◎京都学生演劇祭2018『Dブロック』京都大学吉田寮食堂


2018年8月29日(水)14時半~(約 分)


【説明】

今年で8回目を迎える京都学生演劇祭は、「今、京都で最も面白い舞台をつくる学生劇団はどこか」という問いに答えを出すべく、2010年に始まりました。演劇の面白さは一概には言えないため、「観客」と「審査員」という2つの視点から賞を決めます。学生演劇を盛り上げるための交流・刺激の場として、演じる側も見る側も「楽しかった」と思えるお祭りのようなイベントを目指しています。

(「https://stage.corich.jp/stage/93010」よりフライヤーや説明を引用)


○アンプレアブル[立命館大学]『繋がりの火』(上演時間約 分)

 

     

(「https://twitter.com/teamunplayable/status/1033583966970773504」よりフライヤーを引用)

 

【団体情報】
脚本家である瓜生濁怖のもとに集まった演劇集団。
見に来て下さった方々の気持ちを動かすことをモットーに精進しております。
 

 

【説明】

ある事件を境に溝ができてしまった兄弟。三年経てども埋まらないそれは、粗く、深く、そして風化することない巨大なものになってしまっていた。ぬらりと、浮かび静かに弾ける毎日の裏には、ある思いが潜んでいた・・・・。
弟の灯し続ける計り得ない後悔。兄の新しく灯した思い。果たして、彼らが失ってしまった炎は答えてくれるのか。

 

【キャスト】

兄 幸助:淡海優(劇団月光斜)

弟 良介:A2(劇団月光斜)

瑞希:由良渓花(劇団月光斜TeamBKC)

 

【あらすじ】

火事の場面から物語は始まる。


《過去》
兄幸助と弟良介が座っている。荷物を持つのを押しつけあっている。「好き過ぎて別れることあるのかな。ヤンキー?のノダが言ってんだけど」などと言っていた良介が「次に男子トイレから出てくる人の性別を当てっこして間違えたほうが荷物を持って帰ろう」と提案。自信を持って「女」だと言う。幸助は「その自信は。。女だって知ってるんだろう?」と疑う。と,男子トイレから出て来たのは小柄な男。勝ち誇る幸助に「オレは女だとわかってるんだ」と直接男に確認しに行こうとする。止める幸助だが勢いで男に告白してしまう。


《現在》
上記のことがきっかけで男―瑞希。もちろん女だった―付き合うことになった幸助。その間に火事があったみたいで母を失っている。幸助は瑞希の家に挨拶に行ったようだが瑞希の話では「父親が良い顔をしていない」とのこと。なぜなら弟の良介のタバコの火の不始末で家が全焼し幸助・良介の母が死んだ。そして近所にも迷惑をかけたのかな?賠償しなければならないみたいでかなりの借金があるようだ。つまり良介は前科者なのだ。その前科者の兄と娘の結婚を許すわけが無い。そう悟った幸助は瑞希に別れを告げる。


幸助は岡山に転勤することが決まっている。自分で立候補したみたい。誰も自分たちのことを知らない町でやっていこうと。幸助は「小さな火(できごと)」の間に消し止められなかったから「大きな火(できごと)」になってしまった。繋がれなかったから今繋がりたい,みたいなことを言ったはず。弟は「お互いに好きなのに。好き過ぎて別れるなんて。兄貴だけでも幸せになれないのかな?」と。カバンを忘れて取りに帰って来た瑞希はそんな兄弟の話を聞いてしまう。瑞希は幸助に告白されたときに「運命の人」だと思ったらしい。「男のなりをしているのに内面を見てくれたんだって嬉しかった」と語る。良介が買ってきたスフレパンケーキを食べるのだが実は瑞希はスフレパンケーキが好きではなかった。


《過去》
初デートの日。女の子は甘いものが好き,と決めてかかってスイーツの店に行くつもりの幸助。スフレパンケーキの調べて美味しいと有名な店を幸助に教える良介。

 

【感想】

《過去》と《現在》が交互に語られる。
なぜ瑞希が男のなりをしていたのかなど謎が残ったままだが個人的に脚本の内容が好き。犯罪者の家族と結婚したり仲良くできるか,ということを考えることもあったので。幸いと言うか知らないだけかもしれないが私の周りにはそういう人はいないようだが。。「好き過ぎて別れる=相手のことを考えるあまり身を引く」みたいなのも普遍的な内容だし。。長く付き合っていたりしても友人や交際相手のことで知らないこともあったり。。共感できるなぁ,と。

 

 

 

 

 

○劇団愉快犯[京都大学]『深海の羊―燃えよ鉄拳―』(上演時間約 分)

 

【団体情報】
広義の喜劇を背負って活動する劇団。今年で旗揚げ10年目。感動する喜劇、ゾッとする喜劇、驚く喜劇、わかる喜劇、わからない喜劇。今回はどんな喜劇でしょう?
 

 

【説明】

深い青のなかに沈む僕らは、雲のように見えていただろうかー。大切なひとを思い出す、等身大の物語。のつもりでしたが、気が変わりました。B級映画をテーマに、夏にぴったりの暑苦しい演劇をお届けします。

 

【キャスト】

安岐裕美
影山悠

 

【あらすじ】

映画サークルH2O(ハッピーハッピー面白いの略だそうだ)のメンバーは映画を撮っている。しかし脚本のダビンチは音信不通。監督とカンフー好きの女優兼助手しかいない。映画は裏ダイバーが海中でお宝をめぐってデスマッチをする内容。ただでさえ複数の出演者がいるのにこの場には二人しかいない。そして結末がまだ書かれていないという(笑)やたら眼鏡にこだわりを持っている映画監督。演じるときでも眼鏡は外せない。この後二人を暑さのため水が干上がったり雨が降って水中に没したり日食が起こり急激に温度が下がり氷がはるというできごとが襲うのだがこれらの苦難を乗り越えて撮影は続けられるのである。


劇団愉快犯は過去三回拝見しているのだが脚本も演技もユルさを感じアタりと思った公演がないんですよねぇ。。(苦笑)オリジナル作品を上演する劇団だけに大変だと思うのですが。。単純に私の感性と合わないだけかもしれませんが。。今回はそれを払拭してくれる公演を観せていただけるかどうかだったんですが。。(笑)

 

【感想】

相変わらずユルい。稽古不足なのかなぁ。。台詞をかむミスが多かった。アマガミ様にとりつかれてるんじゃぁ。。(笑)映画監督役の方の滑舌もあまり良くなかったしテレがあってフリきれてなかったかなぁ。。女優兼助手の方はよく通る声をお持ちでしたが。高齢の方や耳の悪い方を除くと高音のほうが聞き取りやすいみたいなので女性のほうが男性よりも有利だとお思いますが。。

 

 

 

 

 

○LPOCH[京都教育大学]『O3』(上演時間約 分)

 

     

(「https://twitter.com/LPOCH_/status/1034083666534658051」よりフライヤーを引用)

 

【団体情報】
お久しぶりです。一年ぶりです。或いは、半年ぶりですね。または、はじめまして。りぽっく と申します。そんなことより眠たいですね。夏のせいでしょうか?

 

 

【説明】 

酸素原子3つでオゾン。オゾンって実は儚いんです。私は、どうでしょう。

 

【キャスト】

青倉玲衣

 

【あらすじ】

青倉玲依さんが出て来て「最初に謝罪しなければいけないことがあります。今日までに脚本を仕上げるつもりだったんですができなかったので。。フリートークでいいですか?」と。そのうち眠くなった青倉さんは机?だったかなぁ。。に横たわって寝ます。


はっ,と起きる青倉さん。最近夢の中で別人になっているそこでは大学の食堂みたいなところで公演の真っ最中。なのに脚本はできていない,という夢。青倉さん演じるサカヤはお酒などを販売している会社株式会社ザウアーシュトッフ(だったかな?1980年設立なのだそうなw)に勤めています。店員をかなり削減したせいで妹の結婚式に有給申請しても通らないちょっとブラックな会社。アルバイト?のナルコや留学生のチュさんも手伝ってはくれますが朝9時から開店準備をして帰宅は毎日25時。公演している自分が本当の自分か酒屋に勤めている自分が本当の自分か?というのが面白かったです。

 

【感想】

当日パンフレットありがとうございました。帰り際に青倉さん自ら封筒に入ったパンフレットを配布。そこには今回のテーマは二つだそうで。その一つ睡眠時間(不眠症)について詳しく書かれていました。実体験みたいですね。もう一つは書いていなかったんですがブラック企業なのかな。。でも今までの青倉さんの所業から考えると青倉さん自身が患っていることかな,とも思うんですが。。


夢と現を行ったり来たりという内容。後ろの壁面に説明を映したりしていた。

 

最初の謝罪とフリートークのところは結構ひっぱらはったので一瞬「ホンマかな?」と(笑)少し信じかけました。

 

執筆者【観劇妖怪】自己紹介
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