At 2~想い~ | Heart Time

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純愛ものの小説を書き綴っています!

もしよかったらご感想をください^^

「3年の先輩がノートを届けてくれたぁ???」

「届けてくれたってのはちょっと表現が違うけどね…
 3年かどうかも微妙だしなぁ」


「ふぅ~ん …それで一目ぼれってわけですか

 私を置いてそうやってゴールインするなんて!

 ひどいですよ!裏切りですよ!せっかく友情じゃないものが

 芽生え始めていたというのに!」

「…いや そういう意味じゃなくてさ 
なんかウチをからかっているような馬鹿にしてるような…
とりあえず一言でいうとムカついたの」


その言葉を聴いて莉子が今ニヤニヤしていた

表情を変えて吐き出そうとした言葉が詰まる

「っぇ…?」

どうしてツッコんでこないの?琴美??

殴られても蹴られてもおかしくないくらいの変態発言したのに!?
…What!?どうして!?!。そんなまじめに答えられたら
ウチのボケが完全に空振りだよ!!このままじゃウチただの痛い子だよ!

なんか今更になって自分の言ってたことが恥ずかしくなってきたよ!!!

……!?そうか 逆につっこんでほしいってわけですね?!理解しました!


「あの先輩さ!ウチのノート捨てるつもりだったんだよ!?

意味わかんなくない???っていうか普通もっと言い方を

考えて渡すべきじゃない?なんなのアイツ!!!」

「……?」

いつも通りの朝8時 いつも通りの二人 いつも通りの教室での会話
…となるはずだったが今日だけはいつもとはちょっと違う

突っ込みどころがねぇぇぇぇ

どういうパターンすかこれ!?普通に愚痴ってるだけじゃないか!

こんなこと今まででなかった!

いつもはボケとツッコミで漫才みたいに会話してたのに…!

そうか…やっと本性を現したということか!旭 琴美!!!

どこが違うかはあきらかだった
琴美と莉子の会話の内容は昨日琴美が会った『謎の先輩』
についての話ばかりであってまったく話が進まない
琴美の友人莉子もさすがに琴美の変化に驚きを隠せず思わず顔を
歪ませて苦笑いし冷や汗がながれそうになる程だ

教室の中のクラスメイト達も驚いて
いつになく大声で語っている1人のクラスメイトに

目を丸くさせながら琴美達の方向に視線をあてる

それなのに琴美はクラスメイト達の視線と
顔をゆがませている莉子にも気づかず
話はますますヒートアップしていくばかりであった

「今度会ったら皮肉たっぷりなお礼を言った後にノートで引っぱたいてやる!」

強気で小学生じみた発言ばかりする琴美に
莉子はまだこの話の内容が掴めていなかった

なのでクラスメイト達の痛い視線に戸惑いながらも
事情を教えてもらおうと話す言葉を探していた

なぜならここまで愚痴をこぼしておきながらまだ琴美は
莉子に
「3年の先輩が昨日ノート届けてくれた」
っとしか言っていないのだから話が掴めなくて当然だろう

内容を探る方法が莉子の脳内にはいろいろと案は出たが
質問を遠まわしに言ってみる作戦を初めに実行してみることにした

「あのさ…琴美…詳しく事情を
説明してくれないまま相談にのってあげられる程
ウチは器用じゃないよ?」


いつもの莉子じゃ言わないようなセリフでも
いつもの琴美じゃない琴美にはその違いに気づかなかった

「あ…ごめ…・・・ ぁ なんかウチ今日おかしいかも
 っあ!?!?!?…///
///…変だなぁ//

…ウチ変か?やっぱ変だよねぇ?///」

途中でクラスメイト達の視線に気づいたのか
顔を赤く染めてコソコソと歯がゆい日本語に
なりながら言葉を話す琴美に莉子はまたもや言葉を詰まらせる

「ぁの……えっと 質問の答えになってないような…っていうか
なんで逆にウチが聞かれてるの!?その…ウチが先に質問し…」

「そうだよね…!」

なにかに気づいたように琴美は莉子に一瞬にして視線を向けると
莉子の説得をスルーして言葉をさえぎりまるで自分に

話しているかのように前を見ながら真剣そうな顔をして喋り続ける

「やっぱり今日のウチおかしいよね?どうしよう あぁ!アイツのせいで
頭がぐちゃぐちゃだ!!!考えるだけでイライラする…くそっ」


はぁ!?なら考えんなよ!!!ああイライラしてきたよ 
なんだなんだ?この琴美超ウザイぞ!?

なんかいつも琴美にキレられるけどこんなかんじに

イライラしてんのかな?ごめんね!やっと気持ちがわかったよっ!!!

ほぼ自問自答 今の琴美には莉子の言葉は

脳を通らずに流れてしまったようで聞こえてないようだ
小声でありながらもその声にはどんどんクレッシェンドがかかってきてる
琴美の話を脳にいれないまま琴美についてひそかに莉子は考える

その先輩のことで頭がいっぱい…

他人の言葉があんまり聞こえない……


     もしかして???

突っ込み所が多すぎて対処しきれなくなった莉子は
重いため息をつくと強行手段に移すことにした

「それでね!…ウチがっってい…っいはい いはいっては りほ!」
「ハイッおしゃべりは終了ー 少し黙りなねぇ」

莉子が伸ばした両手で琴美の柔らかなほっぺたを強く摘み
横に引っ張った後洗濯ばさみのように
琴美のほっぺたをとめていた手が離される

「うぅ なにすんだよ」
「何って…そりゃ押しおきだよ」

莉子は一瞬にして琴美を黙らせると
黙々とした言葉を冷静に琴美に言い聞かせる

「少し落ち着きなね琴美
ゆっくりと説明してごらん 今のままじゃなにがなんだか
よくわかんないよ っほらちゃんと説明して!」


お姉さんのようなやさしい笑顔を浮かべて
莉子は琴美を手なずける

まるでその様子は母親が子供をなだめるようだったと
後にクラスメイトは語っている

「ぅ……昨日卓球部に体験に行こうと思って
ろうかを歩いてたんだけど…」


琴美の話に耳を傾けながら莉子は考えていた

琴美は自分の感情に気づいてないのかな?


にんまりと不気味な笑顔を浮かべている莉子に
琴美は少し気味悪く覚えたがそのまま話は進んでいく

無自覚だなんてカワイイなぁ琴美~
まぁここでウチから話すのもあれだし…
気づくまで遊んであげようかな


莉子の不気味な笑顔の意味にきづかないまま
琴美の中で 謎の先輩 の存在は大きくなるばかりであった