそこに立っていたのはまぎれもなく
 あの先輩 だった


「3年の先輩がノートを届けてくれたぁ???」

「届けてくれたってのはちょっと表現が違うけどね…
 3年かどうかも微妙だしなぁ」


「ふぅ~ん …それで一目ぼれってわけですか

 私を置いてそうやってゴールインするなんて!

 ひどいですよ!裏切りですよ!せっかく友情じゃないものが

 芽生え始めていたというのに!」

「…いや そういう意味じゃなくてさ 
なんかウチをからかっているような馬鹿にしてるような…
とりあえず一言でいうとムカついたの」


その言葉を聴いて莉子が今ニヤニヤしていた

表情を変えて吐き出そうとした言葉が詰まる

「っぇ…?」

どうしてツッコんでこないの?琴美??

殴られても蹴られてもおかしくないくらいの変態発言したのに!?
…What!?どうして!?!。そんなまじめに答えられたら
ウチのボケが完全に空振りだよ!!このままじゃウチただの痛い子だよ!

なんか今更になって自分の言ってたことが恥ずかしくなってきたよ!!!

……!?そうか 逆につっこんでほしいってわけですね?!理解しました!


「あの先輩さ!ウチのノート捨てるつもりだったんだよ!?

意味わかんなくない???っていうか普通もっと言い方を

考えて渡すべきじゃない?なんなのアイツ!!!」

「……?」

いつも通りの朝8時 いつも通りの二人 いつも通りの教室での会話
…となるはずだったが今日だけはいつもとはちょっと違う

突っ込みどころがねぇぇぇぇ

どういうパターンすかこれ!?普通に愚痴ってるだけじゃないか!

こんなこと今まででなかった!

いつもはボケとツッコミで漫才みたいに会話してたのに…!

そうか…やっと本性を現したということか!旭 琴美!!!

どこが違うかはあきらかだった
琴美と莉子の会話の内容は昨日琴美が会った『謎の先輩』
についての話ばかりであってまったく話が進まない
琴美の友人莉子もさすがに琴美の変化に驚きを隠せず思わず顔を
歪ませて苦笑いし冷や汗がながれそうになる程だ

教室の中のクラスメイト達も驚いて
いつになく大声で語っている1人のクラスメイトに

目を丸くさせながら琴美達の方向に視線をあてる

それなのに琴美はクラスメイト達の視線と
顔をゆがませている莉子にも気づかず
話はますますヒートアップしていくばかりであった

「今度会ったら皮肉たっぷりなお礼を言った後にノートで引っぱたいてやる!」

強気で小学生じみた発言ばかりする琴美に
莉子はまだこの話の内容が掴めていなかった

なのでクラスメイト達の痛い視線に戸惑いながらも
事情を教えてもらおうと話す言葉を探していた

なぜならここまで愚痴をこぼしておきながらまだ琴美は
莉子に
「3年の先輩が昨日ノート届けてくれた」
っとしか言っていないのだから話が掴めなくて当然だろう

内容を探る方法が莉子の脳内にはいろいろと案は出たが
質問を遠まわしに言ってみる作戦を初めに実行してみることにした

「あのさ…琴美…詳しく事情を
説明してくれないまま相談にのってあげられる程
ウチは器用じゃないよ?」


いつもの莉子じゃ言わないようなセリフでも
いつもの琴美じゃない琴美にはその違いに気づかなかった

「あ…ごめ…・・・ ぁ なんかウチ今日おかしいかも
 っあ!?!?!?…///
///…変だなぁ//

…ウチ変か?やっぱ変だよねぇ?///」

途中でクラスメイト達の視線に気づいたのか
顔を赤く染めてコソコソと歯がゆい日本語に
なりながら言葉を話す琴美に莉子はまたもや言葉を詰まらせる

「ぁの……えっと 質問の答えになってないような…っていうか
なんで逆にウチが聞かれてるの!?その…ウチが先に質問し…」

「そうだよね…!」

なにかに気づいたように琴美は莉子に一瞬にして視線を向けると
莉子の説得をスルーして言葉をさえぎりまるで自分に

話しているかのように前を見ながら真剣そうな顔をして喋り続ける

「やっぱり今日のウチおかしいよね?どうしよう あぁ!アイツのせいで
頭がぐちゃぐちゃだ!!!考えるだけでイライラする…くそっ」


はぁ!?なら考えんなよ!!!ああイライラしてきたよ 
なんだなんだ?この琴美超ウザイぞ!?

なんかいつも琴美にキレられるけどこんなかんじに

イライラしてんのかな?ごめんね!やっと気持ちがわかったよっ!!!

ほぼ自問自答 今の琴美には莉子の言葉は

脳を通らずに流れてしまったようで聞こえてないようだ
小声でありながらもその声にはどんどんクレッシェンドがかかってきてる
琴美の話を脳にいれないまま琴美についてひそかに莉子は考える

その先輩のことで頭がいっぱい…

他人の言葉があんまり聞こえない……


     もしかして???

突っ込み所が多すぎて対処しきれなくなった莉子は
重いため息をつくと強行手段に移すことにした

「それでね!…ウチがっってい…っいはい いはいっては りほ!」
「ハイッおしゃべりは終了ー 少し黙りなねぇ」

莉子が伸ばした両手で琴美の柔らかなほっぺたを強く摘み
横に引っ張った後洗濯ばさみのように
琴美のほっぺたをとめていた手が離される

「うぅ なにすんだよ」
「何って…そりゃ押しおきだよ」

莉子は一瞬にして琴美を黙らせると
黙々とした言葉を冷静に琴美に言い聞かせる

「少し落ち着きなね琴美
ゆっくりと説明してごらん 今のままじゃなにがなんだか
よくわかんないよ っほらちゃんと説明して!」


お姉さんのようなやさしい笑顔を浮かべて
莉子は琴美を手なずける

まるでその様子は母親が子供をなだめるようだったと
後にクラスメイトは語っている

「ぅ……昨日卓球部に体験に行こうと思って
ろうかを歩いてたんだけど…」


琴美の話に耳を傾けながら莉子は考えていた

琴美は自分の感情に気づいてないのかな?


にんまりと不気味な笑顔を浮かべている莉子に
琴美は少し気味悪く覚えたがそのまま話は進んでいく

無自覚だなんてカワイイなぁ琴美~
まぁここでウチから話すのもあれだし…
気づくまで遊んであげようかな


莉子の不気味な笑顔の意味にきづかないまま
琴美の中で 謎の先輩 の存在は大きくなるばかりであった