◎劇団ZTON『白雪の原罪』大阪市立芸術創造館

 

2023年1月14日(日)16時~(約分)

 

【説明】

雪のように白い肌。
血のように赤い唇。
黒壇の木のように黒い髪。

王国の伝承に記されし白雪姫。
女は、まさに伝承通りの娘だった。

七人の小人と森に暮らし、魔女の毒に倒れたその娘は、
王子の口付けで蘇る。
そして、王子とお城で幸せに暮らした…

そこに、七人の小人の姿はなかった。

消えた七人の小人。王国に迫る魔女の毒。
『白雪姫』
幸せな結末の、その先に眠る姫の罪とは?

鏡よ鏡よ鏡さん、
世界で一番汚いのはだあれ?

ー昔々、あるところになかった物語。ー

(「https://stage.corich.jp/stage/289538」「http://office-zton.com/shinjin06.html」よりフライヤーや説明を引用)

 

【キャスト】白雪:サン=シュイ(九曜社/アローペークスエンターテイメント)
ライ:いとだりか
ユベル:橋村嘉ト
ラビ:岩本やすあき
シャサール:一ノ瀬あいみ(AROWZentertaiment)
イェーガー:才門大士
黒雪:中井静華
ハイル:澤崎真矢(劇団ZTON)
姫:中谷桜
ハイド:兎茉郁季(演劇集団MARACHITE)
シーク:鈴木ゆかこ
おこりんぼう:710
くしゃみ:高瀬川すてら(劇団ZTON)
ねぼすけ:常盤ナナ(劇団ZTON)
おとぼけ:桜木ひまり(劇団ZTON)
魔女:やまぐちけい(劇団ZTON)
《ENSEMBLE》
華那多(劇団月光斜)
田口由旗(Team Plus One)
田総朔月(劇団月光斜)
玉垣翔太(TEAMツキネコ/アローペークスエンターテイメント)
夏井奏
山鹿咲遥太(劇団月光斜)

 

【あらすじ】

ユベル(橋村嘉ト)が登場。物語は白雪姫が王子様と結ばれて「めでたしめでたし」となった後から始まるらしいです。

小人達の内4人ー おこりんぼう(710)、くしゃみ(高瀬川すてら)、ねぼすけ(常盤ナナ)、おとぼけ(桜木ひまり)ーが王子と白雪が住んでいる城に攻め込んでいる。それを防ぐ狩人達3人ーラビ(岩本やすあき)、シャサール(一ノ瀬あいみ)、イェーガー(才門大士)ー。 白雪が出てきて小人たちに「なぜこんなことをするの?」と問いかけても小人たちは「自分の胸に聞け」 というようなことを言って理由を語らず戦いの手を止めない。小人達を退けるが、戦後、王子や白雪、狩人達による会議で小人達の後には魔女がいるのではないかという推論に達する。魔女が住んでいる禁忌の森に小人達が匿われているのではないかというのだ。王子は自ら軍を率いて禁忌の森に進軍することに決める。狩人達は昔 魔女に仕え白雪を殺そうとした前科があるが、白雪は王子と結婚後、その罪を許し家来として雇っている。狩人たちはその恩に報いるために 白雪のために働くと言っているがラビだけは「恩に報いる。。か」と呟く。

さて場面変わって黒雪が階段を上っていくと、普段彼女が自分だけの場所と思っているところに1人の男が佇んでいる。声をかけるのを躊躇った黒雪だが、あまりにも男が辛そうな顔をしているのを見て声をかける。 男は花の種を蒔いているのだが、その種は花を咲かせないらしい。「花が咲かない種はまるで自分のようだ」という男から黒雪は種を受け取ると花が咲かないはずの種に力を込め花を咲かせる。驚く男に「私には昔からこのような力があるのです」と語る。男はこの国の王ハイルであった。ハイルはこの国の王であるものの若いこともあり重臣達に掣肘され、思うように政治手腕を発揮できない上、折しも国には疫病が流行り死者が出ていたが為す術がなく無力感に襲われていたのだった。そんな時に黒雪と出会い、黒雪から薬草を受け取って疫病を静めたことで民心を得ることができたのだった。黒雪の存在に力を得た王ハイルは黒雪に結婚を申し込む。「私のような不思議な力を持った女は」と躊躇う黒雪に「私の隣に居れば良いのだ」と

重臣たちは 黒雪を 妃にするという王に交換を抱いてはいない 黒雪が体で王を虜にしたんだ という 水量をするものもあり 隣国の姫との縁談を進める入るは 隣国の多い人の縁談が進んでいることを認めた上で 民衆に知られてしまった以上 少し時間が欲しい 必ず君を迎えに来る と黒雪に約束する その言葉を信じてます 黒い木 だったが その黒雪に隣国の姫に入るが愛を誓ったという知らせだった 入るの美しい国を共に作りたいという言葉を踏みにじられた王妃は 人は皆 汚いと感じ その怨念が彼女を魔女に変える国には得体の知れない化け物たちが跋扈 し黒雪が 入るに手渡して国中に蒔いた薬草を飲んだものたちは苦しみやってきた 入るに 黒雪は 黒雪がこれをしていると入るは言うが 美しい国を作ろう というお前の心が一番汚い」と言って 魔力を発動させ入るは鏡になる もしくは鏡に閉じ込められてしまう そして魔女は鏡にこの世で一番美しいのはと問いかけるそのたびに鏡は白雪ですと答えるのであった

場面はオート 白雪の世界に変わる 王子が禁忌の森を攻める年と白雪はあくまで 小人たちと話し合うことを望み 従軍することになるしかし 広報の方法に置かれ王子は先方で軍を指揮することとなる王子は白雪に小人たちを殺さず 生け捕りにすることを約束する一方 魔女は小人たちに組むことを提案する 怒りんぼうは 禁忌の森にかくまってはもらっているものの魔女をよくは思っておらず 組むことを潔しとはしていない しかし 魔女とその手下 サイドと飼育は近畿の森に 王子が軍を差し向けたことを 小人たちに伝える その分に白石が従軍していることも 魔女は小人たちに柵を授ける 白雪が後方にいて手が出せないことに憤慨する

戦が始まった エレクト セザールは小人たちに おびき出される 王子は魔女と出会い 倒そうとするが ナビの裏切りにない 囚われのみとなってしまう その知らせを受けた 白雪は王子を助けようと イベル を伴って 近畿の森に入っていく 小人たちに囲まれるが 白雪はあくまで 話し合いを持とうとする しかし 小人たちは自分の胸に聞けと言うばかりで相変わらず自分が自分たちが 白雪を狙う目的を理由を話そうとはしない そこに魔女が現れ 小人たちは 白雪の内面であることを明かしてしまう つまり 白雪は一人で森に住んでいる時に自分の怒りんぼう 白式タイラー 眠り棒など人格を作って一人遊びをしていた しかし王子と出会った後 王子に好かれたくて 格式や幸福など良い部分だけを伴って城に向かって 4人の小人たちは捨て置かれてしまった それが 白雪の現在だったのだ

 

【感想】

劇団ZTONは私の小劇場観劇のきっかけとなった劇団 今までに



観劇を重ねています。

最近評価が下がり気味 特に昔話シリーズでは元々の話の解釈を楽しみにしていたのに大きく 物語が変更されているような気がしてちょっとうーん という感じでした 今回も 物語シリーズ 昔話シリーズ なので どうかなと思って観に来ています。

今回の昔話は『白雪姫』。『白雪姫』については私も「脚本を書きたいな」と思っています。為房さんは『白雪姫』をどう改変して物語を紡ぐのでしょうか。

物語が進んで魔女がまだ生きていることがわかって「魔女がまだ生きてるんかい?」と思いました。つまり『白雪姫』では魔女は殺されているはずですが、生きてる説を取っているということ?  まずそこに違和感を覚えました。また魔女というよりも一般的な『白雪姫』では王妃ですよね? 魔女は王妃ではなかったの?

また、なぜ王子の下で狩人が働いているのか。働いているのは良いとして、かなり主要な地位を占めているように思う。王子にはもともと仕えている家来がいるはず。そこも違和感を覚えました。

ハイルと黒雪が出会った場面。ハイルが「我が国に伝わる白雪とはあなたのような人だ」と言うところ、まず王子や白雪がいる時間とは違う時間軸だというのは分かりました。為房さん最近こういうの好きですよね(笑) そしてこの台詞ですが観客のミスリードを誘っているんじゃないかと思います。まず私が最初に思ったのはハイルと黒雪がいる時代は王子や白雪がいる時代より後ではないかと思ったのですが、いやいやそう思わせといて為房さんは前に持ってくるんじゃないかと思ったらその通りでした(笑)

白雪と王子の世界とハイルと黒雪の世界の関係性はどうなってるんでしょうね。何らかの形で血が繋がっているのか。そこも違和感あります。

くしゃみのバージョン。あまりウケてませんでしたが私は言葉遊びが好きなので、それぞれの場面にふさわしいセリフをチョイスする為房さんの感性は結構好みでした。

白雪役サン=シュイさん・・・

ライ役いとだりかさん・・・

ユベル役橋村嘉トさん・・・

ラビ役岩本やすあきさん・・・殺陣はこの公演一番上手かったんじゃないかなぁ。タッパも有らはりますし、迫力ある魅せる殺陣だったと思います。

シャサール役一ノ瀬あいみさん・・・女性にしては 殺陣が上手いなとは思って観ていました。幾つかタイミングが合わない場面があったのが残念。

イェーガー役才門大士さん・・・ この方の殺陣も好きでした。あの爪がついている手袋、『ティル・ナ・ノーグ〜太陽の系譜〜』で図書菅さんが着けておられたものじゃないかな。タッパも洗有らはりますし、使いこなしておられた感じがします。

黒雪役中井静華さん・・・

ハイル役澤崎真矢さん・・・ 若いですが 幅がある方なので それなりに貫禄もで来られたような気がします 縦も ゼットン流の盾をかなりマスターされておられるんじゃないでしょうか 後半の場面で シェルフ回しが 元団員の土井さんに似ているなと感じたところもありました

姫役中谷桜さん・・・

ハイド役兎茉郁季さん・・・

シーク役鈴木ゆかこさん・・・久しぶりに拝見しました。ステージタイガー以来

おこりんぼう役710さん・・・最初に殺陣が上手いと思ったのがこの方でした。

くしゃみ役高瀬川すてらさん・・・カーテンコールまで すてらさんとは気づかず。ずっと男性なのか女性なのかも分からなかった。

ねぼすけ役常盤ナナさん・・・Sh!nkiяo『僕の東京日記』で印象に残った方。

おとぼけ役桜木ひまりさん・・・声がかわいらしい。似ている声の役者さんがいらっしゃるんですがどなただったかなぁ。。

魔女役やまぐちけいさん・・・ もし本公演であればこの役はすてらさんがされていたんじゃないかな、と思います。

《ENSEMBLE》

 

 

 

 

執筆者【観劇妖怪】自己紹介
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